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Google Cultural Institute アートプロジェクト拡大記念イベントレポート

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2014年11月27日

Google Cultural Institute  アートプロジェクト拡大記念イベントレポート


Google Cultural Institute

アートプロジェクト拡大記念イベントレポート

 

 

 

みなさんは「Googleアートプロジェクト」というものをご存知だろうか?

 

国立西洋美術館において開催された「Google Cultural Institute アートプロジェクト拡大記念イベント」に出席させて頂いた。一体どのような試みなのだろう?と、プロジェクターに映し出されるスクリーンを前にディレクターを務めているAmit Sood氏からの言葉に耳を傾けていた。

 

 

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アートプロジェクトとは…各美術館が選定した所蔵作品の高解像度画像をアートプロジェクトのウェブサイト上で公開することによって、世界中の方々が何処にいたとしても作品を鑑賞できるプラットホームのような役割を担うだけでなく、一部の作品は肉眼では見えないほどの細かい筆のタッチまでをも拡大して見られる70億画素の超解像度で提供される「ギガピクセル」、美術館内を360度のパノラマ写真として見ることができる「ミュージアムビュー」からなる企画のことをさしている。

 

 

Google Art Projectスクリーンショット

 

今回、新たに20世紀美術の代表作を数多く所蔵する東京国立近代美術館や、季節の花とともに古建築と美術品を楽しめる三渓園をはじめとする国内の美術館19館が所蔵している作品1,288点が観覧できるようになった。さらに、2012年に同プロジェクトに参加した国立西洋美術館と大原美術館からクロード・モネの「睡蓮」、ポール・ゴーギャンの「かぐわしき大地」が「ギガピクセル」として新たに登場し、全部で1,290点の作品がアートプロジェクトに追加されて観覧できるようになった。

 

この取り組みが実際に美術館や博物館に足を運ぶきっかけになると同時に、文化財という人類の共有資源をインターネットを活用して保存し、未来の世代に継承するという活気的な試みだということを熱を込めてSood氏は話してくれた。

 

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また、東京都現代美術館チーフキュレーターの長谷川祐子さんが、モダンアートとデジタルの今後の可能性について、同館で開催された「うさぎスマッシュ展」を例に講演しました。 

 

 

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実際にアートプロジェクトを使用してみると…「ギガピクセル」や「ミュージアムビュー」だけでなく、例えば北斎の描く日本画とその作品に影響を受けたゴッホの絵画など、類似した関連作品やアーティスト情報が検索できるとともに、画面を通して作品同士を見比べることが可能な機能など、アートを志す者たちにとってウェブサイト上の大きな学びの場になるのではないだろうか。

 

 

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Googleアートプロジェクト新規参加館(五十音順)

群馬県立近代美術館

ゲルト・クナッパーギャラリー

神戸市立博物館

神戸ファッション美術館

埼玉県立さきたま史跡の博物館

三渓園

静岡市東海道広重美術館

静岡県立美術館

島根県立古代出雲歴史博物館

松柏美術館

砂の美術館

石洞美術館

東京国立近代美術館

東京富士美術館

奈良県立美術館

野村美術館

箱根ガラスの森美術館

浜松市立楽器博物館

三重県立美術館

 

提供:Googlehttp://goo.gl/VW8ykU

文:新 麻記子

撮影:チバヒデトシ