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ARTなハーブテーブル vol.2 ゴッホ「ひまわり」~夏野菜とタイムのグラタン〜

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2013年8月21日

ARTなハーブテーブル vol.2 ゴッホ「ひまわり」~夏野菜とタイムのグラタン〜


ARTなハーブテーブル vol.2

ゴッホ「ひまわり」~夏野菜とタイムのグラタン~

 

 

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毎日うだるような暑さが続いていますね。場所によっては40度を越える猛暑を記録しています。みなさん、体調崩されたりしていませんか?

 

夏!といえば、この花、そしてこの作品でしょう。

 

 

今日は、ゴッホの名画「ひまわり」からインスピレーションを受けたお料理を紹介します。

夏野菜とタイムを使ったグラタンです。

 

フランスの郷土料理タルティフレット風のじゃがいもグラタンに、夏野菜を加えて夏仕様にアレンジしてみました。

 

生活の苦しかったゴッホは、きっとパンとじゃがいもなんかをよく食べていたのだろうな、でもたまにはチーズやほかのお野菜も加えたりして、贅沢な晩餐もあったのかしら。

 

そして、移り住んだアルルの夏のまぶしい光と、麦畑を吹き抜ける風の中で、大好きな弟や友人たちを思いながら、ひまわりの連作を日々こつこつと描いていたのだろうな…なんてことを想像しながら、このお料理を焼き上げました。

 

 

夏にチーズのオーブン料理?!と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、実はフランス人はグラタンが大好き。フランスでは一年中よく食べられている定番料理です。夏の暑い日に、冷えた白ワインやスパークリングを飲みながら、ハフハフと、グラタンとパンをいただくなんていうのも、最高ですね!

 

 

アクセントに入れたタイムは、消炎、殺菌作用というすぐれた効能から、古来よりヨーロッパで愛されているハーブです。

スパイシーでほろ苦い風味のあるタイムは、お料理の臭み消しや、アクセントにも大活躍。ただし、新鮮な葉や枝は香りが強いので、使い過ぎには注意しましょう。

 

 

 

 

夏野菜とタイムのグラタン

<材料>2人分

ズッキーニ 1/2本

ミニトマト 8個

じゃがいも 2個

玉ねぎ 2個

ひき肉 100g

生クリーム 50cc

ピザ用チーズ

パルメザンチーズ

コンソメ 1個

タイム 3本

塩こしょう 少々

 

 

①オリーブオイルをひいたフライパンで、玉ねぎ(薄切)、じゃがいも(一口大)、ひき肉、ズッキーニ(半月切)、プチトマト(半分に切る)の順に炒め、塩こしょうと刻んだコンソメ、タイム(1本分みじん切り)で味を整える。

 

②耐熱皿に①を入れ、生クリームをまわしかけ、ピザ用チーズをのせて、オーブントースターで10分焼く。

 

③パルメザンチーズをかけて、残りのタイムの枝をのせて、さらに5分焼いてできあがり。

 

 

*さっぱりと召し上がりたい場合は、ひき肉を抜き、生クリームの代わりに豆乳を使うといいでしょう。

 

 

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フィンセント・ファン・ゴッホ

1853-1890

「ひまわり」 フィンセント・ファン・ゴッホ

(Sunflowers) 1888年

100.5 ×76.5cm/油彩・キャンヴァス/損保ジャパン東郷青児美術館

 

 

赤い眼のような点をもつ一輪を中心に、15本のひまわりがふんわりと豊かに黄色い壷にいけられています。

それぞれの花が生き生きとした表情をもち、生命の輝きをはなっています。

 

生活に苦しみ、37歳で亡くなるまでの短い生涯のなかでゴッホは2000点におよぶ作品を残しています。この「ひまわり」は、ゴッホ自身を象徴した作品だと評されることがあります。

 

 

「ひまわり」の連作7点はゴッホ芸術の最も良い時期、アルルで暮らしていたときのもの。

日本の浮世絵に感動したゴッホは、その明るい光を求めてアルルへと移りました。

 

そして、芸術家村を夢見て黄色い家を借り、芸術家仲間たちに声をかけ、ゴーギャンを呼び寄せ、共同生活を始めます。

この「ひまわり」は、ゴーギャンを迎える部屋に12点飾ろうと描きはじめた作品ですが、残念ながら7点で終わり、ゴーギャンとの共同生活も2ヶ月で破綻してしまったのです。