10月15日(木)~10月18日(日)までの3日間。青参道、青山、表参道、原宿エリアのショップ約40店舗で、40組以上のアーティストが一同に会す『青参道アートフェア2015』が開催されます。可愛いカフェなどの飲食店をはじめ、お洒落なブティックにいながら、現代アーティストの作品を楽しむことができるチャンス!
早速、gA編集部では初日の南青山・骨董通りのエリアを取材してきました~!
まず、エリアの中心である小原流会館に足を運びました。
建物の前にあるキッチンカーでは、Sayori Wadaさんによるライブペインティングが行われており、期間中に様々な変化を見せてくれるそうです。
また、こちらの建物内にあるhpgrp GALLERY TOKYOでは、gAでも紹介させていただいた『満ち欠ける』という展覧会が開催中です。
5組のアーティストによるグループ展でありながらも小池一馬さんによる企画展は、ペインティング作品や造形作品だけでなく、造園家の溝口達也さんによる植物の作品などが展示されており、訪れた沢山の方々で盛り上がっていました。
企画を立てた小池一馬さんによると…
ギャラリーの構造上、部屋が分かれているので、その点を生かしたかった。とのこと。
それぞれの部屋はダイニングキッチンと寝室をイメージされているそうです。
そのhpgrp GALLERY TOKYO横にあるDdB GALLERYでは、澁谷忠臣さんと子供たちがワークショップで制作したアート空間が広がっていました。
手がけた澁谷さんにお話を伺ったところ…
今回のワークショップは初の試みだったようで、子供たちと一体となって楽しかったそうです。
また、こちらの作品はストーリー仕立てになっており、つがいの蝶にはじまり、生まれた幼虫からサナギ、そして羽化した蝶が高く空へと舞い上がる様子が描かれています。
まるで父と母。そして、これから大きく育っていく子供たちの成長を投影しているかのようでした。
また、小原流会館の一階ロビーではamazonのダンボールチェアに参加アーティストがペインティングを施した作品が展示していました。
そして、小原流会館を離れて次に足を運んだのは、GRANNY SMITH APPLE PIE & COFFEEという可愛いアットホームなカフェ。【今週のおすすめアート】で紹介した展覧会のアーティスト、庄島歩音さんが手がけた作品が展示されており、店内のあたたかな雰囲気づくりに一役買っていました。
そのGRANNY SMITH APPLE PIE & COFFEE横にあるcostume青山店では、gAで幾度と取材協力してくださった伊藤桂司さんの作品が展示していました。
レコードのジャケットにそのまま描いたペインティングのほかに、色鮮やかな小人たちのインスタレーション作品。
こちらの小人…数えてみると6人?!伊藤さんによるともう1人をみんなで探しているんだとか(笑)
そして、有名ブランド・アニエスベーのショップを訪れました。
地下1階のフロアに展示されているのは国外で高い評価を受けているティム・バーバーさん作品です。
サイアノタイプと呼ばれる技法でプリントされた美しい青色の作品群を見ていると心が洗われます。
そして、作品をプリントしたトートバックなどの関連商品も販売されていました。
続いて、café Madu 青山店で手がけた飯田淳さんの作品を見に行きました。エルメスなどのハイブランドからカジュアルブランドまでのイラストレーションだけでなく、ロゴデザイン、テキスタイル、広告、エディトリアル、パッケージ等、幅広いジャンルで活躍している飯田淳さん。
残念ながら…その素敵な作品を写真におさめることができなかったので、気になる方はcafé Madu 青山店に行って見てみてください♪
そして、最後にcrisscrossというお洒落なレストランに足を運びました。
そこには田中紗樹さんによるペインティング作品とインスタレーションが展示されています。
食事をしながらも作品を眺めている来客を見ると、アートに関心を寄せていることがわかり、嬉しい気持ちになりました。
今回、南青山・骨董通りのエリアを中心に取材させていただきましたが…
青参道アートフェアは他の青山、表参道、原宿エリアでも開催されています。
この3日間カフェやブティックを巡るついでに気軽にアートを楽しんでみてはいかがでしょうか。
きっと、あなたの感性も磨かれて有意義な時間を過ごすことができるでしょう。
文 / 新麻記子 写真 / 新井まる