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建築家 フランク・ゲーリー展 “I Have an Idea” @21_21 DESIGN SIGHT

NEWS

2015年11月7日

建築家 フランク・ゲーリー展  “I Have an Idea” @21_2


フランク・オーウェン・ゲーリー(Frank Owen Gehry、1929年2月28日 – ) は、カナダ・トロント出身の世界中で活躍する建築家。「脱構築主義建築」の旗手であり、建築界のノーベル賞と呼ばれるプリツカー賞を始めとする高い評価を受ける作品を数多く発表している彼。

しかし本拠地はアメリカ合衆国のロサンゼルスであり、日本には神戸にある巨大オブジェ「フィッシュ・ダンス」と、sno:la京都店に彼がデザインした段ボールでできたイスやソファーがあるくらいで、今回の展覧会と彼自身の来日はファンにとって待望の企画であったことだと思う。

建物は動かせない。そのためこの手の展覧会は写真や模型を用いることが多かったと思う。今回はそれらに加えてプロジェクションの映像が採用されており、会場入ってすぐのコンクリート打ちっぱなしの壁には、彼の代表作とそこを歩く人々が見る者を包み込むように映し出されており、実際にその場に訪れたような工夫がされている。

 

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また、中に入ると数多くの模型や写真だけではなく、壁一面に彼の脳内が図として描かれ、天井に至るまで彼の今まで発信してきた考えや、言葉が散りばめられている。

 

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(建築家・フランク・オーウェン・ゲーリー氏)

 

ここで今回のタイトルに用いられている「I Have an Idea」の意味がわかる。

彼の作品をただ紹介するのではなく、どういった思考回路で、またどういった環境の中で、“天才”と言われる作品たちが生まれているのかを知ることが出来るのだ。

 

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作品を一見すると、「風変わり」かもしれないし「自由な発想」だと思う人も多くいると思う。
しかしその考えはこの展覧会を見た後、彼の建物に向き合う真面目であり、真摯な姿勢への尊敬に変わるはずだ。

 

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彼は一夜の思いつきで建物を建てない。
アイデアを何度も模型づくりによってつくっては壊し、様々な角度から見つめ、テクノロジーの技術を用いて本当に気に入った物だけを実現する。想像以上に長い道のりになっても必ず。

ファンにとってはもちろん、今まで彼のことを知らなかった人たちでも、彼の魅力に夢中になること間違いなしだと思う。来年2月7日まで開催されているので是非脚を運んでみてほしい。

 

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【情報】

建築家 フランク・ゲーリー展  “I Have an Idea” 

会場:21_21 DESIGN SIGHT
会期:2015年10月16日(金)- 2016年2月7日(日)

休館日:火曜日(11月3日は開館)、年末年始(12月27日- 1月3日)
開館時間:10:00 – 19:00(入場は18:30まで)
入場料:一般1,100円、大学生800円、高校生500円、中学生以下無料
    *15名以上は各料金から200円割引
    *障害者手帳をお持ちの方と、その付き添いの方1名は無料
    その他各種割引についてはご利用案内をご覧ください

文 / 山口智子  写真 / 山口智子・丸山順一郎



Writer

山口 智子

山口 智子 - Tomoko Yamaguchi -

皆さんは毎日、”わくわく”していますか?

幼いころから書道・生け花を始めとする伝統文化を学び、高校では美術を専攻。時間が許す限り様々な”アート”に触れてきました。

そして気づいたのは、”モノ”をつくることも大好きだけれど、それ以上に”好きなモノを伝える”ことにやりがいを感じるということ。

現在、外資系IT企業に勤めながらもアートとの接点は持ち続けたいと考えています。

仕事も趣味も“わくわくすること”全てに突き動かされて走り続けています。

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