ホイッスラー展×国際音楽祭NIPPON×girls Artalk
展覧会とコンサート、午後のお茶会でトリップ♪
「白のシンフォニーNo.3」、「ノクターン:青と金色-オールド・バターシー・ブリッジ」。
これは、クラシック音楽のタイトルではありません。ある画家が自作につけた“絵画のタイトル”です。
《白のシンフォニー No.2:小さなホワイト・ガール》 1864年 テート美術館 ©Tate, London 2014
《青と銀色のノクターン》 1872-78年 イェール英国芸術センター
Yale Center for British Art, Paul Mellon Fund
画家の名は、ジェームズ・マクニール・ホイッスラー(1834~1903)。
アメリカに生まれ、パリで学び、19世紀末のロンドンやパリで「唯美主義」のリーダー的存在として活躍した、ジャポニスムの巨匠としても名高いダンディ。
画家たちが絵画の革新を目指した時代、「音楽が音の詩であるように、絵画は視覚の詩である」と語り、色彩と形のハーモニーに至上の美を見出し、音楽を連想させるタイトルを自らの作品につけました。
まもなく横浜美術館へやってくる「ホイッスラー展」は、日本で27年ぶりとなるホイッスラーの大回顧展。
音楽的なハーモニーを描き出そうとした画家の展覧会にふさわしく、国際音楽祭NIPPONと横浜美術館のコラボレーションによる、グランドギャラリーでのコンサートも開催されます。
そこでgirls Artalkでは、このふたつをより深く楽しめるツアーの開催を決定しました!
ツアーコンダクターは、girls Artalk“音楽キュレーター”の高野麻衣。
ホイッスラーの生きた19世紀ロンドンや人びとのドラマ、コンサートで演奏される音楽と展覧会の作品の具体的な楽しみ方までじっくりお話してから、実際にコンサート&展覧会を堪能します。
ホリデーシーズンの美しい横浜で、知的で優雅な午後をご一緒しませんか?
お茶とお菓子をご用意してお待ちしています。
日時:12月13日(土)14:00~
場所:横浜美術館 円形ホール
参加費:3,200円(ホイッスラー展鑑賞券、茶菓子代込)
※コンサートは無料ですが、特別にお席をご用意します。(定員25名)
◆応募方法
メールでのご予約のみとなります。
上記メールアドレス宛に、氏名(ふりがな)、性別、年齢、メールアドレス、電話番号をご記入の上お申し込みください。
【スケジュール】
14:00 受付開始
14:20 お茶会形式でのサロンレクチャー(円形フォーラム)
「音楽にあこがれた画家と19世紀ロンドン」高野麻衣
「ホイッスラー展鑑賞前レクチャー」横浜美術館 学芸員 片多祐子
15:30 国際音楽祭NIPPON美術館コンサート(グランドギャラリー)
出演 ピエール・アモイヤル〔ヴァイオリン〕/
ヴァイオリン・マスタークラス受講生成績優秀者/小森谷裕子〔ピアノ〕
曲目 ヴァイオリン・マスタークラス受講生成績優秀者による演奏
プロコフィエフ:5つのメロディ
クライスラー:ウィーン奇想曲/愛の悲しみ/マスネ:タイスの瞑想曲
16:00 「ホイッスラー展」観覧(展示室)
「ホイッスラー展」
究極の美を求めて――ジャポニスムの巨匠、待望の大回顧展
http://jm-whistler.jp/
国際音楽祭NIPPON
芸術監督であるヴァイオリニスト諏訪内晶子が、「リゾート地でなく、街なかで開催される音楽祭」として、名古屋、横浜、郡山を舞台に展開している(10/15-12/13)。日常の中にクラシック音楽を聴くという楽しみを、という思いが込められた「4つの柱」のひとつが、今回の「コラボレーションwithアート」。音楽祭のラストを飾る13日のコンサートでは、巨匠ヴァイオリニスト、ピエール・アモイヤルと、音楽祭の一環である彼のマスタークラス(公開レッスン)の成績優秀者たちが磨き上げられた音楽を披露する。
高野麻衣プロフィール
上智大学文学部卒業(西洋文化史)。コラムニスト。アートを暮らしのなかで分かち合いたいアール・ドゥ・ヴィーヴル派として、オペラや宝塚から少女マンガまで、幅広く執筆・講演活動をおこなっている。乙女座B型。好きなものはモーツァルトとばらの花。著書に『フランス的クラシック生活』(PHP新書)、『マンガと音楽の甘い関係』(太田出版)など。インターネットラジオ『OTTAVA Domenica』(毎週日曜午後1時~ http://www.ottava.jp/)レギュラー出演中。