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10/31から 鈴木康広「ファスナーの船」が隅田川をひらく

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2020年10月30日

10/31から 鈴木康広「ファスナーの船」が隅田川をひらく


10/31から 鈴木康広「ファスナーの船」が隅田川をひらく

 

「ファスナーの船」は、アーティストの鈴木康広が飛行機の窓から東京湾を見下ろしたときに、海を進む船と航跡がファスナーで海(地球)を開いているように見えたことから着想したものです。

 

アートプロジェクト「隅田川 森羅万象 墨に夢」(略称すみゆめ)では、古くから都市の境界線としての役割を担ってきた隅田川を「ファスナーの船」が航行します。

吾妻橋から桜橋の間を往復する船の引き波が、ファスナーのように水面を開きながら対岸をつなぎ、まちの風景の見方を変えてくれることでしょう。

 

昨今のコロナ禍で、隅田川には、これまでにない水面の静寂が訪れました。鈴木はこの状況になって初めて、川の水面に細やかに現れている「今」に気づいたと言います。悠々と流れる隅田川に目を向けると、空を映してきらめく水面に、船が立てた波しぶきによってかたちを変えつつたゆたう水の姿を見つけられます。「ファスナーの船」航行とともに、身近に潜む水の多彩な表情を引き出し、伝えていきます。

 

撮影・編集:渡邉秋男 音楽:蓮沼執太

 

■あなたの写真も公式Photo galleryに!

期間中にファスナーの船を撮影した写真を投稿すると、フォトギャラリーに追加されるそう。

北斎がさまざまな隅田川の情景をとらえて描いたように、いくつもの視点から川辺の風景を見るとまた新しい発見があるかもしれません。

 

▼ご応募はこちらから▼

https://sumiyume.jp/event/zipfastenership2020/zfs_form_img/

 

 

【イベント概要】

「隅田川 森羅万象 墨に夢」(通称:すみゆめ)は、葛飾北斎が90年の生涯を過ごした隅田川流域で、墨で描いた小さな夢をさまざまな人たちの手で色付けしていくように、芸術文化に限らず、森羅万象あらゆる表現を行っている人たちがつながりながら、この地を賑やかに彩っていくことを目指していくアートプロジェクトです。
https://sumiyume.jp/

 

「ファスナーの船」

2020.10.31 Sat‒11.8 Sun 12:00‒14:00

航行区間|隅田川(吾妻橋⇔桜橋)

Location: Sumida River (between Azumabashi and Sakurabashi)
https://sumiyume.jp/event/zipfastenership2020/

 

写真提供:「隅田川 森羅万象 墨に夢」実行委員会

 

 

【Profile】

鈴木康広(Yasuhiro Suzuzki)

photo: Masako Nakagawa

 

日常の見慣れた事象に新鮮な切り口を与える作品によって、ものの見方や世界のとらえ方を問いかける活動を続けている。代表作に《まばたきの葉》《ファスナーの船》《空気の人》など。「第1回ロンドン・デザイン・ビエンナーレ2016」に日本代表として出展。2014毎日デザイン賞受賞。平成29年度文化庁文化交流使。武蔵野美術大学准教授、東京大学先端科学技術研究センター客員研究員。

 

 

 

【▼鈴木康広のインタビュー記事はこちら▼】

https://girlsartalk.com/common/interview/30798.html

https://girlsartalk.com/common/interview/30816.html

https://girlsartalk.com/common/interview/30826.html

 



Writer

【代表】新井 まる

【代表】新井 まる - MARU ARAI -

話したくなるアートマガジン「ARTalk(アートーク)」代表

株式会社maru styling office 代表取締役

 

イラストレーターの両親のもと幼いころからアートに触れ、強い関心を持って育つ。大学時代からバックパッカーで世界約50カ国を巡り、美術館やアートスポットなどにも足を運ぶ旅好き。新卒採用で広告代理店に就職し3年間勤務の後、アパレルEC部門の販促に約1年間携わる。人の心が豊かになることがしたいという想いから、独立。2013年にアートをカジュアルに楽しめるwebマガジン「girls Artalk」を立ち上げる。現在は「ARTalk(アートーク)」と改名し、ジェンダーニュートラルなメディアとして運営中。メディア運営に加え、アートを切り口にした企画・PR、コンサルティングなどを通じて、豊かな社会をめざして活動中。

好きなものは、自然と餃子と音楽と旅。

 

●Instagram: @marumaruc   

話したくなるアートマガジンARTalk(アートーク)」