Interviewこの人に会いたい!
「習慣化しちゃおう!」
イラストレーターWALNUTさんインタビュー
「私、口下手なんです…
そのかわり自分の伝えたいことは全部イラストに詰め込んでいます。」
はにかみながら照れくさそうに彼女は言った。
イラストレーター WALNUT(ウォルナット)
高知県出身・東京都在住。89年生まれ。大学在学中に洋画クラスを専攻し、日々デッサンや油絵を描く傍らで、クロッキーやノートにイラストを描いていた。ある時、ふとこっちのほうがのびのび描けていることに気づき、イラストレーターの道へ。卒業後、イラストクラスの研究生として一年間学び、その後フリーランスで活動を開始する。
『木村カエラ10周年記念LIVE』のグッズデザインや、ノルウェー・南アフリカ・スペインなど世界各国の海外ミュージシャンのグッズデザインを担当するほか、NYブランドにイラストが起用されるなど、ジャンルを問わず幅広く活躍している。
そんな彼女の素顔が知りたくてお話を聞いてみた。
持ち寄って頂いた作品集のページに手をかけるたび、それぞれ変わった表情がうかがえる。
あるページは写真をコラージュしたものにキラキラシールやニコちゃんマークのシールが散りばめられている作品。あるページはドキッとするような眼差しが印象的な人物…かと思えば、シャドーやグロスといった女の子のポーチに入っているアイテムをそれぞれイラスト化した作品など…ポップという一貫性はあるが、二つとして同じものはそこにはなかった。
だが、ページをめくるたびに見えてくるのは、ワクワクしながら制作にとりかかる楽しそうな彼女の笑顔。何気ない日常のアイテムが目線を通して色付いていくように感じられた。
Girls Artalk(以下G):「うわぁ…本当に楽しいですねぇ、全然飽きない。
女の子の”カワイイ”や”大スキ”が作品に詰まっていますね。
でも、”カワイイ”だけじゃなくて…ちょっぴり…
眼光が鋭い人物のイラストなんかもあったりなんかして、すごく目を引きます。
何かもとになっているものとか、テーマとかってあるんですか?」
WALNUT(以下W):「基本的にはテーマはもうけていなくて
自分がその時に気になったものや描きたいもの、
好きなものを中心に描いています。
映画作品や、好きなアーティストの音楽などから
インスピレーションを受けることが多いです。
後、仰ったように”カワイイ”だけだと少し物足りないので、
ちょっぴり”毒っ気”を足したりなんかりして(笑)
あと、鋭い眼差しはブランドのファッションコレクションが好きなので
少なからずモデルさんの瞳に惹かれているかもしれませんね。」
G:「なるほど…有難う御座います。
これらの作品はどれくらいの周期で描いてらっしゃるんですか?」
W:「毎日ですね。
習慣化しちゃえばいいかなって。」
G:「(驚)…すごいですね。
でも、こんなに作品を手掛けていたら煮詰まっちゃったりとか…
そのような時にはどのように解消されているんですか?
また、お休みの時なんかどのように過ごされているのか教えて下さい。」
W:「煮詰まっちゃった時は歩いてます(笑)
体を動かすことって、アイデアを生み出す時にすごく大切だと思うんです。
あといろんなところに足を運んでみること。
オーケストラを聴きに行くこともあればクラブにも遊びに行くし、
スカイダイビングしてみたり長野に登山に行ってみたり(笑)
全然関係ないところから面白いものが生まれたりすることって多いです。」
彼女と話していると凄く楽しい…
インタビューを通してイラストレーターというアーティストとしての顔だけでなく、
そこには25歳の普通の女の子としての素顔が存在していた。
口下手だと本人は話していたのだが、こちらが投げかけた質問にはキチンと丁寧に答えてくれるだけでなく、インタビューの最中に時折見せるはにかんだ笑顔がとても可愛らしい。
最後に…今後のビジョンや、やりたいこと・やってみたいことなど、
どういう人達に届けていきたいかを本人に質問してみた。
w:「そうですねぇ…
今、10代~20代の女の子のファンが多いんですが、
活躍の場を広げて世代や性別を超えて
楽しんでもらえる絵が描きたいです!!
また、やりたいことはコスメアイテムのイラストとか手掛けてみたいですね。
あと海外で個展もしてみたい!」
そうコメントを残してくれた彼女の眼には…
これから先のビジョンに対しての輝く光と、静かに燃える闘志が秘められているように感じた。
彼女の動向や活動に注目していきたいと思う。
<プロフィール>
WALNUT
高知県出身・東京都在住。89年生。
成安造形大学洋画クラスを卒業後、イラストクラス研究生として一年間イラストレーションを学ぶ。 その後フリーランスイラストレーターとして活動を開始。
木村カエラ10周年記念LIVEのグッズデザインを手掛けるほか、
ノルウェー・南アフリカ・スペインなど世界各国の海外ミュージシャンのグッズデザインを担当。
また、MARC BY MARC JACOBSにイラストが起用されPreview Eventでライブペインティングを開催するなどジャンルを問わず幅広く活動中。
http://walnut-illustrations.com
*WALNUTさんのおすすめ*
映画:『アデル、ブルーは熱い色』 『ブラックスワン』
音楽:Kimbra Jazz Liberatorz
BECK Beegie Adair
アーティスト:マルセル・ザマ
*今日のピックアップWord*
「物事を習慣化して…日常にしてしまう!!」
文:新 麻記子
撮影:新井まる