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ルーヴルが魅せられた第9の芸術に迫る! ルーヴル美術館特別展「ルーヴルNo.9 ~漫画、9番目の芸術~」

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2016年8月10日


ルーヴルが魅せられた第9の芸術に迫る! ルーヴル美術館特別展「ルーヴルNo.9 ~漫画、9番目の芸術


ルーヴルが魅せられた第9の芸術に迫る!
ルーヴル美術館特別展「ルーヴルNo.9 ~漫画、9番目の芸術~」

 

現在、六本木・森センターアーツギャラリーにて開催されているルーヴル美術館特別展「ルーヴル No.9 〜漫画、9番目の芸術〜」。
200年以上の長い歴史を持ちながらも、モナ・リザの絵画やニケの彫像をはじめ、55万点もの作品を所蔵しているルーヴル美術館が、「漫画」という新たな芸術の扉を開きました。

 

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そもそも、なぜ9番目の芸術と呼ばれているの?と疑問に思われる方もいらっしゃるのではないでしょうか。フランスには芸術に順序があり、第1から8までは順に「建築」「彫刻」「絵画」「音楽」「文学(詩)」「演劇」「映画」「メディア芸術」とされています(諸説あり)。

本展覧会は、かつて無い試みとして、「漫画」という表現方法を通し、より多くの人々にルーヴル美術館の魅力を伝えるために企画されました。

漫画は大衆的な作品がある一方で、絵画のような複雑で、技巧に富んだ作品も多く、子どもから大人まで楽しめる側面を持っています。

日本を含むフランス国内外の著名な漫画家たち、16人による夢の共演を是非ご堪能ください! 

今回、girls Artalk編集部は取材をもとに見どころを分かりやすくお伝えします〜♡
本展覧会は大きく3つの章に分かれて構成されています。

まず、入口のシアターを抜けて「サモトラケのニケ」の彫像が出迎えてくれる第1章 〜偉大なるルーヴル美術館〜 では、ルーヴルの”表の顔”に焦点を当てて描かれた作品が並びます。

 

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一度はテレビや雑誌などで見たことがあるルーヴルの外観や内観が事細かに描かれ、「サモトラケのニケ」「モナ・リザ」など有名な作品がいくつも作中に出てきます。

エティエンヌ・ダヴォドー氏の『寄り目の犬 Le Chien qui louche』では、ルーヴルで働く警備員ファビアンが婚約者の家族に翻弄される姿が、有名な作品を横目に展開され、ページを追うごとにストーリーに引き込まれます。

 

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また、ダヴィッド・プリュドム氏の『ルーヴル横断 La Traversée du Louvre』では、ルーヴルの作品とそれを見に来ている人で一つの作品、空間になってみえるという、新たな視点で描かれています。言葉がなくても明確で分かりやすく、思わずクスッと笑ってしまうコマも多々あります。

実際、横にいたカップルが楽しそうにケラケラ笑っていました(笑)

 

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そんな読み応えたっぷりの1章をぬけ、第2章 〜ようこそ、異次元の世界へ〜へと移っていきます。こちらでは鏡を駆使した演出の展示からはじまります。
今回は作品だけでなく、展覧会全体の演出がとってもエンターテイメントに富んでいるのでそちらも必見!

 

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第1章と違い、ルーヴルが放つ建物自体の魅力、作品それぞれの歴史を魅力を漫画の自由な表現で、現実世界を逸して表現されています。

マルク=アントワーヌ・マチュー氏の「レヴォリュ美術館の地下」は全体的に黒べたで描かれていて、なんだか奇妙な気持ちに捕われます。
作品はルーヴルのもつ魅力に引き込まれる様を見事に表現しているので、読んでいるこちらもストーリーに引き込まれていきます。

 

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そして今回、沢山の人が時間をかけて漫画を読み込んでいる姿をみかけたのは、荒木飛呂彦氏の「岸辺露伴 ルーヴルへ行く」。

 

