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夏休みはここで決まり!「ヨコハマトリエンナーレ2017」

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2017年8月22日


夏休みはここで決まり!「ヨコハマトリエンナーレ2017」


 

夏休みはここで決まり!「ヨコハマトリエンナーレ2017」

 

 

2017年は世界各国の有名な芸術祭が多く開催される年ですが、日本・横浜でも第6回を迎えるヨコハマトリエンナーレ2017が8月4日から11月5日まで開催されます!
今年のヨコハマトリエンナーレ2017は、世界の「いま」と向き合うアーティスト38組と1プロジェクトが集結。アーティストの多くが複数作品を展示しており、小さな個展の集合体のようになっています。
それらが緩やかにつながり、星座あるいは多島海を形作るように展覧会が構成されています。

 

また、幅広い分野の専門家が参加する公開対話シリーズ「ヨコハマラウンド」の映像も見ることができます。ここでは討論を重ねることで視覚と対話の両面から深くテーマを掘り下げ、「議論」や「共有・共生」の機会となることを目指しています。さきの見えない複雑な時代に、人間の勇気と想像力や創造力がどのような可能性を拓くことができるのか?多くの人々とともに考え、開国、開港の地・横浜から新たな視点を発信しています。

 

今回はそんなヨコトリを制覇するために知っておきたい基本知識と、おすすめ作品をご紹介します!!

 

 

【芸術祭の基礎知識】
芸術祭には幾つかの種類があり、その中でも開催の周期によって名前が付けられていることがあります。1895年から続くイタリアのベネチア・ビエンナーレなどの「ビエンナーレ」は2年に1度開催される芸術祭のこと。ヨコハマトリエンナーレの「トリエンナーレ」は3年に1度開催される芸術祭のこと。昨年はあいちトリエンナーレやさいたまトリエンナーレなどが開催されました。ちなみに現在ドイツで開催されているドクメンタは5年に1度、そしてミュンスター彫刻プロジェクトは10年に1度開催されています!

 

 

【ヨコトリ2017のテーマ】
ヨコハマトリエンナーレ2017「島と星座とガラパゴス」では、「接続」と「孤立」をテーマにしています。タイトルの[島][星座][ガラパゴス]は、接続や孤立、想像力や創造力、独自性や多様性などを表すキーワード。今、世界は急速なグローバル化、紛争や難民・移民の問題、英国のEU離脱、ポピュリズムの台頭などで大きく揺れ動いています。相反する価値観が複雑に絡み合う世界の状況について考えるのです。

 

 

【展示会場】
今回のヨコハマトリエンナーレ2017は横浜美術館を中心とした3つの会場からなっています。

 

 

横浜美術館は、1989年11月3日に開館しました。19世紀半ばから現代を中心とした、国内外の美術作品を約1万2千点所蔵しています。7つの展示室の他に11万冊超の蔵書がある美術情報センターや、体験を通して美術を学ぶ未就学児から12歳までの児童が対象の子どものアトリエなどが揃う国内でも有数の規模を誇る美術館です。建築は国立代々木競技場東京都庁舎を手がけた丹下健三によるものです。

 

展示アーティスト
アイ・ウェイウェイ(艾未未) / 青山悟 / ジョコ・アヴィアント / ブルームバーグ&チャナリン / マウリツィオ・カテラン / イアン・チェン / サム・デュラント / オラファー・エリアソン / アレックス・ハートリー / 畠山直哉 / アンリ・サラ&リクリット・ティラヴァーニャ &カールステン・ヘラー&トビアス・レーベルガー、4名1組)/ マーク・フスティニアーニ / 川久保ジョイ / 風間サチコ / 木下晋 / マップオフィス / プラバワティ・メッパイル / ミスター / ケイティ・パターソン / パオラ・ピヴィ / ロブ・プルイット / アン・サマット / 瀬尾夏美 / ワエル・シャウキー / シュシ・スライマン / ザ・プロペラ・グループ、トゥアン・アンドリュー・グエン / タチアナ・トゥルヴェ /ザオザオ(赵赵)

