イメージメーカー、三宅純の音楽そのものを舞台化
『Lost Memory Theatre』が横浜で上演
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情報解禁です!21_21 DESIGN SIGHT(六本木東京ミッドタウン内)で開催中の「イメージメーカー展」に参加のため、帰国中のパリ在住の国際的な音楽家、三宅純さんの新譜アルバム『三宅純/Lost Memory Theatre act-2』の8月20日リリースと、三宅さんの音楽そのものを舞台化させた、KAAT神奈川芸術劇場プロデュース『Lost Memory Theatre』の公演が行われると発表されました。
そこは記憶の流入する劇場。失われた記憶が流入し、劇場は様々な記憶で満たされ、やがて劇場自体がその記憶を帯電する。
フランスやドイツの音楽誌において音楽批評家大賞、年間ベストアルバム賞などを受賞し、アシッドジャズのキーパーソン、ジャイルス・ピータソンが英BBCで特集番組を組むなど、世界中で大好評を博したアルバム「Lost Memory Theatre act-1」を発表したのが2013 年。「迷宮の鍵を探して、もっと記憶の深部まで到達したかった」という三宅さんの意図の元、『Lost Memory Theatre act-2』が早くも完成しました。「もはやLost Memory Theatre はライフワークとなった」と三宅さんは語っています。
“the locked room(鍵のかかった部屋)”と名付けられた曲で、密やかに幕を開けた劇場の中にひとたび侵入すると、心の奥深くへと旅するかのように記憶の迷宮をさまよう。曲の進行と共にアップダウンを繰り返しながら目まぐるしく移り変わる心象風景が無限に繰り広げられます。アルバムを通して耳を一度つかんだら離さないその中毒性は、前作のライナーノーツで巨匠、ヴィム・ヴェンダース監督が評した「第三の生命」が、音楽と心の中に見える景色の間に連続的に生まれる快楽からくるものなのでしょうか?
リサ・パピノー、ヴィニシウス・カントゥアーリア、メルヴィン・ギブス、ダファー・ユーセフ、ヴァンソン・セガール、デヴィット・クルター、レナード・ガブリエル・ピオン、ブルガリアン・シンフォニーといった個性的なコラボレーターを配した、第二幕にふさわしい全18曲を収録。
【新譜情報】
『三宅純/Lost Memory Theatre act-2』
2014年8月20日発売< JAZZ/NEW AGE> 定価:2,600円+税PCD-26058
アート・ディレクション:ジャン=ポール・グード(3面見開き紙ジャケット仕様)
お問い合わせ: P-VINE RECORDS TEL 03-5784-1250
<TRACK LIST>
01 the locked room
02 echoes in the mirror
03 veins
04 eden-4
05 easy to let go
06 effacing sketch
07 merry widow
08 integral silence
09 que sera sera
10 membrane
11 summoning rhymes
12 forebodings
13 flutter
14 traces
15 like a dervish
16 eden-3
17 the unspoken
18 across the ice
「Lost Memory Theatre act-2」発売直後、8/21より『Lost Memory Theatre』がKAAT神奈川芸術劇場ホール、兵庫県立芸術文化センター阪急中ホールで上演されます。KAAT神奈川芸術劇場のアーティスティック・スーパーバイザーに就任した俳優・演出家の白井晃が構成・演出のもと、山本耕史、美波、江波杏子といった重厚な出演陣の演技に、森山開次のダンスが加わり、三宅純の音楽世界が舞台で繰り広げられます。三宅純による中毒者を続出させる音楽の底の知れない世界観が、今作でさらに浸透するでしょう。
三宅さんの近況としては、ヴィム・ヴェンダース財団のロゴ楽曲、舞台「ヴォイツェク」、「9daysQueen~九日間の女王~」の音楽を担当。ソチ五輪でのフィギュアスケート・アメリカ代表や、LANVIN、ARMANI、NINA RICCI、ISSEY MIYAKEといったハイ・ブランドのショーや広告に楽曲を提供するなど、その個性は国境を越え、多岐に渡る分野で注目を浴びています。
girls Artalkでは、三宅純さんへの単独インタビューの掲載を予定しています。
お楽しみに!
【公演情報】
KAAT神奈川芸術劇場プロデュース『Lost Memory Theatre』
8 月21 日(木)~8 月31 日(日) 会場:KAAT 神奈川芸術劇場 ホール
S席7,800円A席5,800円その他U24,シルバー、高校生割引あり
9 月6 日(土)、7 日(日) 会場:兵庫県立芸術文化センター 阪急中ホール
チケット、会場お問合せ:兵庫県立芸術文化センター
一階席8,000円二階席4,000円
原案・音楽:三宅純、構成・演出:白井晃 テキスト:谷賢一 振付:森山開次
出演:山本耕史、美波、森山開次、白井晃、江波杏子
演奏:三宅純(Piano, Fender Rhodes, Flugelhorn)、宮本大路(Reeds, Flutes, Drums)、伊丹雅博/今堀恒雄(Guitar,Mandolin, Oud)*、渡辺等(Bass, Mandolin)、ヤヒロトモヒロ(Percussion)、noattach strings by Tomoko Akaboshi(弦楽四重奏) (*はW キャスト)
歌手:Lisa Papineau、勝沼恭子 踊り手::伊藤さよ子、後藤いずみ、高瀬瑶子、中嶋野々子
<関連のイベント情報>
『イメージメーカー展』
7 月4 日(金)~10 月5 日(日)
会場:21_21 DESIGN SIGHT(東京ミッドタウン内)
http://www.2121designsight.jp/program/image_makers/
展覧会ディレクター:エレーヌ・ケルマシュター
参加作家:ジャン=ポール・グード、三宅純、ロバート・ウィルソン、デヴィッド・リンチ、舘鼻則孝、フォトグラファーハル
三宅純
日野皓正に見出され、バークリー音楽大学に学び、ジャズトランペッターとして活動開始、時代の盲点を突いたアーティスト活動の傍ら作曲家としても頭角を現し、CM、映画、アニメ、ドキュメンタリー、コンテンポラリーダンス等多くの作品に関わる。3000 作を優に超えるCM 作品の中にはカンヌ国際広告映画祭, デジタルメディア・グランプリ等での受賞作も多数。ピナ・バウシュ、ヴィム・ヴェンダ−ス、ロバート・ウィルソン、フィリップ・ドゥクフレ、オリバー・ストーン、ジャン=ポール、グード、大友克洋らの作品に参加し、異種交配を多用した個性的なサウンドは国際的賞賛を受けている。 ジャンルを超越した活動を通じてハル・ウィルナー、アート・リンゼイ、デヴィッド・バーン、グレース・ジョーンズ、アルチュール・H、ヴィニシウス・カントゥアーリア等海外音楽家とのコラボレーションも多い。’05 年秋よりパリにも拠点を設け、精力的に活動中。アルバム『Stolen from strangers』(2007)と『Lost Memory Theatre act-1』(2013)はフランス、ドイツの音楽誌で「年間ベストアルバム」「音楽批評家大賞」などを受賞。ギャラリーラファイエット・オムの「2009 年の男」に選出され、同年5月にはパリの街を三宅純のポスターが埋め尽くした。主要楽曲を提供したヴィム・ヴェンダース監督作品「ピナ/踊り続けるいのち」はEuropean film award 2011 でベスト・ドキュメンタリー賞受賞。またアカデミー賞2012 年ドキュメンタリー部門、および英国アカデミー賞2012 年外国語映画部門にノミネートされた。
Photo by Jean-Paul Goude