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荒木先生独特の華やかな色彩、世界観はもちろん、ルーヴルの有名な作品のポージングを作中の人物がオマージュしており、その一つ一つを探すのも醍醐味です!
先生が手がけた全面フルカラーに及ぶ大作は、読者の目が疲れないよう配色にもこだわったそうです。そのこと思いながら再び作品を読むと、艶やかでありながらも、少し淡く優しいトーンで色付けされています。

 

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そして、長い歴史を経てきたルーヴルの未来を様々な角度から描いている第3章〜時空を越えて〜。

こちらでは、1200年頃に要塞として建設され、その後美術品の収蔵場所となり、フランス革命を超え、既に800年以上の歴史を持つルーヴルの未来へと語りかける作品へ繋がっていきます。

 

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坂本眞一氏の「王妃アントワネット、モナリザに逢う」では、歴史上最も有名な女性の一人、マリーアントワネットと、ルーヴルと言えば大半の人が思い浮かべるであろうモナ・リザとの出会いが描かれています。
ストーリーはお互いの背負う過酷な運命が交錯していきます。

恐れをも感じさせる美しさ、そしてこの会場ならでは見られる迫力の展示、是非会場でお確かめください!
坂本眞一氏が織り成す世界観に圧倒されます。

 

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またニコラ・ド・クレシー氏の「氷河期」は、遙か遠い未来に待ち構える新たな氷河期を舞台に、かつてあったルーヴルの文化を学者たちが読み解きます。その解釈が面白く、美術品に詳しくなくてもこんな解釈の仕方もありかな!と考えながら楽しめると思います!

 

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各展示室に足を踏み入れるたび…ルーヴル美術館が時代に寄り添いながらも、表現の多様性を追求する姿勢を感じられるだけでなく、気軽に手に取れる身近な存在の漫画が、アートの礎になることへの期待がこみ上げてきます。
丁寧に展示されているネームや原画、映像で触れる制作風景を目にするたび、まだまだ自分の知らない漫画作品に触れたいという想いが交差しました。

 

最後の展示室を抜けるとグッズショップがあるので、Tシャツや書籍など是非手に取ってみてはいかがでしょうか?こちらでは展示作品である漫画とコラボレーションした商品が並びます。

 

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また、会場を巡る際には音声ガイドをお忘れなく!

ナビゲーターをつとめる声優・神谷浩史さんが変幻自在に操る声色を堪能できるだけでなく、オフィシャルサポーター・米津玄師が本展覧会のために書き下ろしたポップなイメージソング『ナンバーナイン』が試聴できるほか、ヤマザキマリさんが作品に込めた熱いメッセージを聞くことができます。

 

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本展覧会を通して、言語を超え楽しめることに加え、年代・国籍問わず幅広い層が興味を惹かれるであろうこと。そして、日本独自の漫画スタイルとフランス特有の漫画スタイルの違いや融合など、第9の芸術への期待感が膨らみました!

 

しっかり読み込むと時間が必要になるので時間に余裕を持って、会場に足を運ばれることをオススメします!

期待以上のボリュームと演出に満足しつつ、漫画の全貌が気になって最後のショップでも長い時間をかけてしまうことでしょう!

記念撮影もお忘れなく!わたしもちゃっかり!(笑)

 

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文:新麻記子・畠山愛弓   写真:新麻記子

 

【情報】

ルーヴル美術館特別展 「ルーヴルNo.9 ~漫画、9番目の芸術~」

会期:2016年7月22日(金)− 9月25日(日) ※会期中無休

開館時間:10:00 − 20:00(最終入場19:30)

会場:森アーツセンターギャラリー
    〒106-6150 東京都港区六本木6-10-1(六本木ヒルズ森タワー52階)

交通案内:東京メトロ 日比谷線「六本木駅」1C出口 徒歩0分(コンコースにて直結)
            都営地下鉄 大江戸線「六本木駅」3出口 徒歩4分
     都営地下鉄 大江戸線「麻布十番駅」7出口 徒歩5分
              東京メトロ 南北線「麻布十番駅」4出口 徒歩8分
              詳しくは六本木ヒルズへのアクセスをご覧ください。

アクセスマップ:http://www.roppongihills.com/facilities/access/

お問合せ:03-5777-8600(ハローダイヤル) 全日8:00―22:00

公式サイト:manga-9art.com








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