☆そもそもSENSATIONとは?という方には…
過去の記事で概要について触れているので、是非そちらを初めにチェックして頂きたい。
世界で一番美しいフェス!全てが白で埋め尽くされた唯一無二の音楽イベント『SENSATION』
https://girlsartalk.com/common/event/18296.html
非日常的な洗練された白の世界に入り込む。
そして自らもその世界の一部となり自らイベントを盛り上げたいという欲望が掻き立てられる。
それが、SENSATION の最大の魅力である。
そこで、このイベントの醍醐味がファッションの追求である。
会場は全て白で装飾され、来場者のドレスコードもALL WHITE。ALL WHITEとはトップスとボトムが白であること。しかし、靴、ベルト、腕時計、アクセサリーなどのアイテムに他のカラーを使うことは可能である。
全ての来場者は白の装いに身を包み、思い思いのコーディネートを披露する。
白色というとシンプルで清楚なイメージを持つが、白は白でも様々な色調があり、素材感や立体感、
シェイプがしっかりと現れやすい色であるため、想像以上に個性が強調されるカラーと言える。
2015年春夏の流行色であった”白”が一度に凝縮され、トレンドが存分に感じられた夜となった。
会場全体が一体となり、共通のテーマでファッションを楽しむ世界一美しいイベント、
SENSATIONの人気の秘訣を知れた気がした。
SENSATION JAPANの第一弾目となるラインナップは全てオランダ出身のアーティストによって構成されており、
世界トップレベルで活躍しているDJが揃っている。
また、ステージも非常に個性的だ。
オーディエンスとDJとの一体感が生まれる事を重視し、センターステージは360度回転型を採用、
そしてDJはプレイをしながらフロアを一周回る仕組みだ。
今回のテーマ<Wicked wonderland>は不思議な国のアリスをイメージし、演目を通して、
純粋な女の子が次第にセクシーになっていく様子を表現している。
その模様が映像スクリーンに写し出され、会場の世界観をさらに非現実的な世界へ引き込んでいくのに
一役買っていた。
ショーの始まりはカウントダウンと共に、SENSATIONのマスコット的な存在でもあるMr.White氏のプレイでスタート。オープニングアクトとして、”SENSATION Wicked wonderland”の幕開けを盛大に盛り上げた。
その後、Sunnery James & Ryan Marciano(サネリー・ジェームズ アンド ライアン・マルシア)氏、そして今年のelectroxでのパフォーマンスが記憶に新しいSander van Doorn(サンダー ヴァン ドーン)氏がプレイ。
彼らの作り出すSENSATIONの世界観とマッチしたサウンドに魅了された。
そして、全世界のSENSATIONに共通して言える見所として、ダンサー達のパフォーマンスは必見だ。
SENSATION JAPANに出演しているダンサー達は、日本でオーディションを行って選ばれた方々で、
イベントの世界観の演出にはかかせない存在である。
4番目に登場したのはイケメンDJ、Dannic(ダッニック)氏ことDaan Romers。
tomorrowland2015にも出演し、今最も勢いのあるDJの一人だ。
そしてトリを飾ったのはSTEVE AOKIとのコラボレーションでも話題を呼んだ、
Laidback Luke(レイド・バックルーク)氏。筆者的にはかなり注目していたアーティストだ。
彼のプレイは分かりやすく言うと、オールジャンルミックスと言ったところだろうか。
どこのパーツを切り取ってもクライマックスのような、飽きのこないサウンドを披露してくれた。
最後にもう一度、MCが会場を盛り上げ、「パーティーはまだまだ終わらない!」とその時、
全ての人がそう思っていただろう。
だが、その時間は遂にやってきた。
次第に音楽が止まり、オーディエンスの興奮も冷めやまぬまま、
SENSATION Wicked wonderland の物語は幕を閉じた。
帰り際、「来年の開催に期待したいね。」そう話す人々を横目に見ながら、
この一夜に起きた真っ白な世界が生み出したイリュージョンの余韻に浸りながら、私は帰路につくのであった。
文章 / たなお・西岡彩