〜girls Artalk的♡おすすめポイント〜
♡本展覧会「something too much」では秋吉風人さんの新作シリーズが発表されます。
♡作品の構成要素を限定的にルール化し、可視化することで絵画に対する問題提起を生じさせることは秋吉さんの
作品制作の特徴です。
♡本作では絵画制作のために作られている様々な道具が一枚の絵画に使用されています。
絵筆やハケなど、絵を描くための多様な道具を使うこと、その道具によって生み出されるテクスチャー同士を響き
合わせるというルール自体が目的化された絵画作品です。
♡色や形だけではなく、道具から生まれる異なった種類のテクスチャーが画面上のバランスを構成し、またその効果が
はっきりと分かるよう、すべての作品は単色で描かれています。
♡シニフィアンとシニフィエの世界から離れ、果たすべき目的を失った材質が生み出す効果は、その視覚的手触りを
もって知覚され、絵画の物質性を強調しているようにも見受けられます。
その着目されている道具自体も絵画のアプリオリなルールから解き放たれ、遊戯的な画面を生み出しています。
【情報】
秋吉 風人「somthing too much」
会期:2016年5月20日(金)-6月25日(土)
曜日:火-土 ・ 日月祝 休
時間:10:00-18:00
HP:http://www.taronasugallery.com/exh/exh_index.html
【作家プロフィール】
秋吉 風人| Futo Akiyoshi
1977年 大阪府生まれ。名古屋芸術大学大学院美術研究科修了。
2012年に文化庁新進芸術家海外研修制度にてベルリンに滞在。
現在はベルリンにて制作、活動中。
主な展覧会に、2010年「絵画の庭─ゼロ年代日本の地平から」(国立国際美術館、大阪)、2013年 「さわらないでくたさい!?(常設特別展)」(豊田市美術館 、愛知)、2014年 「VOCA 展2014 現代美術の展望-新しい平面の作家たち」(上野の森美術館、東京)、2015年「Adherence」(SEXAUER、ベルリン)、2016年「if nothing else」(NON Berlin、ベルリン)など。 豊田市美術館や国立国際美術館のほか、海外でのコレクションも多数。