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「人」を題材とした豊かな表現「 この世界に生きているー加藤泉X陳飛」【先取りおすすめアート・富山】

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2016年9月11日

「人」を題材とした豊かな表現「 この世界に生きているー加藤泉X陳飛」【先取りおすすめアート・富山】


【先取りおすすめアート・富山】
「人」を題材とした豊かな表現「 この世界に生きているー加藤泉X陳飛

 

〜girls Artalk的♡おすすめポイント〜

富山県の水源豊かな町にある「入善町 下山芸術の森 発電所美術館」(以下、発電所美術館)。
 もと水力発電所の面影を残す大空間を活かした展示で注目を集めるこの美術館での展示。

加藤泉は、独自のプリミティブな形象をもつ「人」をモチーフに、油彩画と、木やソフトビニールを素材とした彫刻を制作しています。加藤の手から生み出される、胎児や民俗彫刻を思わせる「人」は、時に植物や地と交わり、根源的な生命感を放ちます。平面と立体を行き来する中で表現が磨かれ、迫力やユーモア、愛らしさなどさまざまな表情を見せる存在となっています。

日本で初の発表となる陳飛は、大学で映画を学んだ経験をもとに、物語的な情景や意味ありげなシーンなどを絵画で活写。人間の業を見つめ、時にユーモアも交えて表現しています。それはあたかも一人で創作できる映画のよう。一人っ子政策後に生まれ、欧米や日本の資本主義社会や文化の影響を受け、自国との間で問題意識を抱えながら新しい表現を模索する「ポスト1980年代」の作家です。改革開放後の急激な近代化の中で生まれ育ってきた世代の葛藤を、重層的に描写しています。

本展では、加藤は新作の絵画と3メートルを超える大型彫刻などおおよそ12点、陳飛は大作の新作絵画と彫刻1点を含む12点の作品を展示します。国や世代、作風も異なる二人ですが、人と自然のあらゆる生きものが共生する世界観は共通しています。

 

【情報】
 この世界に生きているー加藤泉X陳飛」(英表記:Living in Figures – Izumi Kato × Chen Fei)
会期:2016年9月18日(日)~12月18日(日)
会場:入善町下山芸術の森 発電所美術館 
   〒939-0631富山県下新川郡入善町下山364-1 Tel&Fax : (0765)78-0621

http://www.town.nyuzen.toyama.jp/cosmo/kyoiku/bunka/bijutsukan/bijutsukan/
休館日:月曜(ただし祝日の9月19日、10月10日は開館)祝日の翌日(9月20日・23日、10月11日、11月4日・24日)
開館時間:9:00~17:00(入館は16:30まで)
料金:一般600円 高大生300円 中学生以下無料/団体料金:(10名以上)一般400円 高大生200円