【今週のおすすめアート】
演劇創作ユニットmizhenが主催するアートプロジェクト・「裏参道フェス-おわりと、」(2/9〜2/17開催)
◆mizhen主宰・藤原佳奈からのメッセージ
20代のころは、「30歳」になるまでのことを考えていた。 結婚のこと、子どもを産むかどうか、仕事のこと。
でも、30歳を越えてから、 自分も、大事な人も、「いつか死ぬ」ということがリアルになって、 「おわり」に向かって生きるようになった。 「おわり」までの人生をどう生きようか。 「おわり」と、どう向き合おうか。
生きているものは、みんないつか「おわり」がある。 それはばかみたいにみんな、一緒のこと。
いろんな「おわり」をテーマに体感するフェスティバル。 作っている私も、体験する誰かも、9日間、 どんな思いが巡るか、楽しみです。
ぜひ、体験しにきてください。 |
〜girls Artalk的おすすめポイント〜
◆映画監督・行定勲氏も応援する女性演劇創作ユニットmizhenが主催するアートプロジェクト「裏参道フェス – おわりと、」が表参道で2019/2/9-17の9日間開催されます。
◆自殺を図る女性ふたりを描いたmizhenの新作演劇作品『渋谷区神宮前4丁目1の18』の他、様々なジャンルのアーティストが「おわり」をテーマにパフォーマンスを行います。
◆ゲストアーティストはウタウタイ・玉井夕海さんや能楽師・安田登さんをはじめ、ジャグリング、ダンス、音楽、落語、建築まで多種多様。
◆会場は表参道すぐの「ビラ青山」。このアパートは2020年に向けた再開発でプロジェクト終了の翌日から解体が始まります。ツタが絡まる雰囲気のある空間を解体前に味わいにきませんか。
◆さらに、本プロジェクトは、是枝裕和監督が総合監修するオムニバス『映画『十年 Ten Years Japan』にも参加中の新鋭監督・早川千絵氏が映像作品化します。作品化のためのクラウドファンディングではすでに100万円以上を調達し、人気プロジェクトとなっています。
動画はこちら↓
◆プロジェクト『裏参道フェス – おわりと、』について
「裏参道」と呼ばれるエリアで2019年に開催される、様々なジャンルのアーティストが参加するアートプロジェクトです(主催は女性演劇創作ユニット・mizhen)。
渋谷区神宮前「裏参道」と呼ばれるエリアにあるアパート「ビラ青山」。次回公演の会場を探していたmizhenが、裏参道エリアの再開発にあたり築42年の歴史を終え2019年2月に取り壊されるこの建物に出会ったのは、まったく偶然のことでした。mizhenはこのアパートに運命的なものを感じ、アパートを舞台に自殺を図る女性2人にまつわる新作『渋谷区神宮前4丁目1の18』を上演することに。
人生の「おわり」がテーマの新作公演と、公演の翌日には取り壊されるアパートの「おわり」。運命的に出会ったこのアパートの「おわり」を、せっかくなら最高のかたちで見送りたい。mizhenが愛する異ジャンルのアーティストたちとともに、「おわり」をテーマにした「おわりのお祭り」をつくりたい。そうして企画されたのが「裏参道フェス – おわりと、」です。アパートをまるごと使い、mizhen とさまざまなゲストアーティストが2月9日(土)〜2月17日(日)の解体前の9日間、「おわり」をテーマにパフォーマンスを行います。
↓詳細はこちら
http://www.mizhen.info/the-last-villa
◆開催期間
2019 年 2月9日 (土)~ 17日(日)
◆会場
ビラ青山(住所:東京都渋谷区神宮前4丁目1-18)
photo by bozzo
◆会場アパート・4部屋の紹介
①102号室ーmizhen の部屋:新作演劇『渋谷区神宮前4丁目1の18』を上演
②101号室ーことばの展示の部屋:『おわりのことば、』展(入場無料)
③201号室ー日替わりゲストの部屋:『おわり』にまつわるパフォーマンス
④202号室ー滞在制作部屋(非公開)
◆参加するゲストアーティスト
日程 |
ゲストアーティスト |
2/9(土) |
ウタウタイ・玉井夕海 |
2/10(日) |
音楽家/美術家・武徹太郎 |
2/11(月) |
ダンス劇作家・熊谷拓明 |
2/12(火) |
落語家・柳家緑君 |
2/13(水) |
タップダンサー・米澤一平 & ダンサー・住玲衣奈 |
2/14(木) |
造形作家・澤奈緒 |
2/15(金) |
能楽師・安田登&浪曲師・玉川奈々福 |
2/16(土) |
セッション:SLOPE UP SESSION CLUB |
2/17(日) |
ジャグラー・目黒陽介 |
屋外展示 |
次世代アクティブアーキテクツ・SAMPO |
主催・mizhenの新作演劇公演『渋谷区神宮前4丁目1の18』
mizhenと書いて【ミズヘン】と読む、藤原佳奈主宰の女性のみの演劇創作ユニットです。メンバーは女優の佐藤幸子、佐藤蕗子。“ミズヘン節”と言われるリズミカルな長台詞と、独特な振り付けで、人間の内側にあるズレや矛盾を、妄想を飛躍させた非日常な演出であぶり出してきました。
前作『溶けない世界と』では映画監督・行定勲氏もエールを送り、多くの演劇人から2018年のベスト10作品にも選ばれたmizhen。約一年ぶりとなる新作演劇作品『東京都渋谷区神宮前4丁目1の18』は「女ふたり」の「おわり」にまつわる演劇作品を上演します。
結婚がしたくて、自分の部屋をチャペルにしてしまう女と、
“夜”に消えてしまうのが怖くて、刺激を食べ続ける女。
こじらせた女ふたりが偶然出会い、二人はーー
『溶けない世界と』でもチェーホフ『かもめ』を換骨奪胎し、オリジナルな寂しさの世界を創り上げたように、岸田國士の傑作戯曲『命を弄ぶ男ふたり』に着想を得た、女2人芝居を上演します。裏参道にある古いアパート、“ビラ青山”。その一室で、自殺を図る女2人から見える、この世界とは。
作・演出 藤原佳奈
出演 佐藤幸子、佐藤蕗子
◯上演日程
2/9(土) 14:00 / 18:00 / 20:00
2/10(日)・11(月)11:00 / 14:00 / 18:00 / 20:00
2/12(火)〜15(金) 14:00 / 19:00 / 21:00
2/16(土) 11:00 / 14:00 / 18:00 / 20:00
2/17(日) 13:00 / 16:00 / 18:00
【上演時間は約60分】
◆早川千絵監督による映像化のためのクラウドファンディングについて
プロジェクトが終了し、アパートが取り壊されると二度と体験できないこの「おわり」のお祭りの一部始終を、映画監督・早川千絵氏監督のもと映像作品化するため、制作費を募るクラウドファンディングを行いました。MotionGalleryを通じて行ったクラウドファンディングは人気プロジェクトとなり、1月末までに100万円を超える資金調達を達成しました。
◯クラウドファンディングページ:https://motion-gallery.net/projects/mizhen_ura_fes/