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心踊る最新アートに遭遇!『アートフェア東京2018』アフターレポート

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2018年4月11日


心踊る最新アートに遭遇!『アートフェア東京2018』アフターレポート


 

心踊る最新アートに遭遇!『アートフェア東京2018』アフターレポート

 

 

2018年3月9日(金)~3月11日(日)に開催された『アートフェア東京2018』。国内外から160を超える出展者が集い、各々が一押しのアーティストの作品を展示・販売しました。出展数、来場者数、売り上げ共に過去最高を記録し大変な賑わいをみせました。

 

アートフェア東京の出展者は、ギャラリーなので来場者は気に入った作品を購入することが可能です。今回、出品された作品は、数万円~十数億円と幅広い価格でした。

 

さて、出品された膨大な作品の中から、girlsArtalk編集部が気になったギャラリー・作家をご紹介します。紹介する作家は、すべて私たちと同じ今を生きるアーティストに絞っています。
同じ時代に生まれた作家の作品群は、現代社会をリアルに反映した表現で心を揺さぶってくれました。

 

 

 

 

 

 

不動の人気。フランス発の世界的ギャラリー「PERROTIN」 

 

 

 


写真左(ペインティング作品)
XU ZHEN® Evolution – North Wall of Mogao Cave No. 172, Mma Ji Mask, 2017

写真右(立体作品)
XU ZHEN® Eternity – Painted Terracotta Statue of Heavenly Guardian, Sleeping Muse, 2016

 

 

 

 

 

 

最初は、国際的に有名なギャラリー「PERROTIN」をご紹介します。中国人アーティスト・徐震®さんの作品です。
中華的な将軍の像と、西洋的な形の顔をした金の豆形が一つの作品になっています。金の豆型はギリシャの女神ミューズを象徴しており、それを持ち上げているのは中国の守護者です。
作者は異なる文化を一つの作品の中に収め、融合、あるいは衝突といった形で文化の共存を表現しています。
また、本作はブランクーシへのオマージュでもあります。

 

余談ですが、徐震®さんは飛行機が苦手で中国から出たことがないそうです。それでも、海外の写真や文献から想像力を働かせて、パワーのある作品を作り上げています。アーティストの情熱を感じますね。

 

 

 

日本の最新アートを扱い、支える「URANO」

 

 

 


『The Life’s Little Worries of General Mellinet』 西野達

 

 

 


西野さんと編集部。西野さんは自身で呼び込みをするほどお茶目で気さくな方。

 

 

 

次は天王洲エリア・TERRADA ART COMPLEX内にあるギャラリー「URANO」から、西野達さんの作品をご紹介します。
本作は、フランス・ナントの街で撮影されました。
昔の将軍の像の上に、彼の人生を綴った文献に登場する要素が積み重ねられています。エレメント達をつなげ、クレーンで吊るし撮影するという大胆な手法を用いています。
一直線の構図が作品にスパイスを与えていますね。

 

「URANO」のブースでは、第57回ヴェネツィア・ビエンナーレ日本館代表に見事、選出された岩崎貴宏さんの作品も展示されていました。

 

 

 

華やかな若手の作品が満載!「Art meets Life by SEIBU・SOGO」

 

 

 


16,777,216 view #3, #5, #6 Houxo Que

 

 

 

続いてHouxo Queさんの作品。
私たちは常にスマートフォンやPCなどのディスプレイと向き合っています。これまでも、世の中の様々なフォーマットが歴史の中で変化し、それに連動して人間の関係性も変容してきました。この観点をアートで表現したのが、液晶モニターに直接絵の具で描いた作品群です。ディスプレイの光に加えて、上から紫外線のライトを当て絵の具を光らせています。

 

 

 

下の作品は大竹寛子さん。女性らしい、花や蝶をモチーフにした可憐で繊細な絵画です。アーティストご本人も芯の通ったステキな女性でした。

 

 

 


奥側:Flowers vol.20 手前:Floating instant vol.10 -blue butterflies- 大竹寛子

 

 

 


ご自身の作品の前で。大竹寛子さんと筆者。

 

 

 

素材と向きあう作品が印象的「SCAI THE BATHHOUSE」

 

 

 


Bosco Sodi
Untitled
2014
Mixed media on canvas
H 17.78 × W 26.35 cm
Courtesy of SCAI THE BATHHOUSE

 

 

 

コンセプチュアルな作品を取り扱う「SCAI THE BATH HOUSE」からは、アート業界で熱い注目を浴びる一人、Bosco Sodiさんの彫刻作品をご紹介します。 馬力と人力を使い、一から粘土を精製している彼の作品。どのように焼き上がるか、アーティスト自身も予測不可能です。しかし、仕上がりのムラや割れも自然の中において必然だと彼は捉えるのです。丁寧に作り上げられた作品は、凹凸を持ちながらセクシーさを感じさせます。

 

また、現在「SCAI THE BATH HOUSE」では、Bosco Sodiさんの個展「”Terra è stata stabilita”」が開催中です。(4月21日(土)まで)そちらの様子も少しご紹介しますね。

 

 

 


Bosco Sodi
Sahara #1
2016
Mixed media on canvas
H 186 × W 186 × D 12 cm

 

 

 


こちらの瓦礫の作品は、来場者が瓦礫を購入・持ち帰ることより日々、形が変容していきます。会期中に定期的に撮影し、展覧会終了後にカタログを作成する予定です。

 

 

 

香港のギャラリーだって熱い!香港の「Bosco Hong」

 

 

 


Stillness Upon Horizon No.2 Chan Keng Tin

 

 

 

最後の作品は、香港のギャラリー「Bosco Hong」からご紹介します。
水墨と岩絵の具で描かれた山の景色の作品は、Chan Keng Tinさんの作品です。伝統的な画材を使いながらモダンに仕上げているところがおしゃれです。
青の岩絵の具は、実際に作品の前に立つと輝くような鮮やさに加え、品格まで感じさせます。

 

中国をはじめ、海外からのお客様も例年より多く見受けられました。

 

 

 

 

 

 

『アートフェア東京2018』はステキな作品がたくさんあり、ここに掲載しきれないのが非常に残念です。来年は、更なる盛り上がりを見せること間違いなしのアートフェア東京。
2019年はぜひ、実際に足を運んでアート業界の熱気を、息吹を感じて下さいね。

 

 

 

テキスト:徳弘 有記
写真:新井 まる

 

 

 

【アートフェア東京2018】(終了)
会期:パブリックビュー3月9日(金)11:00 〜 20:00、3月10日(土)11:00 〜 20:00、3月11日(日)11:00 〜 17:00
会場:東京国際フォーラム  ホールE & ロビーギャラリー
住所:東京都千代田区丸の内3-5-1
チケット:1DAYパスポート 当日券 3,500円(税込)
ホームページ:https://artfairtokyo.com/2018



Writer

徳弘 有紀

徳弘 有紀 - YUKI TOKUHIRO -

公認会計士。慶應義塾大学卒業後、大手会計事務所に入社。会計、税務、内部統制構築に関する支援サービス等を提供している。海外の会計事務所と連携しながら、アートビジネスを支える仕事も展開中。






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