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1st Anniversary  LIVE girls Artalk 2014 トークショーレポートvol.4 『メキシコガールズカルチャー』

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2014年6月4日

1st Anniversary  LIVE girls Artalk 2014  トークショーレポー


 1st Anniversary  LIVE girls Artalk 2014

トークショーレポートvol.4

『メキシコガールズカルチャー』

 

 

 

<トークショーvol.4メンバー>

志田朝美(カルチャーコーディネーター/メキシコ政府観光局員)

小林千絵子(TETOKAオーナー)

室岡優(TETOKAオーナー)

モデレーター:本橋康治(アクロス編集部)、橋本佳奈(ライター/モデル)

 

 

 

 

メキシコ・ガールズカルチャーとはなんぞや???

 

 

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メキシコの観光政府観光局員というと、どんなお話をしてくださるのだろうか?

 

好奇心だらけの私たちに向かって、志田さんは爆弾を落とした。

「メキシコに行くまでは一生関わらない辺境の地だと思ってました(笑)」

「アメリカにいたときに好きになったメキシコ男性がいたんですけど、彼がゲイだった(笑)それでそれをなおせないかって行ってみたんです」

 

なななな、なんだそりゃー!!笑

もはやその話だけでメキシコがおもしろいぞ!!!!

 

 

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メキシコはアメリカ合衆国の下に位置する国で、首都はメキシコシティ。

かつてアステカ帝国のあった場所であり、スペインの植民地だった。

話されているのは主にスペイン語である。

 

 

ちょうどこのインタビューがあった4月20日から日本メキシコ間の直行便が1日4本に増え、とても行きやすい国のひとつに。

なんと首都メキシコシティはタクシーで30分も乗ればどこでも行けて、料金は初乗り200円ほど。

志田「しかも地下鉄は約30円です」

 

…えええええ30円!?マジ!?

 

ざわめく会場。気軽にどこでも行けちゃうね、という小林さんの言葉にうなずく志田さん。買い付けなどで荷物が多いとタクシーがおすすめなんだそう。

移動しやすいというのは海外ではかなりうれしいよね!

 

 

 

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メキシコには日本の表参道みたいなおしゃれスポット的なところがあって、ファッショニスタがいっぱい!

写真を見せてもらいながらお話を聞く一同。

メキシコの女性ってみんな美しくかわいいんです!

男性もヨーロッパ人のように背が高くすらっとしている人が多いのだとか。

 

志田「私も顔泥だらけでドンタコスみたいなイメージだったんですけど変わりました(笑)」

 

 

ファッションデザイナーの方も多く、とーってもおしゃれなメキシコガールズ。

 

何が素敵かって”色使い

 

これに限ってしまっても言い過ぎではないのでは、と思うほど。

カラフルな色をたくさん使って、インテリアの面でもかなりおしゃれ。

クッションカバーやカーペットも柄が入っているのに全く喧嘩していないのです。

スペインの植民地だった歴史があり、今も先住民の文化が息づいているから、メキシコではカラフルな色合いが主流です。メキシコでたびたび開かれるアートマーケット蚤の市かわいいアンティークグッズの宝庫で志田さんのおすすめなんだとか。

 

 

 

 

 

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メキシコではどんなかわいいものに出会えるの??

やはりメキシコでも民芸品というものが存在していて、先住民の方が今でも作り続けている人形だったり、絵に出会えたりする。それは美術館だったり、街の市場だったりするのだとか。

 

文化としてだと、死んだ人の魂を迎える「死者の日」

これは日本でいうお盆のことで、10月31日から11月2日ぐらいまで行われている骸骨のお祭りなんだそう。

 

骸骨!?と少しぎょっとする方が多いかもしれませんが…メキシコの骸骨ってめちゃくちゃかわいいんですよ…!

 

ハロウィンの時期、ディズニーシーに行ったことはありますか??インディジョーンズのアトラクションエリアはユカタンという名前がつけられていて、骸骨がたくさんの花に囲まれながらギターやマラカスを手に持っています。まさにそれが骸骨祭りで、ディズニーランドの方ではちょうどハロウィンをやっているんです。

 

生前好きだったコトを、その骸骨がするのだとか。というのは、例えば”死んだお父さんが自転車に乗るのが好きだった”なら、飾られている骸骨は自転車に乗っている…。なんだか愛情をかんじるよね。

 

そして面白いのが自分の名前を書いた骸骨を飾ること。

それは生きている人の名前を書くことによってその人の身代わりにし、死者に「この人はもう死んでいるから連れて帰らないでおこう」と思わせるんだそうです!おもしろい…!!!!

 

 

メキシコでは骸骨はハッピーモチーフ

だからデフォルメされて、花と一緒にいる骸骨はほんとうにかわいくその場にいるのです。

日本ではここまで明るいイメージは骸骨にはないですね…。

 

 

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メキシコの”かわいい感覚”は日本ととても近いのだと思います。

キャラクターチックに何かを表現することだったり、すでにあるものを自分なりに表現し直すパスティーシュ的な発想だったり…、日本も今はおとなしい京都的な文化が広まっていますが、もともとはもっと激しく荒々しい一面のある文化をもつ国です。

着物はカラフルだし、雅楽は不思議なリズムと声に圧倒されます。漫画アニメも昔から好まれていました。

そして第二次世界大戦のとき、負けた日本が初めに平和条約を結んだのもメキシコなんだそうです。

日本とメキシコってなんだか本当に近い…。

 

 

 

たえず楽しそうにお話してくださる志田さんを見ていると、

私もメキシコに行ってみたいとうずうずが止まらないのでした。

 

 

 

 

 

 

撮影:本藤太郎、荒田仁史

文:橋本佳奈