スーパー浮世絵「江戸の秘密」展
べらぼうにエモい！スーパー浮世絵「江戸の秘密」展
現代は希少な“美術”というイメージが強く、敷居が高い浮世絵。
私も“知識がないと理解できないのではないか・・・”と不安でした。
この展示を観るまでは・・・
江戸時代、浮世絵はいわゆる“芸能人のブロマイド”や、人々の生活や文化を記録
する週刊誌や雑誌といった身近なエンターテイメントでした。
“大衆エンターテイメント”としての浮世絵を「見る」ではなく「没入する」とい
うテーマのスーパー浮世絵「江戸の秘密」展をさっそく取材してきました！
場所は茅場町駅前ですが、日本橋からも徒歩5分ほど。
日本橋というと、三井不動産の再生計画のスローガン“残しながら、蘇らせなが
ら、創っていく”というコンセプトで有名ですが、江戸時代では世界最大規模の
“商業の街”でした。
1800年（寛政12年）頃、江戸の人口は120万人に達していました。同世時代のパリ
の人口が約50万人、ロンドンは約90万人ということから、江戸がどれだけ盛況だったかがわかります。
日本橋はその頃、五街道と海運により全国から様々な物産が集まり、人が行き
交っていたといいます。今回の展覧会の場所としてぴったりですよね。
本展が面白いのは、様々な切り口から当時にタイムスリップしたような感覚にな
れること！
ビルのエレベーターで会場入り口に着くと、江戸時代に続く日本橋を渡り入り込んで
いきます。
“美術館”は通常静かで、解説もじっくり読みながら進んでいく人が多いと思いま
すが、本展は“没入”というテーマ通り音楽や効果音、照明が世界観を完成させて
いてエンターテイメント感が満載！
ボイスキャストを務めた6代目片岡愛之助さんの素敵な声で、当時の人々の暮ら
しや浮世絵の解説を聞くことができます。
「アートには興味があるけれど、敷居が高くなかなかいけないという人にも是非
来ていただきたいと思い、作品や世界が来場者に伝わるように意識しながら収録
しました。」
と語っていましたが、音声ガイドを各自で借りて鑑賞するのとは異なり、一緒に
行った人と体感しながら色々な情報を聞けるのが良かったです。
また本展ではその保存状態の良さから“世界で一番美しい浮世絵”と言われている
「スポルディング・コレクション」（ボストン美術館所蔵）をデジタルでより細
部まで観ることができ、”江戸の秘密”を紐解いていきます。大画面×動く浮世絵…
歴史ファンも新感覚で楽しめるのではないでしょうか。
“べらぼうに、エモい！”というキャッチフレーズ通り、とってもemotionalな展
示です。
「伝統芸術、浮世絵」と身構えずに事前知識なくいきなり飛び込みOK！
なお、本アート展は日本橋 兜町・茅場町を文化で活性化するプロジェクト「日
本橋 兜町・茅場町アートプロジェクト」の一環として開催されているので、同
時開催の「食神（たべがみ）さまの不思議なレストラン」とあわせて“体感型アート”をお楽しみください。
文 ：山口 智子
写真 ：新井 まる・丸山 順一郎
■「スーパー浮世絵『江戸の秘密』」展の概要
開催日程：2017年1月28日(土)～2017年5月21日(日)
開催場所：日本橋茅場町「特設会場」
茅場町1丁目平和ビル(東京都中央区日本橋茅場町1-8-1）
最寄り駅：東京メトロ日比谷線・東西線の「茅場町駅」6番出口から徒歩1分
東京メトロ東西線・銀座線、都営地下鉄浅草線の「日本橋駅」から徒歩4分
入場料 ：
- 通常チケット
＜当日料金＞
大人(高校生以上)：1,600円
子ども(3歳以上～中学生以下)：1,000円
販売期間：2017年1月28日(土)～2017年5月21日(日)
- 「江戸の秘密展」×「食神さまの不思議なレストラン展」セット券(“神様のおいなり”付)
＜当日料金＞
価格：3,400円
販売期間：2017年1月28日(土)～2017年5月21日(日)
※セット券は「子ども」券種はございません。
- チケットに関するお問合せ
ローソンチケット 0570-063-050(受付時間 10:00～20:00)
開催時間 ：
平日：10:00～21:00
金・土・祝前日：10:00～23:00
日・祝日 ：10:00～19:00
主催：スーパー浮世絵製作委員会
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