縁があって地球の裏側にいってきました。
私は今は日本に住んでいるので地球の裏側は南米大陸です。
南米といえば…ヤシの木、カーニバル、そしてテンションの高い人々…そんなイメージですよね。
実際に行ってみるとヤシの木、カーニバル(は終わっていました)、そして(そこそこ)テンションの高い人々の大陸でした。
南米大陸の南の方、アルゼンチンの横にあるウルグアイという国。
ヤシの木の間から見える朽ちていきつつあるヨーロッパ風の建物たち。
遠い昔の植民地の香りが漂ってきます。
不思議な存在感のこの建築が私のお気に入りでした。
職場に急ぐ人々は片手に水筒、もう片手にマテ茶をかかえています。
ぽってりとしたツボのようなものにストローがささっていて、ツボの中にはマテ茶の葉っぱがぎっしり。
水筒からお湯を注いでいつでもどこでもマテ茶を堪能できる状態なのです。
日本で言えば麦茶のペットボトルをかかえているようなものなのでしょうが
ペットボトルではここまでの異国情緒はなかなか出せないでしょう。
お店の軒先にはこんなアート作品。うずうずまきまき。
ウルグアイにはスペインやイタリアからの移民の子孫が多く住んでいるので
人々はヨーロッパっぽい顔つきですが、南米大陸と混じり合い、こんなファンキーなアートが産み出されていました。
この色彩の感じ、お次に紹介するパナマの原住民族の色彩となんだか響き合っているように思えます。
並ぶお土産物の弾けるような色彩たち。
パナマという国はどこにあるかというと、ざくっとメキシコの下らへん。
メキシコはアメリカの下なのでパナマはアメリカの下の下。
とんでもなくざっくりな説明ですけど。
パナマの有名なものは運河と日本でも人気のパナマ帽。
実はこれ、パナマ運河を視察した当時のアメリカのルーズベルト大統領が被っていた帽子がかっこいいという理由で「パナマ帽」と呼ばれ有名になったオシャレ帽子なのです。
パナマの人たちには、特に関係はございません。
パナマの町並みは遠くからみると意外にもなんだかニューヨークのような摩天楼。
そんな中、海の上を涼しい顔したペリカンが飛び回っているあたり、やっぱりニューヨークではなさそうな感じです。
そして旧市街はなんだかヨーロッパっぽい…?
あふれかえる色とりどりの色彩。南国の風。
「ヨーロッパを見た後だとこんな教会はガラクタに見えるでしょ?」
と言われたけれど、
ヨーロッパでこの雰囲気の教会を再現しようと思ってもできないでしょう。
第一、こんな濃い青空もなかなか見つけられないはずです。
これはこれで、十分別個のものとして成り立っている気がします。
南米といえば、カーニバル!
仕事で行っているのでなかなかカーニバル渦中には飛び込めませんでしたが、
ちょっとだけでもその雰囲気を感じてみたい…
そんな人のためにトリニダード・トバゴ(←カリブ海に浮かぶ国)の
空港が「カーニバルの衣装展」という粋な展示をしてくれていました。
きらめく過去の衣装と写真の数々。
よく見ると、過去の優勝作品の中に「Rakuen no Yorokobi」。表現方法が突っ切ってるかんじがします。
日本の淡いパステル色彩とは無関係なような激しい色合いがせめぎ合っていてなんだか自然と楽しくなってきました。
自然ですらも惜しみなくまばゆいカラーを発していました。
「色彩の中に飛び込みにいく」、南米への旅は私をそんな気持ちにさせてくれました。