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若き鬼才、ジャデ・ファドジュティミのアジア初個展「Memory in Translation」

NEWS

2022年11月29日

若き鬼才、ジャデ・ファドジュティミのアジア初個展「Memory in Translation」


若き鬼才、ジャデ・ファドジュティミ のアジア初個展

「Memory in Translation」で色彩の海へダイブしよう

 

 

◆ロンドンを拠点に活躍する29歳ジャデ・ファドジュティミによるアジア初の個展が、タカ・イシイギャラリーで12月3日から開催予定。

 

2021年に、史上最年少でイギリス最大規模の国立美術館であるテート・ギャラリーに作品が所蔵されたことで話題になったジャデ・ファドジュティミ。2022年10月にガゴシアンでもデビューを果たすなど、現代アート界を賑わす注目のコンテンポラリー・アーティストです。

 

◆ファドジュティミの抽象画は、大きなキャンバスの上で色や線が自由自在に動き回り、いきいきとした生命力を感じさせるペインティングが特徴です。鮮やかで豊富な色彩には、幼少期の記憶や忘れている何かを思い出させる引力があり、子どものような無邪気さを感じ取ることができます。一方、無秩序に絡み合う筆の痕跡は混沌としており、社会に向けた作り手の強い主張が胸に突き刺さります。

 

◆インスピレーションの源は、幼少期の記憶や好きな音楽、場所の色など、アイデンティティに深く関わっています。また、学生の頃に京都への留学経験があり、日本のアニメーションやゲーム、漫画、音楽や物語にも影響を受けています。

 

◆コロナ禍には、手付かずだった画材に挑戦するなど彼女の実験は止まりません。2019年の展覧会「Galerie Gisela Capitain」では、油彩を重ねた上から、新たな素材としてオイルパステルを使用した作品を発表しました。こだわりを持たず、素材で遊ぶことで絵画の可能性を探求し続けています。

 

 

 

【Profile】

Jadé Fadojutimi ジャデ・ファドジュティミ 

1993年ロンドン生まれ。現代アート界で最も注目すべき若手アーティストの1人。日本好きで知られており、10代の頃には交換留学生として京都に滞在。アニメーションや漫画、ランドスケープなど日本文化が制作に与える影響は大きい。2015年にロンドンのスレード美術学校を卒業後、2017年にはロイヤル・カレッジ・オブ・アートで修士号を取得。2019年、PEER UKにて初の個展を開催。翌年、タカ・イシギャラリー東京でグループ展、OKETA COLLECTION「YES YOU CAN−アートから見る生きる–」展に参加するなど日本での活躍もめまぐるしい。その後、リバプール・ビエンナーレや第59回ヴェネチア・ビエンナーレ「The Milk of Dreams」に参加。世界からの熱い注目を集める若き奇才。

 

Jadé Fadojutimi, “A Bellyful”, 2019, oil and acrylic on canvas, 180 x 160 cm © Jadé Fadojutimi / Photo: Kenji Takahashi

 

 

 

【展覧会情報】

「Memory in Translation」

Jadé Fadojutimi ジャデ・ファドジュティミ 

会期:2022年12月3日(土)−2023年1月14日(土)

[冬季休廊:2022年12月28日(水)−2023年1月5日(木)]

会場:タカ・イシイギャラリー(complex665)

オープニング・レセプション:12月3日(土)18:00-20:00

https://www.takaishiigallery.com/jp/

 

 

 

トップ画像:Jadé Fadojutimi, “Untitled”, 2022, acrylic, oil, oil bar and oil pastel on canvas, 200 x 170 cm © Jadé Fadojutimi / Photo: Michael Brzezinski