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石がテーマのグループ展「良い形_石」をめぐる4名の作家たち

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2022年12月6日

石がテーマのグループ展「良い形_石」をめぐる4名の作家たち


【おすすめアート】石がテーマのグループ展「良い形_石」をめぐる4名の作家たち

 

〜ARTalk おすすめポイント〜

◆石黒健一、後藤夏希、髙橋銑、松井照太の4人によるグループ展示「良い形_石」が2022年12月3日からLEESAYAにて開催中です。「良い形」と題した本展示は今後もシリーズで展開予定の展覧会企画。初回となる今回のテーマ素材は”石”です。同じテーマ、同じ素材で4人の作家が挑むとき、どんな展示が誕生するのでしょうか。

 

<各作家紹介>

石黒健一は、鉱物をメインに制作を行う彫刻家。自然物や事象が持つ歴史性を異なる文脈に位置付け、新たな関係を探求した作品を創作してきました。 《血の塩/Salt of the Blood》、《余の光/Light of my World》と題したインスタレーションでは、二つの場所で対となる作品を展開。2022年には愛知県の忘れられた風景と、工業的な歴史を象徴する人工物を接続させた《夕暮れのモーニング、二つの時のためのモニュメント》を発表するなど、彫刻の枠を超えた石黒の実験は続きます。

 

 

          「血の塩/Salt of the Blood」Photo by Rentaro Hori

 

          「余の光/Light of My World」会場2F奥のスペースの様子。photo by  Kai Maetani

 

 

◆後藤夏希は、秋田公立美術大学ものづくり専攻4年の現役学生で、ガラス工芸を学びながら積極的に展示を行っています。2022年には、秋田市文化創造館での「むく展」や瀬戸市新世紀工芸館での「ガラス教育機関交流作品」で作品を展示。工業製品としては欠陥とされる歪みを敢えて強調したものや、垂れるように流れる水の質感をガラスで表現しました。

 

 

                「g 」Copyright © 2013-2021 3331 Arts Chiyoda

 

 

◆髙橋銑は彫刻の保存・修復作業に携わったことをきっかけに、東京芸術大学で彫刻を専攻。「修復」は、物質という有限のものに対して、ある種の永続性を持たせる行為です。そこから始まる髙橋の作品には、物理的な消失や死といった限りあるものへと向かう終焉の気配が漂います。2021年《CAST AND ROT》では、ニンジンに対してブロンズ彫刻の保存修復技法を適用することで、素材に伴う時間性に独自の視点を切り込んだインスタレーションを公開しました。

 

                「Cast and Rot No.1」Photo by Keizo Kioku

 

 

                ©Photo by Ichiro Mishima

 

 

◆松井翔太は京都市立芸術大学で彫刻を学び、一通りの素材に触れたのち現在は石をメインに制作しています。石集めをして遊ぶ子どもと同様に、松井の感覚的な好みや直感によって選ばれる石たち。長い年月を経て形成された石の美しさを再確認したことで、素材に手を加えず無加工のまま作品に落とし込みます。2022年《宙をゆく。》では、重力から解放された宇宙空間に浮かぶ石を表現。一目見ただけで感じる石の一般的なイメージに揺さぶりをかけ、新たなイメージを提示しました。

 

 

                         © 2020 DELTA.                       

 

 

【作家プロフィール】

○石黒健一 Ishiguro Kenichi

1986年神奈川県生まれ。2011年に広島市立大学大学院芸術学研究科博士前期課程を修了。2020年に京都造形芸術大学大学院 グローバルゼミ修了。現在は、京都と滋賀の県境の資材置き場を利用して創設した共同スタジオ「山中suplex」(京都)にて制作活動を行う。

2016年 TAUTOLOGY(VOU,京都)

2020年 アートアワードトーキョー 丸の内(行幸地下ギャラリー,東京)

2021年 血の塩/Salt of the Blood、余の光/Light of my World(LEESAYA,東京)

2022年 夕暮れのモーニング、二つの時のためのモニュメント(国際芸術祭「あいち2022」,愛知)

 

○後藤 夏希 Goto Natsuki

女子美術大学プロダクトデザイン専攻卒業。秋田公立美術大学でガラス工芸を学びながら作品を発表。

2022年 むく展(秋田市文化創造館,秋田)

          ガラス教育機関交流作品展(瀬戸市新世紀工芸館,愛知)

             3331 ART FAIR 2022(3331 Arts Chiyoda,東京)

 

○髙橋銑 Takahashi Sen

1992年東京都に生まれ。2021年東京芸術大学美術研究科彫刻専攻卒業。ブロンズの彫刻作品の保存修復をきっかけにキャリアをスタート。

2020年 二羽のウサギ / Between two stools(The 5th Floor,東京)

               Sustainable Sculpture(駒込倉庫,東京)

2021年 CAST AND ROT(LEESAYA,東京)

2022年 アーティスト・プロジェクト#2.06 髙橋銑いき、またいきるまで(埼玉県立近代美術館)

               ATAMI ART GRANT(ACAO SPA & RESORT,静岡)

 

○松井照太 Matsui Shota

1994年京都生まれ。2018年京都市立芸術大学彫刻専攻卒業。現在も京都を拠点としながら活動中。石の自然美を尊重し、無加工のまま作品に取り入れる立体作品を制作。

2014年 MacGuffin -変転するイメージ- (TOH,東京)

2020年 ウィルへルミーの吊り板(MEDIA SHOP|gallery2,京都)

2021年  ATAMI ART GRANT(薬膳喫茶gekiyaku,静岡)

2022年 宙をゆく。(haku kyoto,京都)

 

【展覧会概要】

「良い形_石」

開催期間:2022年12月3日(土)-12月25(日)

水曜-土曜:12時-19時|日曜:12時-17時

定休日:月・火・祝日

LEESAYA(〒153-0064 東京都目黒区下目黒3-14-2)

 協力:108 artworks

http://https://leesaya.jp