舘鼻則孝 による新作展示がスタート
独自に再構築した日本文化が私達に与えてくれるものは!?
〜ARTalk おすすめポイント〜
◆昨年の展示会で発表した作品をアップデートした《Descending Painting》と《Descending Layer》という2つの新作シリーズを発表。他にも、舘鼻の代名詞であるHeel-less Shoesも展示される。
◆本展タイトルである《Descending Painting》は、仏教において、弥陀如来と菩薩が雲に乗り迎えに現れる場面を描いた「来迎図」に着想を得て制作されたものだが、阿弥陀如来と菩薩が描かれる代わりに雷が描かれる。雷は神道において神の依代である。日本独自の死生観を表現する舘鼻の作品上で「神仏習合」を試みる。
◆新作シリーズはどちらも、幾層にも重なるレイヤー状の表現が特徴だ。江戸時代の屏風絵で用いられる俯瞰図における視点のあり方を参考にしている。舘鼻独自の捉え方で、逆遠近法における表裏一対の空間を表現した。日本古来の文化的に価値の高い部分と現代の要素を組み合わせることで新たな視点と世界観を提示する。
これまでにない新しい視座を与えてくれるのではないだろうか。ぜひ足を運んでほしい。
【アーティストプロフィール】
舘鼻則孝(Noritaka Tatehana)
1985年東京生まれ。歌舞伎町で銭湯「歌舞伎湯」を営む家系に生まれ鎌倉で育つ。シュタイナー教育に基づく人形作家である母の影響で、幼少期から手でものをつくることを覚える。2010年に東京藝術大学美術学部工芸科染織専攻を卒業。遊女に関する文化研究とともに、友禅染を用いた着物や下駄の制作をする。「イメージメーカー展」(21_21 DESIGN SIGHT、2014)、「Future Beauty」(東京都現代美術館 ほか国際巡回、2012)、個展「呪力の美学」(岡本太郎記念館、2016)、個展「It’s always the others who die」(POLA Museum Annex、2019)、個展「NORITAKA TATEHANA: Refashioning Beauty」(ポートランド日本庭園、2019)等の他、ニューヨーク、パリ、ベルギーなど世界各地で作品を発表。また2016年3月にパリのカルティエ現代美術財団で文楽公演を開催するなど、幅広い活動を展開している。作品はメトロポリタン美術館、ヴィクトリア&アルバート博物館などに収蔵されている。東京都が主宰する「江戸東京きらりプロジェクト」の一環として企画された、東京の伝統産業に焦点を当てたオンライン展覧会「江戸東京リシンク」(和敬塾 旧細川侯爵邸、2021)の展覧会ディレクターを務めた。
【展覧会概要】
展覧会名
舘鼻則孝「Descending Painting」
展覧会会期
2021年9月4日(土)- 10月9日(土)
開廊時間
11:00 – 18:00
日・月・祝は休廊
会場
KOSAKU KANECHIKA
〒140-0002
東京都品川区東品川1-33-10
TERRADA Art Complex 5F
03-6712-3346
写真クレジット:©GION