interview

the MOTHER of DESIGN 五木田智央「GOKITA HOUSE」展@丸の内ハウス

NEWS

2015年11月2日

the MOTHER of DESIGN 五木田智央「GOKITA HOUSE」展@丸の内ハウス


gAでもTEITOWAさんとの対談インタビューを取り上げさせていただき、
アートとカルチャーを自由に行き来して国内外で活躍中の五木田智央さん。

10月26日(火)から11月15日(日)にかけて、東京・新丸の内ビルディングF7のレストランフロアにて、
開催中のthe MOTHER of DESIGN 五木田 智央「GOKITA HOUSE」。

フロアには艶やかな立体美の大きなバルーン作品が展示されているほか、
スタイリッシュな絵画作品のみならず、マッドな質感の造形作品も合わせて
楽しめる展覧会になっています。

本展について五木田智央さんに直接お話しを聞くことができました!

 

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girls Artalk編集部:

開催した経緯について教えてください。

 

五木田さん:

今回の展覧会は急に決まっちゃったんですよ…。
作品は新作が3、4つで、中には15年前に制作したものなど古い作品が多いですね。
だから、友人たちには「前の作品じゃん。」とか言われちゃうんですけど (笑)

 

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girls Artalk編集部:

展示作品が2000年のものもあるんですか…確かに古い。。。
そういった意味で作風の違いが見れるので面白い内容になっていますね!
急に決まった展覧会…テーマはありますか?

 

五木田さん:

テーマは何にも無いですね!
と、言うのは…こちらの展覧会のお話しが来る前に、来月30日にマイアミで開催される個展の話が決まっていて、
そちらの展覧会に向けて新作を制作していたんですよ。だから、最初は断るつもりでいたんです(笑)

 

girls Artalk編集部:

両方とも手がけていらしたんですね…。うわー、想像を絶する忙しさです!

 

五木田さん:

そうなんですよ!
でも、僕に関わってくれる人たちが「できるんじゃない?!やっちゃえば??」って言葉をいただいて、
僕も適当な人間なので…「じゃ、やろうか!」と流され、開催に至りました (笑)

 

girls Artalk編集部:

そうなんですね。じゃあ、正面口エレベーター前のフロアに展示されてるバルーン作品も制作したんですか?

 

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五木田さん:

過去に会場で外国人アーティストがバルーン作品を展示していたことを知って、
僕も「いいな、僕もバルーン作品やってみたい!」って言ったら、
こちらの方々 (新丸の内ビルディング側) が「いいですよ!」と言ってくれてたんです。

 

girls Artalk編集部:

本当ですか?!すごいですね!!アートに関心ある人だけでなく、レストランに食事に来ている人など、
バルーン作品の存在感に惹きつけられた方々が挙ってスマートフォンで撮影してますもんね。
元となる小さなフィギュアもそうですが、画集などのグッズを数多く販売していますよね?

 

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五木田さん: 

そうなんです!Tシャツやクッションカバー…そして、バルーン作品の元となる小さなフィギュア。
昔、造形師に制作してもらいBEAMS店舗などに置かせてもらっていたものなんですが、
その時は黒色で…まさか、その時はこんなに大きくなるとは思いもよりませんでした (笑) 

 

girls Artalk編集部: 

色は黒ではなくて銀色?ですけど…そちらのカラーにしたのはどうしてですか? 

 

五木田さん: 

それは企画者のアイディアなんです。
「黒だと沈んで見えちゃうかもしれない…」と、あの素材を持ってきてくれて、
「これはウルトラマンみたいでいいですね!」ということで決まりました (笑) 

 

girls Artalk編集部: 

確かに黒色だと威圧感とかありますもんね。
TEI TOWAさんのアルバム『CUTE』のジャケットを90枚使用した作品も圧巻ですね!

