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ハードコアな現代アートが集結!岡山芸術交流 2016が開幕

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2016年11月3日

ハードコアな現代アートが集結!岡山芸術交流 2016が開幕


ハードコアな現代アートが集結!岡山芸術交流 2016が開幕

 

 

10月9日から11月27日まで岡山市内で「岡山芸術交流 2016」が開催されている。

テーマは「開発」のもと、世界16各国から31組のアーティストが集結した。今年が第一回目となる岡山芸術交流のアーティスティックディレクターにはLiam Gillick(リアム・ギリック)氏を招聘し、世界レベルの大型展覧会を目指したという。

総合プロデューサーには、earth music&ecologyで有名なストライプインターナショナルの代表で公益財団法人石川文化振興財団理事長の石川康晴氏。総合ディレクターにはTARO NASUの那須太郎氏。パブリックプログラムデイレクターには木ノ下智恵子氏が就任している。

 

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注目のアーティストたち

Katja Novitskova(カーチャ・ノヴィスコーワ)

展示場所:岡山県天神山文化プラザ

1984年生まれ。アムステルダムとベルリンを拠点に活動しているアーティスト。

ネット等で拾ってきたイメージからコンテクストを取り除き、立体的な作品を制作している。

 

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img_0889Katja Novitskova(カーチャ・ノヴィスコーワ)「Pattern of Activation (model organism)

 

Anna Blessmann and Peter Saville(アナ・ブレスマンピーター・サヴィル)

展示場所:旧後楽館天神校舎跡地

「ファクトリー・レコード」のジャケットデザインなどを手がけるイギリスを代表するグラフィックデザイナーのピーター・サヴィルと、ドイツ出身のアナ・ブレスマンによるユニット。

作品「Touching Work(触れる作品)」は、鑑賞者たちが自由に作品に触れたり、使用することで、完成する。

 

img_0727Anna Blessmann and Peter Saville (アナ・ブレスマン ピーター・サヴィル)「Touching Work」

 

 

荒木 悠

展示場所:旧後楽館天神校舎跡地

東京在住のアーティスト。各国での滞在を経て出会った個人史を重ねた映像を制作している。

今回展示された新作は「タコ」と「キリスト教のタブー」の関係を荒木独自の切り口で捉えた映像作品とインスタレーションで構成している。一見関係のなさそうな両者だが、そこには宗教が生んだ黒い歴史が見え隠れしている。

 

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img_0798Yu Araki (荒木悠)「WRONG REVISION」

 

Simon Fujiwara(サイモン・フジワラ)

展示場所:岡山県天神山文化プラザ

東京オペラシティアートギャラリーでの展覧会が記憶に新しいサイモン・フジワラは、新作を発表。

サイモン・フジワラ自身の高校時代の美術教師だった女性にフォーカスした作品。

美人コンテストで優勝したり、芸能活動の経歴もあり、 当時は人気だった美術教師が、トップレス写真を校内にばら撒かれたことで、人生を塗り替えられてしまう。そんな彼女は自身を商品とし、メディアを通して自身を発信しながら、本当の自分を見つけていく。

テーマ、ヴィジュアルともにインパクトのある作品だ。

 

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img_0741Simon Fujiwara(サイモン・フジワラ)「Joanne」

 

注目スポット

<連携プロジェクト>ちいさな“テロワール”

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東京大学、京都大学、神戸大学の3校による建築プロジェクト。有名建築家を擁する研究室学生により試行錯誤され、様々な機能やデザイン性に優れた建築が完成した。建築物の中では岡山で人気の料理店による本格的な食事が提供され、イートインスペースとして利用可能。

神戸大学槻橋修研究室の学生達が考案した建築は、均一の材木から組み立てられている。岡山の細川被服店のデニムを再利用したチェアーが印象的。

 

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グッズ

スタイリッシュなオリジナルグッズも用意されているので、要チェック!

 

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現代アートの見過ぎで、脳内が疲れたら・・・

もし、作品を鑑賞しずぎて脳内、心身ともに疲れたら、リアム・ギリックの作品でパターゴルフをどうぞ。

アートを見るのにもブレイクダウンが必要(ですよね?)だと思うので、ここで是非リフレッシュを。

 

img_0729Liam Gillick (リアム・ギリック) 「Development」

 

お散歩しながら楽しめるアートたち

img_0843Lawrence Weiner(ローレンス・ウィナー)
「1/2 BEGUN 1/2 FINISHED WHENSOEVER」

 

img_0838Peter Fischli David Weiss(ペーター・フィッシュリ ダヴィッド・ヴァイス)
「How to Work Better」

 

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メイン展示会場のすぐ側にある表町商店街。

買い物から食事まで、様々なお店が並ぶ。寄り道にぴったりなスポットだ。

広くて回りづらいと言われがちな芸術祭だが、岡山芸術交流はとてもコンパクト。岡山の町並を楽しみながら、お散歩する気持ちで展示を見ることができるのも魅力の一つだ。

今年の秋は岡山芸術交流で、芸術の秋を思う存分楽しんでみてはいかがだろうか。

 

文・写真:たなお

 

【情報】

岡山芸術交流 2016

会期:10月9日〜11月27日

会場:旧後楽館天神校舎跡地、 岡山県天神山文化プラザ、岡山市立オリエント美術館、旧福岡醤油建物、シネマ・クレール 丸の内、林原美術館、 岡山城、岡山県庁前広場、岡山市内各所

電話番号:岡山芸術交流実行委員会事務局 086-221-0033

開館時間:9:00~17:00(入館は16:30まで)

休館日:月休

入館料:一般 1800円 / 大高生(専門学校含む) 1200円 / 65歳以上 1300円 中学生以下は無料

URL:www.okayamaartsummit.jp

 



Writer

たなお

たなお - TANAKA NAOKO -

女子美術大学大学院在学中。
ドイツ留学中に出会った「日独伊親善図画」という1938年の児童画コンクールについて研究中。
学外ではライター、アートプロデュースアシスタントとして活動中。 

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