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モネ「かささぎ」と、あたたかいクランブル・オ・ポム

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2014年2月12日

モネ「かささぎ」と、あたたかいクランブル・オ・ポム


ARTなハーブテーブル

モネ「かささぎ」と、あたたかいクランブル・オ・ポム

 

 

 

 

 

crumbleaupom

 

 

寒い…

本当に寒い毎日が続いていますね。

白い息、かじかむ手、骨まで冷えてしまうような…

凍てつく寒さです。

わたしの家の周りには、2日前に降って積もった雪が

まだ溶けずに、白い雪景色をつくっています。

 

こんな寒い日に、食べたいおやつ。

クランブル・オ・ポムと、あたたかいコーヒー。

 

ジューシーであたたかいりんごの上に

サクサク香ばしいクランブルをのせて

やわらかい生クリームとアップルミントとともにいただきます。

 

はぁ…

体の芯からあたたまるような、幸せな美味しさ。

 

 

 

白い雪景色といえば、忘れられない絵があります。

数年前、国立新美術館で見た、

モネの「かささぎ」という作品。

 

monet.kasasagi

 

真っ白な雪景色にまばゆいばかりの朝の光が満ち、

その透明なひんやりとした空気が

画面を通り越して漂っていました。

その静かな朝の雪景色は、フランスのノルマンディー地方で

30歳にも満たないモネが描いた作品です。

 

 

 

1868年10月、ル・アーヴルの新聞記者が

モネと出会った時のことを語っています。

「あれは冬のことでした。何日か雪が続いて……

 石にもひびが入りそうなほどの寒さでした。

 私たちは、小さな火ばち、次にイーゼル、

 最後に外套を三重に着こみ、両手に手袋をはめ、

 顔は半分凍りついたような男に気がつきました。

 それが、雪の印象を研究しているモネ氏でありました。」

 

正確に描写された生垣、素朴な柵、農家の建物。

人物は描かれず、シンプルなモチーフの中で、

雪の輝きと、光の影のコントラストを見事に写し描いた作品です。

 

 

柵の向こうに描かれた農家の建物の中で、ホッと一息…

そんな時に、このあったかいコーヒーと

クランブル・オ・ポムを食べたら、体があたたまりそうです。

 

 

ノルマンディー地方は、イギリスとの海峡に面した、

りんごと乳製品の名産地。

アップルクランブルはイギリスで親しまれているお菓子ですが

ノルマンディーの美味しい林檎と

生クリーム、バターを使って、

雪景色の研究に励むモネに差し入れたい…

そんな気持ちで、作ってみました。

 

crumbleaupom

 

 

 

<クランブル・オ・ポムの作り方>

 

りんご 1個

シナモン 少々

バター 50g

小麦粉 1/2カップ

砂糖 大さじ3

くるみ 1/2カップ

生クリーム お好みの量

アップルミント 適宜

 

1. りんごは皮をむいて芯をとり、4等分に切ったあと、スライスし、耐熱皿に敷き詰めるように並べ、シナモンをふりかける。

2. ボウルに、冷たいまま角切りにしたバター、小麦粉、砂糖、砕いたくるみを加え、手で混ぜ合わせながら、バターを指で細かくほぐすイメージで、全体をそぼろ状にする。

3. 2を1のリンゴの上にのせ、190度のオーブンで20分焼き、お皿に取り分けたら、柔らかめにたてた生クリームと、アップルミントをのせてできあがり。