〜 girls Artalk的♡おすすめポイント 〜
♡志村信裕氏は「光をあてる」をテーマにして身近なものが持つ個々の文脈を
紐解きながら光がもたらす記憶や時間性について取り組んでいます。
♡スニーカー、ボタン、あるいは風景といった身の周りの実写映像を投影するインスタレーションでは、
路地裏やバケツなど様々な場所や素材がスクリーンとなってスケールを問わず展開されています。
♡投影によって生まれた新たな関係性はそこに潜む歴史や人々の
記憶を呼び起こしながら既存の空間を変容させてきました。
♡ユカ・ツルノ・ギャラリーでの2回目の個展となる本展では、
志村氏の代表作である《ring ring》の日本初展示を行います。
♡2010年に台北国際芸術村で3ヶ月間の滞在制作をした志村は、旧正月を控えて
街中に拡がる金と赤の世界に圧倒されてそこから2つの作品を制作しました。
一つは金魚の映像を樹木に投影した《Goldfish》。
そしてもう一つが金の鈴をスクリーンに見立てた《ring ring》です。
台北の情景から生まれた作品は日本においても鈴の音色とともに黄金の光の中に鑑賞者を招きます。
【情報】
志村信裕「歓迎光臨」
会期:2016年3月19日 – 4月16日
オープニングレセプション: 3月19日(土)18:00-20:00
開廊時間: 火 – 土 11:00 – 19:00
【同時開催】
「六本木クロッシング 2016展:僕の身体、あなたの声」
会期:2016年3月26日 – 7月10日
会場:森美術館(東京)
* アーティストトーク: 3月27日(日)
http://www.mori.art.museum/contents/roppongix2016/index.html
【プロフィール】
1982年東京生まれ。2007年武蔵野美術大学大学院映像コース修了。近年の展示に、『あいちトリエンナーレ2010』(2010年)、『Experimenta Speak to Me: 5th International Biennial of Media Art』(メルボルン、2012年)、『ヴァンジ彫刻庭園美術館コレクション展 この星のうえで』(ヴァンジ彫刻庭園美術館、2013年)、『パランプセスト―記憶の重ね書き vol.5 志村信裕』(gallery αM、2014年)、『カフェ・イン・水戸R』(水戸芸術館、2015年)、『未見の星座〈コンス テレーション〉』(東京都現代美術館、2015年)など。2016年3月から文化庁新進芸術家研修制度研修員としてパリに2年間滞在予定。