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あなたはどのプリンセスが好き?『POWER OF PRINCESS ディズニープリンセスとアナと雪の女王展』

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2016年5月7日


あなたはどのプリンセスが好き?『POWER OF PRINCESS ディズニープリンセスとアナと雪の


いつの時代も女の子たちが一度は憧れるディズニー作品のプリンセス。
その容姿は可憐で美しく、王子様や動物、周囲の人たちに愛され、幸せそうにハッピーエンドを迎える…

ハロウィンには私もそんな彼女たちに憧れて、プリンセスになりきりディズニーランドを訪れる一人です♪

今回、そのプリンセス一人一人の魅力を追究し、”なぜ彼女たちは幸せになれたのか?!”その秘密に迫るべく、松屋銀座8階イベントスクエアで開催中の『POWER OF PRINCESS ディズニープリンセスとアナと雪の女王展』を取材してきました。

 

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会場に入ると、まず目に入るのが大きなスクリーン。
そこに今展覧会の主役である《白雪姫》《シンデレラ》《オーロラ姫》《アリエル》《ベル》《ジャスミン》《ラプンツェル》《アナとエルサ》9人のプリンセスたちが映し出され、まだ会場に足を一歩踏み入れただけなのに、彼女たちの美しい姿に思わず心が躍り、これから巡る展示に胸が高まりました!

そして、白雪姫の継母が「鏡よ鏡、世界で1番美しいのは誰?」と問うあの鏡によく似た鏡の中にオーガナイザーからのメッセージ『輝く力はあなたの中にある』という言葉が浮き上がり、いよいよ9人のプリンセスそれぞれの物語へ誘われました。

 

DSC_9881©️DISNEY

 

まずは、ディズニー映画を語る上でも欠かせない《白雪姫》。

 

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©️DISNEY

 

世界初の長編アニメーションを作る上で成された多くの挑戦、その軌跡が展示されていました。

登場人物にそれぞれ細かな性格設定をし、ストーリーを磨くために描かれた当時のスケッチ。この画をウォルト・ディズニー氏も見て、白雪姫を生み出していったのかと思うと感無量でした!

キャラクターの滑らかな動きを追究するために、俳優に演じてもらった姿を撮影し、その映像を見ながらアニメーションを描いていたのですが、その時に実写モデルが実際に着用していた白雪姫のドレスも、一般向けとしては日本初公開で展示されていました。

 

(B)「白雪姫」 白雪姫のアニメーション参考衣装(1936 年頃)

「白雪姫」
白雪姫のアニメーション参考衣装(1936 年頃)©️DISNEY

 

登場人物に命を吹き込むことへの時間と労力の使い方は、この《白雪姫》という作品で培われ、ウォルト・ディズニー氏亡き今も、ディズニーアニメーションの礎になってるんだなと感じました。

またディズニー作品のプリンセスの原点でもある《白雪姫》は、いかにもプリンセスといった外見ではなく、プリンセスにもなれそうな可愛い少女にしようとしていたそうです。

だからディズニー作品のプリンセスは、おとぎの国の浮世離れしたキャラクターではなく、世の女の子たちの憧れとなり、1人の女性としてみんなに愛されるようになったのかもしれないと思いました。

 

(C)「白雪姫」アンティーク人形(1938年頃)「白雪姫」 R.G.クルーガー社アンティーク人形(1938 年頃) ©️DISNEY

 

 

こうして命を吹き込まれた《白雪姫》。

ではなぜ彼女は”いつの日にか”と憧れた王子様にキスをしてもらえたのでしょうか?

それはもちろん白雪姫が美しいプリンセスだったから…私はずっとそんな風に感じていました。
でも毒リンゴを食べて倒れたままの状態だったら、どんなに白雪姫が美しくても、王子様は彼女を見つけ出すことはおろか、その様はまるでサスペンスであり、キスをしたいと思いもしなかったと思います。
そこでキーパーソンとなるのが7人の小人たち。
彼らは白雪姫に毒リンゴ食べさせた魔女を仇討ちし、悲しみにくれ涙を流しながらも、彼女を綺麗なガラスの棺にいれ花をまわりに敷きつめたのです。
だからこそ、王子様は美しい白雪姫を見つけることが出来ました。

ではなぜ白雪姫はそんなにも7人の小人たちに愛されたのでしょう?

