東京フィルハーモニー交響楽団 × ARTalk
東京フィルハーモニーとARTalkのコラボで贈る、
コンサートの味わいを深めるレシピ集♪
或る音楽からインスピレーションを受けた、その名も「ハーモニーレシピ」を全8回に
わたってご紹介します♪
来たる5月15日Bunkamuraホールで開催される東京フィハーモニー交響楽団のコンサートでは、イタリアの
若き天才指揮者アンドレア・バッティストーニが指揮するイタリアの作曲家たちの楽曲を楽しめます。
(*公演情報は最下部をご覧ください)
イタリア…まばゆいばかりの太陽の光、青い海、歴史のある遺跡、中世から残る美しい街並み、そして陽気な
人々。そんな魅力的な国イタリアは、偉大な音楽家をたくさん育んできました。
今回のコラムでは、コンサートにまつわる音楽家たちに縁のあるイタリアの地方料理を、ひとつのテーブルに
まとめました。どうぞお気に入りの作曲家のBGMをかけながら、ワインとともに楽しく召し上がってくださ
いね。
パルマ産生ハムとといちじくのサラダ(ヴェルディの好物を使って…)
ヴェローナ風ローストチキン(バッティストーニの出身地ヴェローナより)
ラザーニャ・アッラ・ボロネーゼ(レスピーギの出身地ボローニャより)
アッフォガート(ニノ・ロータの出身地ミラノの街角のカフェをイメージ…)
★パルマ産生ハムといちじくのサラダ
イタリアの国民的作曲家であるジュゼッペ・ヴェルディは、美食の都パルマの出身。
パルマといえば、生ハムやチーズ(パルメザンチーズ)が有名ですが、例に漏れずヴェルディも生ハムが大好物
でした。なかでも「クラテッロ(尻の肉の生ハム)」や「スパラコッタ(肩肉の生ハム)」を愛していたといい
ます。
ヴェルディの好物であった生ハムを使ったサラダをご紹介します。生ハムの塩気と、いちじくの甘みが相性の
良い一品です。
【材料】1皿分
生ハム 薄切り8枚
いちじく 1〜2個
ベビーリーフ 2つかみほど
■ヴィネグレットソース
白ワインビネガー 小さじ1
レモン汁 小さじ1/2
Exバージンオリーブオイル 35ml
塩こしょう 適量
1. いちじくは皮をむき、食べやすい大きさに切る。ベビーリーフは水洗いしてよく水を切っておく。
2. ヴィネグレットソースを作る。小さなボウルに白ワインビネガー、レモン汁、塩こしょうを入れて泡立て
器でよく混ぜ、かき混ぜながらオリーブオイルを加えてよく乳化させる。最後に塩こしょうで味を整える。
3. 皿にベビーリーフを盛り、その上に1のいちじく、生ハムをバランスよく盛りつけ、2のヴィネグレットを
かけてできあがり。
★ヴェローナ風ローストチキン
イタリアの若き天才指揮者アンドレア・バッティストーニの出身地であるヴェローナの郷土料理といえば、じゃ
がいもから作るパスタの一種「ニョッキ」やクリスマス菓子の「パンドーロ」などが有名です。
ヴェローナ地方では、馬肉もよく食べられるそうですが、今日は日本人にも親しみやすい鶏肉を使った1品
「ヴェローナ風ローストチキン」をご紹介します。鶏は今回、スーパーで手に入れやすい手羽元と手羽先を使い
ますが、骨付きであることがポイントです。骨付きでないと、パサパサになってしまいますので注意してくださ
いね。
【材料】 2-3人分
鶏の手羽元と手羽先 500g
白ワイン 150cc
ローリエ 2枚
タイム 4本
黒こしょう 少々
バター 20g
オリーブオイル 大さじ2
塩こしょう 適量
1.鶏肉に塩こしょうをして、ポリ袋に入れる。その袋にローリエ、タイム、オリーブオイルを入れ、肉にもみ
込むようにしてなじませ、常温で30分ほど置いておく。
2.ココット鍋にバターを入れ中火にかけ、1の鶏肉の表面を焼き固め(ハーブは一緒にココットに入れていいが、
こげやすいため注意)、白ワインを入れてアルコールを飛ばす。蓋をして弱火で15分ほど煮込んだら、蓋を
とり、250度のオーブンに移して15分ほどローストする。
3.皿に2の鶏肉を移し、ココット鍋に残った鶏の煮汁を煮詰めて、塩こしょうで味を整えてソースにする。
仕上げに肉にソースをかけて出来上がり。
★ラザーニャ・アッラ・ボロネーゼ
お次は、作曲家オットリーノ・レスピーギの出身地であり34歳までを過ごしたボローニャ地方の名物を。
ボローニャといえば、有名なのはやはりボロネーゼ。香味野菜と牛肉、そしてトマトから作るミートソースです
ね。今回はそのボロネーゼをたっぷり使った1品「ラザーニャ・アッラ・ボロネーゼ」をご紹介します。
正式なボロネーゼは作るのにとても手間がかかりますので、今回は時短ボロネーゼをご紹介します。
ベシャメルソース(ホワイトソース)も今回は時短のため市販のものを活用。お時間のある人はもちろん手作り
で!ボローニャ地方の伝統的なラザーニャは、チーズにパルメザンチーズのみを使用します。
【材料】 (25cm耐熱皿1枚分)
ミートソース缶(市販) 1缶
牛挽肉 300g
ホワイトソース缶(市販)1缶
ラザニアパスタ 6枚
パルメザンチーズ たっぷり
1.フライパンに牛挽肉を入れ、火が通ってポロポロになるまで炒める。出てきた余分な脂を捨て、ミートソース
を加えてなじませ、少し煮詰めれば時短ボロネーゼのできあがり。
2.茹でたラザニアパスタ2枚(茹でなくてよいタイプもありますので、購入したものの説明を読んでください)
を耐熱皿に敷き、1のボロネーゼを広げ、次にホワイトソースを塗り広げ、パルメザンチーズを散らし、また
ラザニアパスタを敷き…を繰り返します(3層分)最後の表面にくるパルメザンチーズは多めに散らし、表面
に焼き色がつくまでオーブンで焼いてできあがり。(200度15分が目安)
★アッフォガート
最後はイタリアのドルチェ、アッフォガートをご紹介します。これはニノ・ロータの出身地ミラノの、街角のカ
フェをイメージして…。アッフォガートは、イタリアの大衆的なドルチェの1つですが、ジェラートにエスプレ
ッソをかけただけのシンプルな1品。きっとニノ・ロータも、その生涯の多くを過ごしたミラノの街角のカフェ
で、これを食べていたに違いない…という妄想とともに、どうぞ召し上がれ♪(笑)
【材料】
バニラアイスクリーム お好きな量
エスプレッソ お好きな量
カップに入れたバニラアイスクリームに、熱々のエスプレッソをかけてできあがり。
【東京フィルハーモニー交響楽団 コンサート情報】
アンドレア・バッティストーニが贈る、圧倒的な色彩の洪水!
★5月15日(日) 15:00 Bunkamura オーチャードホール
★5月16日(月) 19:00 サントリーホール
指揮:アンドレア・バッティストーニ
ヴェルディ/歌劇『ナブッコ』序曲
ニノ・ロータ/組曲『道』
レスピーギ/交響的印象『教会のステンドグラス』