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「キャスリーン・ジェイコブス」展がファーガス・マカフリー東京、CADAN有楽町の2会場で開催

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2022年6月4日

「キャスリーン・ジェイコブス」展がファーガス・マカフリー東京、CADAN有楽町の2会場で開催


【おすすめアート】ファーガス・マカフリー東京は キャスリーン・ジェイコブス(Kathleen Jacobs) 展をCADAN 有楽町と同時開催。

 

〜ARTalk おすすめポイント〜

◆ジェイコブスは、木の幹をキャンバスやリネンで包み、天候や樹皮の質感の違いによって生じる独特の 模様を描くフロッタージュという技法で絵画作品を制作。彼女はしばしば、異なる木に何度も素材を巻き付け、風雨にさらしながら、時には 3年間も屋外に晒す。その後、キャンバスを取り外し、水に浸し、木のフレームを使って平 面に伸ばしていく作業を繰り返し、同時にキャンバ スを垂直から水平に回転させる。そうして出来上 がったモノクロームの幻想的な画面は、見る者をトランス状態に引き込む。

◆ジェイコブスの作品は見る者に、親密さと同時に、広大な空間に取り残されたような感覚を与える。抽象的であるにもかかわらず、それらは制作した環境に根ざし、東京の鑑賞者をアメリカに実在する特定の土地の個々の木へと意識を引き込むと同時に、まるで雲の中に浮かんでいるような感覚を呼び起こす。後者は彼女の 飛行機パイロットとしての経験から得た視点でもある。

◆また、彼女の作品は14・15 世紀の中国山水画の広大なスケール、中国の書道の直線的な性質、ミニマリズムや実験芸術など、異文化の様々な伝統からインスピレーションを得ている。韓国の単色画に見られる遊び心と繰り返しの構図、そして偶然性と時間性 が制作において重要な要素であるジャクソン・ポロックやキャロリー・シュニーマンといったアメリカのアーティストたちを思い起こさせる。

◆絵画が樹皮の質感とキャンバスの直線的な形状を対比させるのに対し、CADAN 有楽町で小品絵画とともに展示されジェイコブスの磁器の彫刻は、木の枝の繊細なフォルムと不気味なほど滑らかなセラミックの光沢を対比させている。キャンバス作品と同様に、東アジアの文化的なオブジェの美学を明確に取り入れており、中国の磁器が想起される。

 

 

【作家プロフィール】

キャスリーン・ジェイコブス|Kathleen JACOBS

1958年緑豊かなアメリカ・コロラド州に生まれる。ボストンのパイン・マナー・カレッジで学んだのち、1980年イタリア・ミラノに渡りグラフィックデザインを学ぶ。その後、中国と香港に移住。4年間の滞在中、義理の父、また著名な画家でもあった黄永玉に習い、書道の学習を通して、様々な素材と技法を使用し点や線を通して模様を生み出す「マーク・メイキング」に没頭する。1988年世界各地での経験を踏襲し、その後ライフワークとなる木を題材とした作品の制作を始め、89年にアメリカに帰国。

 

 

【展覧会概要】

Kathleen Jacobs / キャスリーン・ジェイコブス展

会期 |2022年5月21日(土)~7月16日(土)

開場時間 | 11時−19時 ※最新情報は公式ウェブサイトにて要確認

閉場 | 日曜・月曜・祝日

入場料 | 無料

会場 | ファーガス・マカフリー東京

住所 | 東京都港区北青山3-5-9

アクセス | 地下鉄表参道駅A3出口徒歩5分

 

【同時期開催】

「KATHLEEN JACOBS by Fergus McCaffrey Tokyo」

会期 |2022年5月17日(火)~6月5日(日)

開場時間 | 11時−19時(土日〜17時)

閉場 | 月曜

入場料 | 無料

会場 | CADAN 有楽町

住所 | 東京都千代田区有楽町1-10-1 有楽町ビル1F

アクセス | JR有楽町日比谷出口徒歩1分

https://cadan.org

 

Installation image of UUNIX, 2018. Oil on canvas. 66 x 51 inches (167.6 x 129.5 cm) © Kathleen Jacobs