 

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「白雪姫」 アトラクションスタチュー(2012 年頃) ©️DISNEY

 

7人の小人たちは、はじめ白雪姫をとても警戒していました。
しかし、白雪姫がお母さんのような存在がいない小人たちを想い、部屋をお掃除し、美味しい食事をつくり、仕事に行く前の小人たちに「いってらっしゃい」と優しくキスをして送り出す、そんな姿に小人たちは白雪姫に心を開いていったのです。
その白雪姫の献身的で優しい心こそ、7人の小人たちに愛された理由であり、毒リンゴを食べても王子様との幸せなハッピーエンドを迎えられた理由なのかもしれません。

そのことを展示されている白雪姫の名言から気付きました。
白雪姫はただ美しいプリンセスだったから王子様にキスをしてもらえたわけではなかったのだと、私の中で彼女のイメージが変わりました!

 

次は、世界第二次世界大戦後、初の長編アニメーションとして製作された《シンデレラ》。

 

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©️DISNEY

 

資金不足、人手不足といった危機の中、”ナイン・オールド・マン”と呼ばれた9人のベテランアニメーターが才能を発揮し、作品は大ヒットを記録し、スタジオを復活に導いたそうです!

その制作背景を知るとストーリーにある、継母によって屋根裏に閉じ込められ、ガラスの靴が自分のものだと伝えられない最大の危機に、ネズミや森の仲間が必死になってシンデレラを助けるシーンと、ナインオールドマンの存在が重なって心打たれました。

また、意地悪なお姉さんたちに理不尽な言い掛かりで一生懸命働きながら作ったドレスをビリビリに破かれ、舞踏会に行けないかもしれない時に現れたフェアリーゴッドマザーの魔法が、戦争という恐ろしい社会の波が押し寄せて大きな危機に直面しても、決して諦めず作品を作り上げて空前の大ヒットを飛ばした制作ヒストリーが重なるような気がして…まるで作品が出来上がった様子とシンデレラの物語がシンクロしているように感じました。

そしてそのことをふまえてから観る作品の名言。

”夢を信じない人のところへ私は来ないわ”というフェアリーゴッドマザーの台詞が私の心には深く響きました。

シンデレラの紹介文にある”奇跡は本当の意味では偶然ではない。シンデレラ自身の決してあきらめない姿勢こそが奇跡の始まり。”という言葉の真意を理解出来た気がしました。

またアートポイントとして、メアリ・ブレア氏が描いたシンデレラのコンセプトアートを観れたことがとても嬉しかったです!
メアリ・ブレアの暖かいのに魔法を感じさせる、妖しさを持つ独特の色彩が素敵でした。

 

次は、映画『眠れる森の美女』《オーロラ姫》

 

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©️DISNEY

 

展示されていた中世のタペストリーのような背景画に思わず目を奪われ、評論家たちがウォルト・ディズニーが制作した中で最も美しいアニメーション映画と評した理由を身を持って体感しました。

この作品は、コンセプトアートをみても今までのディズニー作品のような華やかな色彩ではなく、霞がかるようなゴシック調の豊かな色づかいがなされており、それが『眠れる森の美女』の美しいおとぎの国の世界を構築する、重要な要素となっているように感じました。

そんな色づかいをしたカラースタイリストは、ルネッサンス以前のヨーロッパ芸術と中世の装飾写本である時祷書にインスピレーションをうけたそうです。

そのこだわってつくられたディズニー『眠れる森の美女』の世界に欠かせないもう一つの要素。
それは音楽!チャイコフスキーのバレエ組曲が使用され、そこにオペラ歌手によるオーロラ姫の歌声がのせられることにより、クラシックで格調高い世界観をさらに生み出しました。

オーロラ姫の歌声を演じたオペラ歌手メアリー・コスタ氏が「もしもチャイコフスキーが生きていてウォルトと出会っていたら2人は親友になっていたと思うわ。」と語るほど。
ウォルト・ディズニー氏はチャイコフスキーがつくったメルヘンチックでロマンあふれる楽曲『眠れる森の美女』のイメージに、ぴったりと合う世界観をアニメーションの中に作り上げたそうです。