1913年に創設した横浜赤レンガ倉庫1号館。当時のレンガ建築技術を駆使して建設されました。さらに日本初の業務用エレベーターや避雷針、消火栓など備えた世界の物流拠点として国内外の発展に大きな役割を果たしました。1989年にその使命を終え、2002年からは展示スペースやホールなどを備えた文化施設として生まれ変わり、現在では経済産業省による近代化産業遺産に認定されています。

 

展示アーティスト
青山悟 / ドン・ユアン(董媛) / クリスチャン・ヤンコフスキー / ラグナル・キャルタンソン / 小西紀行 / プラバワティ・メッパイル/ 小沢剛 / キャシー・プレンダーガスト /瀬尾夏美/照沼敦朗 / 宇治野宗輝/ Don’t Follow the Wind

 

 

 

 

横浜市開港記念館は横浜港開港50周年を記念して、1917年に創健されました。時計塔は「ジャックの塔」として親しまれており横浜三塔のひとつとして知られています。戦後は米軍の接収・返還を経て、1958年に現在の名称になりました。その後は市民の公会堂として利用されてきました。今年、開館100周年を迎え、現在は国の重要文化財に指定されています。

 

展示アーティスト
柳幸典

 

【おすすめ作品】

アイ・ウェイウェイ 「安全な通行」 2016

横浜美術館正面の外壁全面を使って表現されたインスタレーションは、救命ボートと救命胴衣が使用されています。難民によって実際に使用されたという救命胴衣の数はなんと約800着!難民問題をテーマとしているそう。

 

 

ジョコ・アヴィアント 「善と悪の境界はひどく縮れている」 2017

 

 

横浜美術館に入るとすぐに私たちを圧倒させるのがジョコ・アヴィアントさんの作品。インドネシアの家屋や日常品の素材として長らく親しまれているという竹を約2000も美術館に運び制作されました。このオブジェは下を潜ることもできます!

 

 

小沢剛 「K・T・Oの歌」 2017

 

 

赤レンガ倉庫の展示作品でおすすめなのは、小沢さんの作品です。明治から大正初期に活躍した横浜生まれの美術史家・思想家岡倉覚三(号は天心)のインド・コルカタでの足跡をたどり、現地の職人や音楽家に政策を依頼した看板絵と音楽を含む映像で構築される、最新のインスタレーションです。

 

 

小西紀行 「無題」 2017

 

 

うねるような作品を描く小西紀行さん。本展では家族の繋がりが風景として立ち現れるような新作を観観ることができます。小西さんの作品は、幼い頃に撮影された、家族や身近な人々の写真が元になっているようです。じっと画面の奥の人々を見ていると懐かしい故郷を思う気持ちに似ているような着持ちになるのはそのせいかもしれません。

 

 

 

【便利なアクセス】


ヨコハマトリエンナーレ2017は3つのメイン会場へのアクセスも簡単です!

皆さんもこの夏、是非ヨコハマトリエンナーレ2017を制覇してみてください!

 

 

文・イラスト・写真 鈴木萌夏

 

 

【情報】
ヨコハマトリエンナーレ2017 島と星座とガラパゴス
会期:2017年8月4日(金)〜11月5日(日)
会場:横浜美術館、赤レンガ倉庫1号館、横浜市開港記念会館地下ほか
休場日:第2・第4木曜日
時間:10:00~18:00(最終入場17:30)
※10/27~29、11/2~4の6日間は20:30まで(最終入場20:00)
アクセス:
横浜美術館:みなとみらい線「みなとみらい駅」3番出口から徒歩3分
      JR線および横浜市営地下鉄線「桜木町駅」から〈動く歩道〉利用、徒歩10分
赤レンガ倉庫1号館:みなとみらい線「馬車道駅」または「日本大通り駅」徒歩6分
          JR線および横浜市営地下鉄線「関内駅」または「桜木町駅」徒歩15分
横浜市開港記念会館:みなとみらい線「日本大通り駅」徒歩1分
          JR線および横浜市営地下鉄線「関内駅」徒歩10分

 

 

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Writer

鈴木 萌夏

鈴木 萌夏 - Suzuki Moeka -

girlsArtalkでは毎日の【今週のおすすめアート】を担当。

1996年8月6日生まれ。

女子美術大学アートプロデュース表現領域の学生。

銭湯でのアコースティックライブ『肩までつかりましょ』などのイベントを企画している。

 

 






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