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小片小説 vol.2~CASSANDRE THE PROPHET~

NEWS

2018年7月21日


小片小説 vol.2~CASSANDRE THE PROPHET~


イラストレーターのYuko MとライターのAkko Nで、言葉とイメージをコラージュさせてつくる小片小説。

絵から物語が導かれたり、文章からイラストが生まれたり、あるいは単語の断片からイメージと文章が膨らみ、全然違う方向へ暴走したり。

不定期の連載で公開順も気まぐれという、どうなっていくかまったく予想がつかない、少し奇妙で不条理なシリーズ。第二回目は「CASSANDRE THE PROPHET」です。

 

 

窓から外を見ると、月が出ていて、どんどん近づいてくる。

驚いて屋上へ登ってみると、青ざめた顔をこちらに向けた。

すっかり当惑していると、折り目正しく自己紹介してきた。

 

「私はカッサンドル。

あなたに話しかけているのは過去に転送した像。

私は少し先の世界にいて、あなたを助けに来ました」

 

「助けに?」

 

「ええ。でも遅かったようです」

 

俺は身を乗り出しすぎたのだ。

落下の瞬間、カッサンドルに手を伸ばしたが、

像を掴めるわけもなかった。

 

Illustration:Yuko M  Text:Akko N

 

【過去の小片小説はこちら】
小片小説 vol.1~VAPOUR~

 

【Yuko M】

84年までロンドンで過ごす。以降、国内外を転々とする。一時は音楽系の会社に就職するが、留学を機に04年渡英。08年ロンドン芸術大学、セントラル・セントマーティンズ・カレッジ・オブ・アート卒業。恩師のすすめで高級ブランドのデザイナーアシスタント、ファッションスケッチの非常勤講師など務める。SUNDAY TIMES 「STYLE」誌、HARVEY NICHOLS、NET-A-PORTERなどに作品を寄稿。帰国後は商業デザインをする傍ら、気の赴くままに音楽やファッション関連の絵を描いている。

《Tumblr》http://fancykoalacrusade.tumblr.com/ 

 

【Akko N(中野昭子)の過去の記事はこちら】

創造的な古都・京都におけるアート 『KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭 2018』を楽しむ
移りゆく儚き美の世界 『D’un jour à l’autre 巡りゆく日々』サラ ・ムーン写真展
洗練された笑いと毒 リューベン・オストルンド監督『ザ・スクエア 思いやりの聖域
映画『デヴィッド・リンチ:アートライフ』で、奇才の頭の中を垣間見る
過去から繋がり、未来へ渡す。ミュンスター彫刻プロジェクト2017



Writer

中野 昭子

中野 昭子 - Akiko Nakano -

美術・ITライター兼エンジニア。

アートの中でも特に現代アート、写真、建築が好き。

休日は古書店か図書館か美術館か映画館にいます。

面白そうなものをどんどん発信していく予定。

 

 






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