 

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五木田さん: 

ジャケット90枚の制作も大変だったんですよ~。
※ミニマルでに顔の部分をスプレーで仕上げたんです。
どうせなら、壁一面やりたかったな…。 

※ミニマル…ミニマル・アート(Minimal Art) 視覚芸術におけるミニマリズム(Minimalism)であり、
 装飾的・説明的な部分をできるだけ削ぎ落とし、 シンプルな形と色を使用して表現する彫刻や絵画で、
 1960年代を通じておもにアメリカ合衆国で展開した。 先行する抽象表現主義を批判的に継承しつつ、
 抽象美術の純粋性を徹底的に突き詰めた。 wikipedia参照 

 

girls Artalk編集部: 

この数ってなると大変ですよね…。
ところで、11月3日に開催されるトークショーについてなのですが、
どのようなお話が展開される予定なのでしょうか? 

 

五木田さん: 

山本宇一 さんと話した時に…敢えて事前打ち合わせは無しにしましょう。ってことになりました (笑)
「普通の質問をします。」って言われたので、当日楽しみにしていてください! 

 

girls Artalk編集部: 

最後に…今回はじめて五木田さんの展覧会にお越しになられる人にメッセージなどいただけますでしょうか? 

 

五木田さん: 

困ったな…(苦笑) とにかく見てください!としか言いようがないんだけど。
だけど、アートに関心がなかったり、僕を知らない人たちが、
少しでも作品に触れることでアートに興味を持ってくれたらとても嬉しい! 

 

と、素敵な想いを言葉にしていただきインタビューは幕を閉じました。
 そして、オマケでこんな質問も投げかけてみました… 

 

girls Artalk編集部: 

『CUTE』のジャケットを使用した作品は1枚35000円なんですけど、
私たちのような若い読者でも購入出来る価格帯の作品はありますか? 

 

五木田さん: 

高円寺にある『LOS APSON?(ロス・アプソン)』というレコード屋さんに
白のジャケットにコラージュした作品が商品と一緒に紛れているよ。
後、僕が手がけたフライヤーとか…売れちゃってたら申し訳ないんだけど (笑) 

 

その言葉を頼りに『LOS APSON?(ロス・アプソン)』に行ってきました!

 

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店内はレコードだけでなく、8cmCD、MD、カセットテープなどの音楽メディア。
Tシャツ、雑貨、グッズ、書籍などのラインナップを拝見すればするほど…
そこにはとてもディープな世界が存在しています。
残念ながらジャケットの作品はなかったのですが、五木田さんが手がけた小さな造形作品がありました!

 

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来月末に控えているマイアミの個展では大きな作品8枚、少し小さな作品2枚、
合計10枚もの新作を全部描き下ろし、まだまだ留まることを知らない五木田さん。 

 

会期中は何度足を運んでも入場無料!そして、何を話すのか気になる山本宇一さんとのトークショー!
東京・丸の内エリアに足を運んだ際には気軽にアートが楽しめる
この五木田さんの展覧会に立ち寄ってみてはいかがでしょうか? 

 

【展覧会情報】  

the MOTHER of DESIGN 五木田智央「GOKITA HOUSE」展 

会期: 2015年10月26日 (月) – 11月15日 (日)
時間: 11:00 – 翌4:00 (日・祝・連休/最終日23:00まで/ライブラリー 11:00 – 23:00)
場所: 丸の内ハウス 住所: 東京都千代田区丸の内1-5-1 新丸ビル7F
Tel: 03-5218-5100 (丸の内コールセンター)
入場料: 無料
HP: www.marunouchi-house.com 

 

【会期中イベント】
1.五木田智央 × 山本宇一 トークショー (聞き手:菊竹寛)
日時:11月3日 (火・祝): 14:00 – 15:30
2. 五木田智央 サイン会
日時:11月3日 (火・祝): 16:00 – 17:00 

 

【個展情報】 

会場:マイアミ, Bill Brady Gallery
会期:11月30日~2016年1月9日 

 

文 / 新麻記子    写真 / 新井まる

 

 

 

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