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【おすすめアート】小林正人の新作個展「この星の家族」シュウゴアーツにて開催

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2021年9月7日

【おすすめアート】小林正人の新作個展「この星の家族」シュウゴアーツにて開催


小林正人の新作個展「この星の家族」9月10日よりシュウゴアーツにて開催

 

〜ARTalk おすすめポイント〜

◆小林正人の絵は空間へ拡張し、絵の中へ入り込み、現実の光も想像の光も渾然となって誕生します。絵画の枠らしき木片は外に向かって飛び出ていたり、折れ曲がっていたりと、外枠を「この星の絵画」という感覚的なフレームによって切り取ることで、鑑賞者が想像力を通して想起するそれぞれのイメージの世界を、同時に実現させることを可能にします。

 

◆筆を歯噛みし全面に飛び出してきそうな馬の肖像画に加え、モデルをモチーフにした新作を発表します。キャンバスの側面を掴み動き出しそうな様子や、別の作品では走り去るモデルの痕跡が絵画を創出していたりと、絵を支配しているのは画家ではなくモデルであるかのような関係性の逆転をも感じることができます。ここでも、私たちは想像力の領域を刷新し、新しい各々のイメージを想像することになるのではないでしょうか。

 

◆今展では、現代芸術復興財団の協力を経て、六本木アートコンプレックスを繋ぐ「ペア作品分解展示=LOVE」のインスタレーションも展開します。こちらも合わせて観ることをおすすめします。

 

ぜひこの機会に、足を運んでみてはいかがでしょうか。

 

 小林正人, 画家の肖像, 2020, oil, canvas, wood,  Shugo artsより

小林正人, この星のモデル(胸に傷がある女), 2021 oil, canvas, wood, Shugo artsより

 

 

【アーティストプロフィール】
小林 正人(Masato Kobayashi)
1957年東京生まれ。東京藝術大学を卒業後、85年鎌倉画廊で初個展。東京都国立市にアトリエを借りて画家生活を開始。絵画を存在論的に捉え、「白いキャンバスを木枠に張ってから描き始めるのでは遅い」として、絵の具を直接手にとり、キャンバスの組み立てと描画を同時に行い、キャンバスを張りながら絵画を立ち上げていくという手法を確立。イメージと空間を同時に誕生させ、絵画の魂と肉体を一つに合わせるような方法論によって生み出される作品は、強い存在感を放つ。主な個展は、「画家とモデル」シュウゴアーツ(2019)、「ART TODAY 2012 弁明の絵画と小林正人」セゾン現代美術館(長野、2012)、「この星の絵の具」高梁市成羽美術館(岡山、2009)、「STARRY PAINT」テンスタコンストハーレ(スウェーデン、2004)、「A Son of Painting」S.M.A.K.(ゲント、2001)、「小林正人展」宮城県美術館(2000)。2018年自伝小説『この星の絵の具[上]』、2020年に続編となる『この星の絵の具[中]』を上梓。ビルドゥングスロマン完結編となる下巻は2022年刊行予定。

 

【展覧会概要】
小林正人「この星の家族」
会期:2021年9月10日(金) – 10月16日(土)
会場:シュウゴアーツ 東京都港区六本木6丁目5番24号 complex665 2F
開廊時間:火〜土曜 正午 – 午後6時(日月祝休廊)
*オープニングレセプションは開催いたしません。新型コロナウィルス対策のため開廊時間を短縮しておりますのでご注意ください。

 

ペア作品分離展示=LOVE
会場:現代芸術振興財団 東京都港区六本木6丁目6番9号 ピラミデビル 4F
開廊時間:会期中の木・金・土曜、正午 – 午後6時(日・月・火・水・祝休廊)
協力:現代芸術振興財団

 

 

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