11月7日(土)、現代美術を扱うSBIアート・オークション初の試みとして、
音楽に関わるアート作品を中心に集めたオークション「ART+MUSIC」オークションが、
代官山T-SITE GARDEN GALLERYで開催されました。
このオークションでは、知名度のあるミュージシャンを題材にした作品や、
有名ブランドとのコラボレーション企画商品など、一般の方にも馴染みのある作品が229点出品されました。
下見会にて
11月6日(金)の下見会の様子。
オシャレさんが集まる代官山の中でも、このスポットでアート・オークションというのは、
とてもかっこいい企画ですね。
入り口の一番目立つ位置に展示されていたのは、パンフレット裏面にポスターとして使用された、
ミック・ジャガー(ローリング・ストーンズ)をモデルにしたアンディ・ウォーホルの作品。
こちら、エスティメート※1(6,000,000〜8,000,000円)と、とても価値の高い作品です。
こちらの作品は、他にも角度や表情・色などが違う10パターンの作品があります。
下の左側にはミック・ジャガー(1943-)のサイン、右側にはアンディ・ウォーホル(1928-1987)のサインと、
2人のサインが入っているのでとても価値があるのだそう。
左奥に見えるのは、ストリート・アーティスト・チーム、FAILのシルクスクリーン作品など。
その他にも、ビートルズ、ローリングストーンズなどの、音楽をモチーフにしたアート作品や、
アルバムジャケットに使用されたアートワーク、著名アーティストの直筆サインや楽器、
衣装とさまざまな作品が出品されました。
目玉作品
こちらの写真に見えるのは、ジョン・レノン(1940-1980)の詩集「IN HIS OWN WRITE」の直筆挿絵や写真、
メンバー全員の直筆サインなど。ビートルズファンにはお宝作品ですね。
ガラスケースの中は、1966年にビートルズが来日した際に
ジョン・レノンを中心としたメンバーが描いた直筆の水彩画です。
こちらは、当時の関係者が⻑らく手元に所有していたという貴重な作品で今回1番の目玉になっています。
写真左はシェパード・フェアリー(1970-)の初期作品として
有名なビートルズ(ジョン・レノン、ポール・マッカートニー、リンゴ・スター、アンドレ・ジャイアント)の4点セット。
セットでの出品はとても貴重です。
ザ・ローリング・ストーンズ1972年のアルバム「Exile on Main Street(メインストリートのならず者)」の売上げ
100万ドルを記念して、ミック・ジャガーに送られたゴールドディスク。本人宛に贈ったとても貴重なディスク。
写真左上のイラストは、ザ・フーの1975年のアルバム、「The Who By Numbers」に使用された
イメージをシルクスクリーンにしたもので、ジョン・エントウィッスル(1944-2002)のサイン入り。
中央は、ザ・ビートルズUK盤「ホワイト・アルバム」のロット番号No.0000092と、
100番以下の番号はプレス関係者のみに配られたもので、大変貴重なレコード。
ほかにも、多彩な作品が出品されました。
その中から、もしかして私でも手に入れることができる? かも知れないお薦め作品も聞いてきました。
写真の、大竹伸朗(1955-)の初版本(オリジナルケース付)で、
エスティメート※1(20,000〜40,000円)と、これなら入札できるかも。
こちらは、1,000部しか印刷されていない希少なもので、状態がとても良い物でした。
大竹伸朗氏は、絵本や写真・立体物・コラージュなど、さまざまな表現で見せる現代美術家。
TBSテレビで放送されている『情熱大陸』に出演したこともある有名なアーティストです。
こちらの初版本は、後日改めて知った落札結果は25,300円でした。
オークション当日
オークション当日は、あいにくの雨模様でしたが、通り過ぎる人が興味津々に中の様子を覗いたり、
オークション開始頃には、沢山の人で賑わいました。
普段のアート・オークションではなく、音楽という親しみある身近なジャンルがテーマになった今回のオークション。
とにかくかっこいい作品が多く、代官山という場所ともマッチして見ているだけでもオシャレさん気分!
次回オークション
次回の現代美術アート・オークションは来年2016年1月23日(土)に開催されます。
開催場所は代官山ではなく、天王洲アイルのTeratoria(テラトリア:寺田倉庫株式会社本社ビル2階)になります。
またぜひ参加してみたいと思っています。こちらもレポートするので、お楽しみに。
目玉作品や気になる作品の落札価格は、ぜひホームページで確認してみてください。
文・撮影 / 洲本マサミ(SUMODESIGN LLC.)
※1 エスティメートというのは、だいたいこの範囲内で落札するだろうという予想価格帯のことで、
最近の相場を見ながらオークション会社のスペシャリスト達が決めます。
第17回 SBIアートオークション「ART + MUSIC」オークション
【開催日時】2015年11月7日(土)14:00〜 ※会期は終了しています。
【会場】代官山 T-SITE GARDEN GALLERY(東京都渋谷区猿楽町 16-15)
https://tsite.jp/daikanyama/store-service/garden-gallery.html
【電子カタログ】http://issuu.com/sbiartauction/docs/art_music_17
SBIアートオークション株式会社
2012 年の創設以来、公開型のオークションを年 4 回〜5 回開催。
主に戦後〜現代美術に特化し、国内オークションでの現代美術の取扱高はトップ。
また、まだ国内でのマーケットが確立されていない写真作品にも力を入れている。
国内のお客様だけでなく、欧米、中国、台湾、韓国など海外のお客様も多く半数以上に上り、
美術品のグローバルマーケットの中での日本のコンテンポラリーアートの 価値付けの場として
プレゼンスを上げている。