10/25(土)
「青参道フォトツアー」レポート
アートにハマったきっかけは写真
平日でも人の賑わう表参道ですが、青山通りと表参道を結ぶ裏通り” 青参道”に一歩足を踏み入れれば、落ち着いた雰囲気になります。個性的なブティックやカフェ、美容室などが並ぶ青参道で、若手アーティストの作品が集結した“青参道アートフェア”が開催されました。
girlsArtalkと青参道アートフェアとのコラボレーションも2年目。今回はスマホ・フォトツアーと題して、スマートフォンでどうやってキレイな写真が撮れるのか、フォトグラファーの石野千尋先生をお招きして開催しました。
2014年10月23~26日に開催されていた“芸術の秋”にぴったりなこのアートフェアは、何と今年で第8回目。
今では、スマホの画質が良くなって、重たい一眼レフやデジカメをわざわざ買わなくても、手軽に写真を撮って、さらに自分の撮った写真を共有することも出来るようになりました。
そこで、せっかく写真に残すなら、
カメラを向けた時の感動もその景色のまま一緒に呼び起こしたい
そんな素敵な写真を撮りたいな、という私たちの気持ちにお答えしてくださったのが
現在はフリーランスとして広告・雑誌・カタログ・CDジャケット、映像など多方面で活躍中のフォトグラファー石野千尋先生です。
石野先生「皆さんは気に入ったものを見つけるとカメラを近づけすぎてしまうので、敢えてその物との距離を少し置いて撮ってみると良い写真が撮れるんですよ」
「スマホで撮った写真をプリントしてみて。多くの写真に埋もれたところから自分のお気に入りの写真を選んで並べてみると、自分がどんな色を好んで撮っているのか、どんな写真が好きなのか、という新しい発見もある」
そんな石野先生のプリントアウトした写真がこちら。
「自分の中で決まりを作るとそれが次第にこだわりになって、素敵度が増してきますよ」
とのアドバイスをいただきました!
最初のツアーの出発点は、THE BASEMENT。
青参道に入りまっすぐ進んで約2分で到着しました。
入った瞬間に女性のバストが写し出された写真がズラリ!
女性一人一人の雰囲気に合わせた飾りや衣装で個性が引き出されていて、バストを写し出しているだけなのに、それぞれの女性の顔がうっすらと思い浮かぶような印象を受けました。
この写真は「顔のないポートレート」というテーマで撮影された、フォトグラファー田口まきの作品です。
田口まき「このギャラリーで展示している写真に写る女性の胸の大きさは一緒なんですよ。
全部胸の大きさは同じですが、形や張り、年齢の差によって大きさが全く違って見えたので、驚きでした」
(左:田口まき 右:girlsartalk主宰 新井まる)
石野先生に教えていただいたことを生かして、THE BASEMENTにてしばらく腕慣らしに写真を撮ったあと、フォトツアーに出発しました。
青とシルバーのバルーンを目印として、それが置かれているお店に入れば、そこには魅力的な若手アーティストの作品とお洒落な内装が溢れていました。
作品があることで、お店の雰囲気もグッと素敵になっていたように感じます。
Wut berlinの店内の様子。
色使いがとても鮮やかで、奇抜で珍しいファッションのお店なので
普段はためらって入ったことがなかったお店にも入ることができて、新しい発見がありました。
2時間ほどフォトツアーを回ったところで、
喉も乾いたのでツアーを一緒に過ごした皆さんとCafe Maduでほっと一息。
壁紙に書かれたアートを眺めながら、皆の撮った写真の披露会。
スマホアプリinstagramを使って写真を共有しました。
みんなで撮った写真に、石野先生がコメントをくださり、より上手に撮るポイントや、構図についても教えていただきました。参加者の1人1人の個性が面白いくらいに写真に表れていて、同じモチーフでもこんなにも違う写真になるのかと驚きました!
皆さんの写真を一部ご紹介します!
