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メキシコを代表する画家・フリーダ・カーロの遺品 石内都展 Frida is 【今週のおすすめアート】

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2016年6月21日

メキシコを代表する画家・フリーダ・カーロの遺品 石内都展 Frida is 【今週のおすすめアート】


Frida by Ishiuchi 2012/2016 ©Ishiuchi Miyako

〜girls Artalk的♡おすすめポイント〜

♡遺品を撮るシリーズで有名!日本を代表する写真家・石内都の個展「Frida is」が開催されます。

♡今回は、石内さんの活動を知って、メキシコのフリーダ・カーロ博物館から「遺品を撮ってほしい」という直々の
    依頼があって実現した展示だそうです。

♡本展では『Frida by Ishiuchi』と『Frida 愛と痛み』シリーズより31 点の作品が展示されます。

♡フリーダの生家でもある≪青い家≫と呼ばれる博物館にて、メキシコを代表する画家であるフリーダ・カーロの死後
    50年となる2004年に封印を解かれた遺品であるフリーダが身に着けていたコルセット、衣服、靴、指輪などの装飾
    品に加え、櫛、化粧品、薬品などを3週間にわたり撮影しました。

  黄緑ドレス 黒い靴_
 Frida by Ishiuchi 2012/2016 ©Ishiuchi Miyako
 Frida Love and Pain 2012/2016 ©Ishiuchi Miyako

 

♡フリーダと対話をするように撮った石内さんの写真は、波瀾に満ちた人生を送ったヒロインとしてのフリーダでは
 なく、痛みと戦いながらも希望を失わずに生き抜いたひとりの女性としての日常をとらえています。

♡また本展に合わせて未発表の写真を中心とした写真集『フリーダ 愛と痛み』(岩波書店)と石内の写真とエッセイ集
 『写真関係』(筑摩書房)が刊行されるだけでなく、ドキュメンタリー映画『フリーダ・カーロの遺品 ―石内都、
 織るように』が東京と大阪で再上映されます。

 映画「フリーダ・カーロの遺品 ―石内都、織るように」(監督:小谷忠典)
   石内のメキシコでの撮影過程に密着したドキュメンタリー
   7月下旬より上映

   ≪上映館≫
   東京:アップリンク:http://www.uplink.co.jp/ 別窓で開く
   大阪:シアターセブン:http://www.theater-seven.com/ 別窓で開く

♡また、大人気のファッションブランド「mame」のデザイナー黒河内真衣子さんと石内都さんのトークショーも
 あるので、こちらも見逃せません!

 <トークイベント>
 石内都 × 黒河内真衣子(mameデザイナー)
 日時:7月2日(土)14:00〜16:00
 会場:花椿ホール(資生堂銀座ビル 3階)
 定員:200名・参加無料

 

【情報】

石内都展 Frida is

会期:

2016年6月28日(火)~8月21日(日)

会場:

資生堂ギャラリー

〒104-0061

東京都中央区銀座8-8-3 東京銀座資生堂ビル地下1階
Tel:03-3572-3901 Fax:03-3572-3951

平日 11:00~19:00 日曜・祝日 11:00~18:00

毎週月曜休(月曜日が祝日にあたる7月18日も休館)

入場無料

 

【アーティスト情報】

フリーダ・カーロ

フリーダ・カーロ(1907年-1954年)は、20世紀前半というまだ女性アーティストが少ない時代に、自分自身のアイデンティティを模索しながらアーティストとしての地位を築いた人物です。華やかな刺繍やレースで飾られた民族衣装を身に着け、幼少期の病気や事故で体が不自由であったにもかかわらず、コルセットに装飾を施したり、民族衣装を自分の体に合わせてアレンジしたりと、苦しい状況の中でも常に美を意識していました。また、トロツキーやイサム・ノグチとの恋愛、メキシコの国民的英雄だった画家ディエゴ・リベラとの2度の結婚など、作品と共にその情熱的な生涯は現代の女性たちに今なお刺激を与え、広く共感を集めています。

石内都 

1947年群馬県桐生市生まれ。神奈川県横須賀市で育つ。多摩美術大学デザイン科織コース専攻中退。

1979年、街の空気、気配、記憶をとらえた初期三部作のひとつ『APARTMENT』で第4回木村伊兵衛写真賞を受賞。同じ年生まれの女性の手と足をクローズアップした『1・9・4・7』以降、身体の傷跡を撮ったシリーズを展開。2005年、母の遺品を撮影した『Mother’s 2000-2005 未来の刻印』で第51回ヴェネチア・ビエンナーレの日本代表に選出されてから世界的に注目を集めるようになりました。2007年より現在まで続く、原爆で亡くなった人々の遺品を撮影した『ひろしま』も国際的に評価され、近年は国内外の美術館やギャラリーで個展を多数開催。2012年には、大正・昭和に流行した着物・銘仙を撮った『絹の夢』を発表、2014年には子どもの着物を撮り下ろした『幼き衣へ』を発表するなど、布や記憶にまつわる作品に精力的に取り組んできました。

2014年には「写真界のノーベル賞」と言われるハッセルブラッド国際写真賞を受賞しています。2015年、J・ポール・ゲティ美術館(ロサンゼルス)の個展「Postwar Shadows」では『ひろしま』がアメリカの美術館で初公開され、大きな反響を呼びました。