大阪で13年の開催実績を持つ国内最大規模のホテル型フェアART OSAKAが東京でのアートフェアを
プロデュースしました。
会場となるのはアートを身近に感じられる東京・汐留にある宿泊施設PARK HOTEL TOKYOです。
PARK HOTEL TOKYOでは客室の壁全体をキャンパスとして、作家がペインティングをする『Artist in Hotel』
をはじめとし、25階のアートラウンジを中心に四季をめぐるアート作品の展示を行う『Art colours』といった
ユニークなプロジェクトを企画しています。
girls Artalkでも幾度とPARK HOTEL TOKYOで行われる季節の展覧会を紹介させていただいております。
今回、取材したアートフェアでは「日本の現代美術のこれまで・これから」というテーマのもと、客室を
ギャラリーと見立てて数多くの現代アート作品が展示・販売されていました。
02_thethirdgalleryaya
The Third Gallery Aya、大阪
photo:土田祐介
歴史を築いてきた老舗ギャラリーでは戦後に制作された日本の現代美術作品が並ぶ一方で、中堅・若手の
ギャラリーでは次世代を担うであろう作家に焦点をあてた作品が迎えてくれました。どちらのギャラリーも
確かな審美眼を持ち、独自のスタンスで作家と作品を紹介しています。
01_mem
MEM、東京
photo:土田祐介
39の出展ギャラリーが集うなかで大阪にある「カペイシャス」というギャラリーをご紹介します。
大阪府内の障がいのある人が制作する作品を紹介している「カペイシャス」。
数字に対して強い関心を持っていることから身の回りに存在する様々な数字を書き留めている柴田龍平さん。
自身が好きなAKB48のアルバム曲の長さや好きなサビの部分を数字で把握し、キャンパスにいっぱい独自の
計算方法で導き出した数字を描いています。
shibata_capacious
capacious、大阪
柴田龍平作品
その他にも新聞や雑誌から抽出した文字を形態としてフラットに捉えている平野喜靖さんの作品や、ランウェイ
を歩いているファッションモデルを描いた茶薗大輝さんの作品が展示されていました。
hirano_capacious
capacious、大阪
平野喜靖作品
また、同会場では東京画廊+BTAP代表取締役社長の山本豊津氏を迎えてのトークショーや、アーティスト
ルームを手がけた作家とともに客室を見学できるツアーが開催されました。
近日中には、PARK IN HOTELの25階のアートラウンジで春の展覧会『青春展』が開催されます。
第一線で活躍中の現代作家たちと、江戸期の若者の風俗を捉えた肉筆浮世絵を交え、時代やジャンルを超えて
それぞれの作家が捉えた青春の発露と言うべき作品展示します。
そちらもお見逃しなく〜!
文:新麻記子
【情報】
『ART IN PARK HOTEL』
開催日時:2016年3月11日(金)〜13日(日)
会場:パークホテル東京 26階・27階 (2フロア)
出展ギャラリー数:39
ART IN PARK HOTEL ホームページ:http://www.aipht.artosaka.jp/outline
『青春展』
会 期:2016年3月14日(月)~ 5月29日(日)
時 間:11:30 ~ 22:00
会 場:25F アートラウンジ
料 金:入場無料
作 家:森口裕二、見崎彰広、山本温、古茂田杏子、小飯塚祐八、永吉友紀、金親 敦、河本蓮大朗、肉筆浮世絵
Art colours ホームページ:http://www.parkhoteltokyo.com/artcolours/index.html