今から6年前、想像を超えた絢爛たる映像美と独自の世界観で「不思議の国のアリス」のその後を映画化し、日本を
はじめとする各国で世界的ブームを巻き起こした大ヒット作品『アリス・イン・ワンダーランド』。
今日のカルチャーにおいて不動の地位を確立したこのストーリーとキャラクターたちは、ファッション、音楽、文学
といった分野において影響を与え続け、未だに熱狂的なファンを世界に多く抱えています。
そんな大人気シリーズ待望の最新作『アリス・イン・ワンダーランド〜時間の旅〜』が7月1日に公開!
テーマは、本作において重大なキーポイントとなっている「時間」です。
前作から大人になったアリスが、友人マッドハッターを救うべく、”過去を変える”ために時間を遡る新たな冒険を描
いています。
本作の公開を記念して『アリスと時間のアート展』が汐留・日本テレビにて開催されます!
『アリス・イン・ワンダーランド』の世界に魅了された各界で活躍する著名人が“時”や”美しい世界観”に影響された
「時計アート」作品が展示されるほか、最新作『アリス・イン・ワンダーランド〜時間の旅〜』の世界に迷い込んだ
気分が味わえるフォトロケーションなども設けられており、公開前に一足早くその世界を堪能できる展覧会となって
います。そこで、本展覧会の見どころを紹介しましょう!
写真提供:フラッグ
こちらはYouTubeでも話題にもなった鈴木完吾さんが卒業制作で手がけた作品です。
従来の時計とは違い、「時間の感じ方」を追求し、制作に取り組んだもので、400以上の歯車が噛み合いながら数字を
書いていく動作は見ていてとてもワクワクします!タイトルの「plock」とはplotするclockという意味だそうです。
写真提供:フラッグ
そして、AKB48の活動を経て女優・モデルなどマルチに活動している光宗薫さんの作品。
蝶の幻想的でありながら妖艶で美しく、変身する生体に惹かれていると話す彼女。
作品タイトルも「蝶(ちょう)」。印影含めて全て1本のボールペンで描かれているそうです。
今回、そのイラストを特別な機械でスキャンし、蝶が持っている繊細な部分を見事に再現しています。
写真提供:フラッグ
こちらの写真真ん中に位置する作品は、ヨシカワゴエモンさんによるもの。
京都造形芸術大学の教授をつとめながら、ご自身も美術家であるヨシカワさんは、得意とするスポンジを使用して表現
しています。「モリノトケイ」と題した作品タイトルの如く、時計のまわりにはキノコや木の枝があるほかに、白うさ
ぎや不思議の国の世界へと通づる入り口があるなど、随所にアリスの作品世界が散りばめられています。
そして、Instagramで人気を博している消しゴムはんこアーティストの____yu___さんの作品です。
「はんこを超える」をモットーに活動している____yu___さん。
今回、新作映画に登場するキャラクターや「時間の旅」を独自の世界観で表現しています。
本作は、はんこの特徴を生かして「何度も押せる」、「みんなで楽しめる」をテーマに制作しているため、自分が
所持している手持ちのものにはんこを押して、思い出と一緒に持って帰られる仕様になっています。
こちらは、SNSにアップした「黒板アート」が大きな話題となったれなれなさんの作品。
通常の一般的な教室にある黒板サイズに白チョーク一色で描いています。
ワンダーランドの世界観や流れていく時間の儚さを表現したというだけあって、映画作品のような幻想的な世界観や
独特な空気感が伝わってくる作品です。「作品全体に濃淡を出すのに苦労した。」と語るれなれなさん、制作には15時
間ほどかかった模様。特に何度もマッドハッターの顔を描き直したそうです。
写真提供:フラッグ
その他にも、パスピエの大胡田なつきさんによる日本画の持っている淡い色彩をデジタルイラストで表現し、枯山水の
模様を記号的に表現することで”過去”と”未来”を一つの場所で表現しているアート時計や、タレント・ユージさんが
手がけたストリートアートであるグラフィティーで描かれたものなど。
時間と戦うアリスのように各界で活躍する著名人の感性がぶつかった展覧会になっています。
そして、日本を代表する芸術家・草間彌生さんからは等身大サイズのインスタレーション作品『不思議の国のアリス
With artwork by 草間彌生』が展示されています。
こちらは草間さんがアートワークを手がけた書籍「不思議の国のアリス」とのタイアップによって実現した特別展示で
す。草間さんのユニークで魅力的なデザインをそのままに、来場者がアリスのように大きくなったり、小さくなったり
する気分を味わえます。
写真提供:フラッグ
そして、天井から無数の懐中時計が吊るされている廊下を抜けて次の展示室に進むと…
鏡の前に立つと煙のように姿をあらわすチュシャ猫や機敏に舞うアボソレムのほかに、マッドハッター役のジョニー・
デップが実際に撮影で使用した帽子が展示されています。
また、こちらの展示ブースではチュシャ猫や白うさぎのオブジェや、アリスやマッドハッターのパネルがあるフォトロ
ケーションも設けられているので、不思議の国の住民になった気分が味わいながら、キャラクターたちと一緒に写真を
撮ってみましょう。
また、ご来場いただいた方には『アリス・イン・エアンダーランド〜時間の旅〜』のオリジナルポストカードセット
&ショッピングバックが必ずプレゼントされるほか、その場でご応募いただいた方の中から抽選でジャパン・プレミ
アム試写会に10組20名様が招待されるスペシャル特典があります!
作品公開前に一足早くその世界を堪能できる展覧会! 入場無料なので気軽に足を運んでみてはいかがでしょうか?
文・写真 新麻記子
【情報】
『アリスと時間のアート展』
会期:2016年6月4日(土)〜12日(日)
時間:平日 11:00〜20:00、土日 10:00〜20:00
入場料:無料
場所:汐留・日本テレビ 2階日テレホール
住所:東京都港区東新橋1-6-1