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かぼちゃのリゾット~草間彌生風

NEWS

2013年11月18日

かぼちゃのリゾット~草間彌生風


ARTなハーブテーブル by太田みお vol.4

かぼちゃのリゾット~草間彌生風

 

 

 

kusama

 

ハロウィンが終わり、イベント好きな街はもうクリスマスムード。寒さも厳しくなり、朝お布団から出るのが辛い季節になりました。

 

ハロウィンといえばジャコランタンのかぼちゃですが、このかぼちゃ、ハロウィンが過ぎても旬の野菜として美味しく頂けます。今回はあえてかぼちゃのお料理と、アートを取り上げたいと思います。

 

 

 

アート×かぼちゃといえば、草間彌生の水玉かぼちゃを真っ先に思い浮かべました。アートの島として人気の観光地、瀬戸内海の直島の埠頭にも、ドドンと置かれているかぼちゃのオブジェ、ご存知の方も多いと思います。

 

kusama.art

Yayoi Kusama Pumpkin 1994-2004 F.R.P. 200x200xh250cm Benesse Art Site Naoshima, Kagawa

画像出典元 http://www.otafinearts.com/

 

 

草間彌生は幼少より、水玉を用いた幻想的な絵画をたくさん制作してきました。

少女の頃から統合性失調症を患い、幻覚や幻聴に悩まされていた彌生。自分の身を守る儀式として、水玉で全てを埋め尽くしていたといわれています。

 

さらに、かぼちゃをモチーフとした作品が多いのは、彼女の生い立ちに関連しています。長野県松本市の裕福な家庭で、種苗業を営んでいた草間家は、所有する広い畑でかぼちゃを育てていました。彌生は、幼い頃から立派に成長したかぼちゃたちに囲まれていたのです。

 

 

 《何とも愛嬌のある形をしたカボチャに私は魅せられた。私がカボチャに造形的興味を受けたのは、その太っ腹の飾らぬ容貌なのだ。そして、たくましい精神的力強さだった。》(草間彌生『無限の網 ―草間彌生自伝―』新潮文庫)

 

そうして、がむしゃらにかぼちゃを描き続けました。

 

1957年に渡米し、その独創的な作品と活動はアート界に衝撃を与え、世界的な前衛芸術家としての地位を築きました。現在までに数々の賞を受賞し、全世界を飛び回り活躍中です。

 

 

2014年には、新宿区に初となる草間彌生の個人美術館が開館予定とのことで、これもとても楽しみですね。

 

 

 

かぼちゃのリゾット~草間彌生風

 

<材料>2人分

生米 1カップ

かぼちゃ 1/8個

玉ねぎ 1/4個

コンソメスープ 5カップ(お湯5カップ&コンソメキューブ1個)

オリーブオイル 大さじ1

パルメザンチーズ 大さじ3

塩こしょう 少々

クレソン 適量(付け合わせ)

 

 

1. 玉ねぎをみじん切りにして、オリーブオイルをあたためたフライパンで透明になるまで炒め、そこに生米を加えてあたたまるまで炒める。

 

2. 1のフライパンに、あたためたコンソメスープをお米がひたひたになるくらいまで加え、弱火で炊いていく。(お米があたまを出さないように様子を見ながらスープを加える)

 

3. 1口大に切ったかぼちゃを、ラップに包んで、ある程度柔らかくなるまでレンジであたためたあと、さらに1cm角に切る。

 

4. 10分ほど炊いた2のフライパンに、3のかぼちゃを加える。コンソメスープを少しずつ加えながら、水気がある程度なくなるまで炊く。

 

5. 4を火からおろし、仕上げにパルメザンチーズを絡め、塩こしょうで味を整える。皿に盛って、クレソンを添えたら出来上がり。

 

*付け合わせにのせたクレソンは、ヨーロッパ原産の清流を好むハーブです。日本語の別名で、ミズガラシやオランダカラシ等とよばれ、その名のとおりピリッとしたほろ苦さが特徴です。クレソンは、たんぱく質や脂肪が過剰摂取になるのを防ぎ、消化を助けてくれる働きをしますので、肉料理などと一緒に食べるのもおすすめです。

 

*お皿の水玉模様は珈琲で描いています。かぼちゃと珈琲は意外と合うんですよ。