1st Anniversary LIVE girls Artalk 2014
トークショーレポートvol.2
<トークショーvol.2メンバー>
黒坂麻衣(イラストレーター)
山崎ひかり(イラストレーター)
Rob Kindney(手芸作家)
田口まき(フォトグラファー/プランナー)
田守実夏(画家)
モデレーター:関根さゆり(Wooly編集長)、橋本佳奈(ライター/モデル)
6人女子のガールズトーク!しかしただひとりの男性ロブさん(笑)
「がんばる!」と意気込んでいらっしゃいました。
・アートの位置
ほうほう、早速きちんとした話題がやってまいりました。
ロブ:「UKでは絵を買うことは日本より一般的。新しい絵を買ったよって家に友達を呼ぶ。それで友達同士の間でセンスの話をするけど、日本って大きいTVを買ったから、みんなでうちでゲームしよう!って感じじゃない?」
あああ確かに!と一同納得。
絵って買う?と聞いても半分いないぐらい。
うーん、となってしまったみんなに田口さんが「ガールズトークしようよ!」とひとこと。
田口:「私は写真を撮ってるし、かわいい女の子が好きだし、だからそんな女の子となんか一緒にやろうよって、それって楽しいよって、なんかそんな感じでいいと思うんだよね」
ガールズアートークってこういうことだ!と思った瞬間でした。
やっぱり”楽しい”、”面白い”は正義ですよね!
アートでも普段の生活にも重要だし、楽しいことがアートだったりする。
みんなで何かを作り上げることってとっても楽しい。
ロブ:「僕もアイドルのCDジャケットの仕事をしたけど、初めは全然興味なかったけど彼女たちはかわいくて、本当に楽しい、好きになったよ」
外国人男性が言う日本アイドルに対しての”かわいい”はなかなかリアルなものがありますね(笑)
ジャケットも、アーティスト写真と絵のコラボな訳で、化学反応を楽しみたい!
そうすると日常生活にアートって溢れていますね。
変に絵を買うってことにこだわらなくても、”これも芸術作品だな”って、”これも誰かがつくったものなんだな”って気づくことがアートが広まるってことの一部かも…。
・制約がなければ何したい?
田守:「大きな絵が描きたい!」
絵描いてる方は大きなキャンパスって憧れるんですね、みなさん大きくうなずいていらっしゃいました。お金もかかるし、置いておく場所もとるし、実際難しいです。
私も中高美術部で、50号の油絵を買って描くことがかなり大変だったのを思い出しました…。
せっかく描いたのに家には置けないし、捨てることなんてできないし。
まだ私の絵は学校にあるのかな…なんてぼんやり思ってしまいました。
作品の値段ってどうやって決めているんですか?という私の質問には、
田守:「絵の具代とか、キャンパス代とか、あと制作にかかった日数とか手間とか」
山崎:「有名な人のだと、人気なシリーズとか高くなったりするかな?」
ほほー!そうなのか!
田口:「自分の絵を見てもらう機会を作るって感じの話なんだけど、似顔絵みたいなのって需要と供給が合ってる感じでいいよね。描いてほしい人、絵を描きたい人」
結婚式とか、確かにいいかもですね。
式場に出張して、新郎新婦とか会場にきた人たちを描く。幸せだし、楽しそう!
黒坂:「うん、似顔絵ってあんまりないからやってみたい」
山崎:「私はプレゼントで友達に似顔絵描いてあげたことあります」
ああー素敵!私、友達が紙の端に描いた落書きの似顔絵でさえなんだか嬉しく思ってしまいます。上手い下手関係ないですね、描いてくれた気持ちが嬉しい。
嬉しい!楽しい!好き!かわいい!
アートってそれだけでいいのかもね!
撮影:本藤太郎、荒田仁史
文:橋本佳奈