feature

【おすすめアート】李晟睿智(YEJI SEI LEE)の個展「“CALL ME BY MY NAME”」、虎ノ門のTHE LOOP GALLERYで12月9日(土)まで

NEWS

2023年12月1日

【おすすめアート】李晟睿智(YEJI SEI LEE)の個展「“CALL ME BY MY NAME


【おすすめアート】李晟睿智(YEJI SEI LEE)の個展「“CALL ME BY MY NAME”」、虎ノ門のTHE LOOP GALLERYで12月9日(土)まで

 

THE LOOP GALLERYでは、周縁化された場や、多⺠族地域を含むアジアに足を運び、その社会構造に着目した作品を制作するアーティスト・李晟睿智(YEJI SEI LEE)の個展「“CALL ME BY MY NAME”」が12月9日(土)まで開催中。

 

〜ARTalk おすすめポイント〜

 

◆巫俗(朝鮮のシャーマニズム)などアジアを中心に現地の人々と深く交流する中で直面したリアルな生活や価値観を、多文化の中で生きてきた自身の視点を持って読み解く李晟睿智。本展では、李自身が昨年ドイツ・ミュンヘンへの交換留学をきっかけに見つめ直すこととなった、自身の3世代に渡る親子関係に着目した作品を展示している。

 

◆移⺠として日本に暮らす母と、韓国に暮らす祖母を持つ李は、自身の幼少期から今日に至るまでの記憶の断片を記録するように作品を制作。祖母との記憶を可視化した作品から、制作で時間が取れない娘のために分割して食べられるように作られた母のお弁当を撮影したアーカイブのような作品まで、李、母、祖母それぞれの親子関係と個々が抱くアイデンティティと親子愛、それらが時代と環境に翻弄されながら、家族という近い距離感にいるからこそ、複雑に交わり合っていく感情の葛藤を、絵画や写真によって多角的に浮き彫りにしている。

 

◆本展タイトルにもなっている、キービジュアルの大作「“CALL ME BY MY NAME”」は、名前で呼ばれることで、誰もがライフステージごとに多重的に抱える役割から解放される意味を包含している。

 

◆誰かの母親であること、父親であること、娘であること、息子であることを忘れ、1人の人間という視点から、ナショナリティーと生活の場との関係性を探求する李の親子の物語をご覧いただきたい。

 

 

 

 

【展覧会概要】

「“CALL ME BY MY NAME”」

会期|2023年11月17日~12月9日
会場|THE LOOP GALLERY
URL|theloopgallery.jp

住所|東京都港区西新橋2-17-1 八雲ビル 4F
開館時間|11:00~18:00
休館日|日曜、月曜、祝日