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美術史に学ぶ恋愛テクニック 「恋多きクリムトが愛したエミーリエについて~モテ男を落とす方法①~」

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2013年3月27日


美術史に学ぶ恋愛テクニック 「恋多きクリムトが愛したエミーリエについて~モテ男を落とす方法①~」


恋多きクリムトが愛したエミーリエについて~モテ男を落とす方法①~

 

 

 

接吻

 

この絵は、女の子に人気のある絵♡クリムトとエミーリエをモデルに描かれたと言われているクリムト最大傑作の「接吻」です!!私も好きな絵です♡「究極の愛」を表現したと言われています。

 

この絵を見て、みなさんはどんな印象を持ちますか?私は絶壁にいる二人を見て切なくなりました>_<

 

 

 

エミーリエ1 エミーリエ2

 

 

クリムトにはエミーリエという生涯愛した女性がいましたが生涯独身でした。

 

エミーリエとの出会いはクリムトの弟とエミーリエの妹が結婚したこと。というと・・・クリムトにとってエミーリエは親戚です!!

エミーリエは、当時としては珍しいウィーンで最も有名な先進モードのブティックを経営し、経済的に自立している女性だったようです。

エミーリエの付き合っていた男性はクリムトだけでしたが、クリムトは恋多き男でした。何人かの間に子供がいたようです。アトリエには常に半裸の女性がいて、ハーレム状態だったのこと。私には信じられない世界・・・。

 

 

 

そんなクリムトの生活をエミーリエはよく知っていたようですが、関係はクリムトが亡くなるまで絶たなかったようです。疑問に思って色々な文献を読んでみました。

私の中での結論は、エミーリエは彼の全てを尊敬し、受け入れ、理解した上で愛していたのだと思いました。

 

二人

 

 

 

クリムトもエミーリエも服のデザインを手がけ、伝統やしきたりからの自由を目指す思想を持っていたようです。彼らは、身体を自由にすることで知性、精神の解放を、さらには社会の解放を表現しようとしていて、この点で意見が一致していたのこと。クリムトのデザインした服を着たエミーリエを見つめる、クリムトの写真が残っているようです。甘い関係ではなく、彼との精神的な繋がりが重要だったのではないでしょうか。

 

だからこそ、クリムトも全てを受け入れてくれるエミーリエを最も愛し、尊敬し、信頼して他の女性とは全く違う存在であったのではないかと思います。クリムトの最期の言葉「エミーリエを呼んでくれ」はその事を物語っていると思います。

 

 

クリムトが亡くなった時、エミーリエはクリムトとの間に交わした手紙類をすべて焼いてしまったそうです。研究者によって考え方も違うようで、二人の関係やなぜ結婚しなかったのかは謎のままです。

 

 

 

27年間もの間添い遂げたエミーリエと二人の関係性を知って改めて「接吻」の絵を見て、切なくなった理由が分かりました‼

いくつかの恋の終わりを経験して、恋の終わりを知っているからこそ今の瞬間を大切にしている二人。この絵は、恋のピークの瞬間を描いたのかなと思います。

 

恋の終わりを知っているからこそ、愛おしい相手をもっともっと近くに感じたくって、二人がきつく抱き合う姿に切なさを感じていたのかな。また、崖というシチュエーションも恋が永遠ではない事を表しているようで、切なく感じたのかなと思いました。

クリムトは運命の女性エミーリエに出会ってから、社会に受け入れられる傑作を生んだそうです。また、「接吻」を描いて以来、金色を使わなくなり、作風も変化したとのこと。

そもそも、官能的に満ちた挑戦的な作品を描くようになったのは、アルマという女性と恋愛をし、失恋したことによると言われていますが・・・。

エミーリエという女性を知って、魅力的なパートナーに出会うと運命までも変える影響を受けるのだなと改めて思いました。

 

 

 

 

 

*エミーリエから学ぶモテ男を落とす方法

今回のキーワード 「自立した女性」 

 

 

 

*グスタフ・クリムト(1862年~1918年)

オーストリアウィーンに生まれる。

19世紀末ウィーンの前衛芸術家グループ「ゼツェッション」の中心人物。

アール・ヌーボの様式を取り入れた黄金に宝石をちりばめたような装飾のある絵画が特徴。ジャポニズムを最もよく消化した画家とも言われている。

2012年は、クリムト生誕150年の年でした。2012年7月13日~2013年1月27日までウィーンでは盛大にクリムトの展覧会が開催されています。

 

 

 

*作品に会える場所

愛知県立美術館、飛騨高山美術館、豊田市美術館

 

 

 

*参考文献

●山口路子  「美神の恋 画家に愛されたモデルたち」

●NHK「迷宮美術館」制作チーム 「巨匠の言葉」

●千足伸行林綾野 「あの名画に会える美術館ガイド」

●学研 「完全保存版西洋美術を知りたい。」

 








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