同じ空間にいて、同じ景色を眺めていたはずなのに、一つとして被ったものはありませんでした。本当に、1人1人、魅力を感じるもの、写真に残しておきたい、と思うものは違うんですね。
石野先生のご指導もあり、とても素敵で味のある写真が集まりました。こうしてSNSを使ってすぐに自分以外の人が撮った写真をすぐに共有しあえるのも、今の時代ならではの写真の楽しみ方です。
カフェでほっと一息ついたところで、hpgrp galleryに向かいました。
骨董通り沿い、ファミリーマートの向いにある小原流会館の地下に降りると、色々な作家さんの写真作品がズラリと展示されていました。
そして、
最後に訪れたスパイラルホールでは、THE ART FAIR +PLUS-ULTRA 2014のレセプションが開催されていて、多くの人で賑わっていました。
THE ART FAIR+PLUS-ULTRAはここ数年、動員数も毎年1万人をゆうに超える、東京で毎秋恒例のアートイベントです。
スパイラルホールの前でパシャリ。
この作品は、葛飾北斎の冨嶽三十六景と幾何学的な絵を融合させ、波が一番美しく見える黄金比率を計算して拡大したり縮小したりしたものでした。
同じピンクでも、色使いが違って可愛いかったです。
今回のフォトツアーを通して、人々の生活の一部にもなりつつある「写真」からが一番、“アート”を身近に感じるには早い方法なのではないかと気づかされました。
石野先生がおっしゃっていたように、いまは「誰もがカメラマンになれる時代」です。だから、まず立ち止まって写真を見ること、そしてあらゆる場面でオリジナルの写真を撮ってみることで、アートの敷居の高いイメージを同じ高さに感じることが出来るのではないでしょうか。
アートは案外、普段私たちがよく訪れる街中やお店に溶け込んでいるのですね。
次回からは、いつもの表参道でのお買い物ルートに今回訪れたギャラリーも組み込んで、ショップの中や街中など身近なところで様々なアートを見つけ出して刺激を受けたいなあと思いました。
青参道アートフェア公式サイト
http://aosando.com/aosando_art_fair_2014
SHOPS
Wut berlin
ヴット ベルリン
150-0001 東京都渋谷区神宮前5-1-15 1F
TEL:03-3797-1505
OPEN : 11:00-19:30(不定休)
http://www.wutberlin.com/
FB:https://www.facebook.com/pages/Wut-berlin/151819871885
Juana de Arco
ホォアナ デ アルコ
107-0061 東京都港区北青山3-8-11 1F
TEL: 03-5766-8520
OPEN: 11:00-19:30(年中無休、年末年始を除く)
http://www.juanadearco.jp/
BLOG:http://www.hpfrance.com/Blog/jda/
FB:https://www.facebook.com/hpf.Juana.de.Arco
H.P.DECO 東京店
エイチ ピー デコ
150-0001 東京都渋谷区神宮前5-2-11
TEL : 03-3406-0313
OPEN : 11:00-19:30(不定休)
http://www.hpdeco.com/
BLOG:http://www.hpfrance.com/Blog/deco/
FB:https://www.facebook.com/H.P.DECO
CAFÉ
CAFÉ madu
カフェ・マディ
107-0062 東京都港区南青山5丁目8-1 セーヌアキラビル1F
TEL:03-3498-2891
GALLARY
hpgrp GALLERY TOKYO
エイチ ピー ジー アール ピー ギャラリー トウキョウ
107-0062 東京都港区南青山5-7-17 小原流会館 B1F
TEL : 03-3797-1507
OPEN : 12:00-20:00(月曜日、最終日曜定休日)
http://hpgrpgallery.com/tokyo/
FB:https://www.facebook.com/H.P.FRANCE.hpgrpGALLERYTOKYO
HALL
SPIRAL
107-0062 東京都港区南青山5−6−23
TEL:03-3498-1171
http://www.spiral.co.jp/shop_restaurant/spiral_garden/
文:今出真由
写真:ツアー参加者の皆さん