feature

原美術館で美女たちが歓喜!乱舞!饗宴! 篠山紀信展『快楽の館』

NEWS

2016年9月16日


原美術館で美女たちが歓喜!乱舞!饗宴! 篠山紀信展『快楽の館』


原美術館で美女たちが歓喜!乱舞!饗宴! 篠山紀信展『快楽の館』

 

品川の住宅街に1938年より佇む欧風邸宅。
現在、現代美術の館として知られている原美術館があります。
1960年代から現在まで写真界の先頭を走りつづけてきた写真家・篠山紀信氏の手により、この館は来年1月9日(月・祝)までの4ヶ月間限定で「快楽の館」としてオープンします。

 

篠山紀信展といえば、『篠山紀信 写真力』展が2012年以来全国各地の美術館を巡回中です。

しかし、本展はまったく異なるコンセプトにより原美術館だけで開催するユニークな展覧会となっています。また、そのキッカケとなったのは原美術館館長・原俊夫氏が、篠山紀信氏に「展覧会をやる気はありませんか?」と声をかけたことで実現したそうです。

 

ここで、チラシに記載されている言葉を引用させていただきます。

 

美術館は作品の死体置き場、

死臭充満する館に日々裸の美女が集う。

 

美女たちの乱舞、徘徊、歓喜、狂乱、耽溺……

あらゆる快楽がこの館でくりひろげられる。

 

幻蝶が舞う夢と陶酔の館。

この祝祭は初秋の夜にはじまり、歳明け、厳冬の朝に散る。

 

たった4ヶ月余の一度だけの狂宴。

お見逃しなく。

 

2016年篠山紀信

 

また、ヌード写真の大御所として知られる篠山氏の本展に対する発言で驚いたのは、

 

ここ(=原美術館)で撮った写真をここに帰す(=展示する)」(篠山紀信の発言引用)

 

ということでした。

 

チラシに記載された言葉と発言の真意を確かめるため、girls Artalk編集部は「快楽の館」を取材してきました。

 

まず、敷地内の庭に入るとそこに現れたのは薄着の女性…
「何故ここに?」という疑問を胸に残したまま館内に足を踏み入れると、今度は開脚をして躍動的に跳躍している美しい裸の女性。しかし、その奥には美術館の受付カウンターに鎮座する別の女性。その動と静を一つの構図で捉えた写真作品がありました。そして、写真から目線を少し動かすと、現実にそのカウンターと受付の女性が…さらに、その作品の背景と同じ場所に立っている私たち。
写真が現実なのか?今、自分のいる場所が写真なのか?実在の空間と展示されている写真の中との空間が交錯し、まるで異界に迷いこんだような錯覚を起こさせます。

 

m_kshm_%e5%b1%95%e7%a4%ba%e9%a2%a8%e6%99%af_%e6%92%ae%e5%bd%b1%e7%af%a0%e5%b1%b1%e7%b4%80%e4%bf%a1篠山紀信「快楽の館」2016 展示風景 ©Kishin Shinoyama 2016

 

また、庭に面した大きな展示部屋には、その庭で撮影された壇蜜氏の写真作品がありました。
鑑賞者を誘うようなねっとりとした視線に囚われ、この部屋からはもう出られないかのように、誘惑されるような感覚を味わうことでしょう。

 

 m_kshm_%e5%9b%b3%e7%89%883篠山紀信「快楽の館」2016 ©Kishin Shinoyama 2016

 

森村泰昌氏、宮島達男氏、奈良美智氏等が手がけた常設展の作品にも裸の美女が現れます。

篠山紀信によるここでしかできないコラボレーションによって生み出された写真作品は、まるで新たな命を吹き込まれように艶やかな一面を私たちに魅せてくれます。

m_kshm_%e5%9b%b3%e7%89%888
篠山紀信「快楽の館」2016 ©Kishin Shinoyama 2016

 

ここ(=原美術館)で撮った写真をここに帰す(=展示する)」という発言通り、今回の出品作品はすべてが原美術館の館内や庭で撮影され、さらには撮影した場所に展示されています。

 

また、篠山氏は、原美術館の建築を「色っぽい、中にいて心地がよい」と表現されています。
実際に住宅として使われてきた人の暮らしを育んできた建築。その上で、美術館として生まれ変わり、常設作品を内包している建築。その両面を持ち合わせている原美術館という奇跡のような館で、「この裸の美女たちは現実なのか、夢なのか?生きているのか?死んでいるのか?」チラシに記載している篠山氏の言葉を胸に、今しか味わえない快楽を、ぜひご自身の感性で体験なさってみてください。

 

本文 藤井涼子・Utae

 

【開催要項】

展覧会名篠山紀信展 快楽の館

欧文表記 Kishin Shinoyama , La Maison de rendez-vous

会期2016年9月3日[土]- 2017年1月9日[月・祝] 開館日数:103日

会場原美術館

東京都品川区北品川4-7-25 〒140-0001

 

Tel 03-3445-0651(代表) Fax 03-3473-0104(代表)

E-mailinfo@haramuseum.or.jp

ウェブサイトhttp://www.haramuseum.or.jp

携帯サイトhttp://mobile.haramuseum.or.jp

ブログhttp://www.art-it.asia/u/HaraMuseum

Twitterhttp://twitter.com/haramuseum

 

主催 原美術館

協賛 株式会社プラザクリエイト

協力 株式会社講談社

 

開館時間11:00 am – 5:00 pm(祝日11月23日をのぞく水曜は8:00 pmまで/入館は閉館時刻の30分前まで)

休館日月曜日(祝日にあたる9月19日、10月10日、1月9日は開館)、9月20日、10月11日、年末年始(12月26日-1月4日)

入館料一般1,100円、大高生700円/原美術館メンバーは無料/20名以上の団体は1人100円引

交通案内JR「品川駅」高輪口より徒歩15分/タクシー5分/都営バス「反96」系統「御殿山」停留所下車、徒歩3分/京急線「北品川駅」より徒歩8分

 



Writer

Foujii Ryoco

Foujii Ryoco - Foujii Ryoco  -

学習院大学文学部哲学科(日本美術史専攻)卒業・学芸員資格取得後、アパレル会社にて勤務。
フランス、レンヌ第二大学で博物館学やミュージアムマネージメントを学び、インターンを経験。
パリ滞在中は通訳、翻訳者、コーディネーターとして勤務。
日頃の関心はジャポニスム、日仏の美術を通しての交流。
フランスかぶれ。自称、半分フランセーズ。
アートは心の拠りどころ。アーティストの想いを伝えられるような記事をお届けしていきたいです。
Contact:Facebook・Foujii Ryoco#Instagram・coco.r.f






トップへ