「この人に会いたい!」〜今注目のアーティスト、 SAYORI WADAさんインタビュー〜
「絵を描く時は絶対に音楽を聴いている!」というほど音楽好きのWADA SAYORIさんのインスピレーションの源は音楽。JazzやHipHopがお好きなSAYORIさんはNYでも活躍されていた今注目のアーティストの一人です。
今日は、ポジティブでエネルギッシュな作品を生み出しているSAYORIさんの人柄に迫ってみたいと思います〜☆
Girls Artalk(以下G):アーティストになろうと思ったきっかけは何ですか?
SAYORI WADA(以下S):10歳のときに父にもらったジャンミッシェルバスキア(Jean-Michel Basquiat)というNYのアーティストの画集をもらった。
その中に、日比野克彦さんの言葉で、「バスキアの絵は、半分にしても4分割しても20分割しても、どこをとってもバスキアのDNAがあって、バスキアさがわかる」と書いてあって、そんな人になりたいと思ったのがきっかけです。
NYブルックリンにあるgreen wood cemetaryという墓地にバスキアが眠っているらしく、毎年バスキアのお墓参りにいくくらい大好きなんだそう!
G:NYで活動されていたんですよね?
S:そうですね。住んでいたのは、1年半くらいだったんですが、NYには学生の頃から、休みになる度に遊びにいってましたね。
G:NYと日本のアートシーンについて違いとか感じるものはありますか?
S:全然違うと思います。NYはアートが生活の一部。構えなくてもそこにあるもので、目も肥えているし、アートに対して自分の意見もはっきり言える。
G:どうして、生活の中にアートがあるかないかという違いが生まれてきてしまうのでしょうか?東京だって、美術館もギャラリーもあるし、アートを好きな人も多いのに、身近感が薄いですよね。
S:私の意見だと、日本でアートというと、ガッツリ美術館というイメージで、見るのにもひとつ構えていかないとなかなか肌で感じられない。でも、NYはストリートシーンが盛り上がっているから、お金目的じゃなくて、クリエーターの人たちが集まっている下の層のところから側にあるから、だから入ってきやすいし、そういうコミュニティーが膨らんできやすいんじゃないかなぁと。
それこそ、道ばたやお店の軒先などがそのまま作品の発表の場。皆、そこに近寄っていって、話しかけたりとかする気軽な感じなんです。それが日本と違うところ。
G:お好きな音楽について教えてください。
S:最近はクレオールジャズがとても好き。
クレオールって、白人と黒人のミックスのことで、1920年くらいからあるジャンルなんですけど、ん〜、ジャマイカじゃないけど、そんなアップテンポの音楽とジャズが混ざっていてビックバンドみたいな。
エティエンヌチャールズ(Etienne Charles)というアーティストの「CREORE SOUL」というアルバムに一目惚れして、クレオールジャズのことを勉強しよう!と思って聴いています。
SAYORI WADA「Jazz」
SAYORI WADA「Horn」
G:ファッションブランドとのコラボレーションなど、他の分野や領域へもチャレンジされていますが、そういった、アートという枠組み以外でする仕事は刺激や、面白さがあったりするんですか?
S:ありますね〜。やっぱり、音楽とつながることが出来たらベスト。例えば、ミュージシャンの横で絵を描いたり、アルバムのジャケとか・・・。とにかく音楽がらみの絵をやることは自分にとって幸せ。
ジャズがすごく好きなので、いずれは、NYのブルーノートのジャケを手がけたいですね。
G:普段のライフスタイルについてはいかがですか。
S:イラストとグラフィックの仕事をしているので、昼間はそれを。
今入っている中目黒のシェアオフィスの部屋の隣がバーなので、終わるといつも一杯!
ただ、それが一杯にとどまらず、ベロンベロンになって家に帰ります(笑)
お休みの日は自然のあるところに行ったり。
今は夏だから、海!サーフィンも趣味の一つなんです。
SAYORI WADA「Breakfast」
G:自分の作品に一番共感してもらいやすい、フィットしやすい人たちはどんな層だと思いますか?
S:たぶん、音楽を好きな人たちにはわかってもらえてるかなぁ〜。
でも、若い人たちよりも、人生経験が豊富な大人たちにも理解してもらいたいという願望はあります。
G:作品を見て、どういうふうに受け取って欲しいですか?
私はこれは好き、とか、こういうイメージなのかなとか想像して楽しんでいたりするのですが、「理解する」ってどういうことなんでしょうか?
S:絵を描いているときは、好きなことだから、ピュアな気持ちで本当に楽しんで描いているんです。作り上げられたものではなくて、そういうピュアな楽しい気持ちを感じながら見てもらえたら嬉しいです。
最後に、NY通のSAYORIさんに、girls Artalkの読者向けオススメスポットを教えていただきました〜!!!
<NYおすすめSPOT>
・ 「ネグリル」west indian foodのお店 ジャマイカとかカリブ系の料理が食べられる。海とか南国を感じられるお気に入りの場所。
・ 「ヌーブル」というライブハウス こっちのライブハウスで8000円とか1万円払って聴くアーティストが、$10とかで見れる!
・ 「スモールス」ジャズクラブ
8/25には、音楽とダンスとファッションの三つを融合させたイベント『F.A.D by MURUA × NYLON』ともコラボレーションする予定。みなさんぜひ足を運んでみてくださいね!
『F.A.D by MURUA × NYLON』
@晴海客船ターミナル
開催日▶ 2013.8.25(SUN)
オープン▶ 13:00 – 20:00
会場▶ 晴海客船ターミナル(東京都中央区晴海5-7-1)
チケット▶ 先行¥4,000、前売¥4,800、グループ割(5枚1組)¥20,000、
当日¥5,500 前売り&グループ割チケットはRUNWAY channelにて発売中
http://www.nylon.jp/FAD2013.html
SAYORI WADA
東京を拠点に活動をする日本生まれ、日本育ちの画家。
筆ペンをはじめ、鉛筆、チョーク、スプレー、歯ブラシ、ティッシュ、アクリル、油、クレヨン等を使用。
はっきりした強弱のある女性の滑らかなラインを意識しつつ、自由気ままでポジティブなスタイルが日本でも幅広い人気があり、東急ハンズの店内壁面、もとまちUNION店内、更に六本木ヒルズBrasserie Le Duc店内イラストを手掛けている。
「バスキアの様に絵を割っても自分の作品と分かるようになりたい」と努力する彼女はライブペインターとしてAdidas Originals、Alicia Keysのアルバムリリースパーティーなどに出演。NYのファッションブランドSTAPLEとのコラボレーション、また自主制作のTシャツは?uestloveやEric Robersonに着用されるなど、音楽業界でも高い評価を得ている。ウェブマガジン The Wild Magazineでピックアップされるなど、世界的にも注目されている日本人アーティストの一人である。