展示品の中には、眠れる森の美女の映画冒頭に映し出される宝石が散りばめられたストーリーブックも展示されており、こちらはここ松屋銀座でしか見られないので、会場を訪れた際にはチェックしてみてください。

 

(D)「眠れる森の美女」小道具ストーリーブック(1959年頃)

「眠れる森の美女」 小道具ストーリーブック(1959 年頃)©️DISNEY

 

本展覧会では、2014年に眠れる森の美女を実写化した映画『マレフィセント』の衣装や小道具も展示されています。

マレフィセント役のアンジェリーナ・ジョリー氏が実際に着用した衣装をはじめ、物語のキーアイテムである糸車もありました。

 

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映画「マレフィセント (2014 年)」小道具 糸車 ©️DISNEY

 

 

また展示映像でオーロラ姫を演じたエル・ファニング氏が「オーロラ姫を物語のお姫様ではなく、1人の女性として演じたいと思った。」と語る姿を見て、白雪姫の時に培われたお姫様を描くのでなく、女の子を描くというあのディズニープリンセス像が、70年の時を経てもアニメーションから実写化へ畑を変えて守られている、だからあんなにも愛されるオーロラ姫が誕生したのだと思いました。

 

(E)「シンデレラ(2015年)」舞踏会コスチューム
映画「シンデレラ (2015 年)」 舞踏会コスチューム©️DISNEY

 

そして2015年に実写化された《シンデレラ》。

こちらも、スワロスフキーと協力して制作されたガラスの靴などの小道具や、舞踏会で着用していたブルーのドレス、王子様との結婚式シーンで使われたウェディングドレスといった衣装が展示されていました。

知られざる制作秘話が流されている展示映像では、舞踏会シーンのセットはCGではなく、シャンデリアにつけられた全ての蝋燭に火を灯すだけで1時間もかかったというエピソードには仰天!!
そんな舞踏会で王子様とダンスを踊るシーンは、見てるこちらも夢見心地でしたが、シンデレラ役のリリー・ジェームズ氏は「本当に夢見心地でシンデレラの心に1番感情移入したシーンだったわ。」と語っていました。
他にもいろんなエピソードが紹介されており、そのエピソードを知った上でまた映画を見返してみたくなりました!

 

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展覧会メインビジュアル ©DISNEY

 

ウォルト・ディズニーが描いた《白雪姫》《シンデレラ》《オーロラ姫》

この3人のプリンセスに共通すること。

それは夢は信じていれば必ず叶うと信じいていたこと!

この信念はプリンセスだけではなく、 前代未聞の物事に対して挑戦し、数々の困難を乗り越えた作品背景にも、通じるものがあるのではないかと、本展覧会を通して感じました。

次は、心の内を歌った3人のプリンセス《アリエル》《ベル》《ジャスミン》

彼女たちは『今ある自分を変えたい』という、自分の夢を表現するウィッシュ(Wish)ソングを持った意志の強さいプリンセス。

 

そんなプリンセスたちの先駆けとなったが映画『リトル・マーメイド』《アリエル》。

 

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©️DISNEY

 

この作品から、当時ブロードウェイで活躍していたハワード・アシュマン氏とアラン・メンケン氏を迎えたり、海の中を表現するため作品の80%で特殊効果を使用するなど、ディズニー映画史においても革新的な作品となりました。

 

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「リトル・マーメイド」アリエル アニメーション・マケット©DISNEY

 

その新しさはもちろんプリンセスのアリエルにも!

今までのプリンセスと比べると、アリエルは目がとても大きく描かれているのです。
これは単に彼女の愛らしさが増すだけではなく、目を大きくすることにより、さらに表情が豊かになって、海の魔女アースラーに声を奪われた時でも、意志の強い彼女は目で感情を語るのです。

パラパラマンガのようになっているクリーンナップに描かれたアリエルの表情を見ると、彼女の目がどれだけ描き込まれているかよくわかりました。
その目に込められた意志の強さは、その後のプリンセスたちへも引き継がれます。

そして『リトル・マーメイド』で特に注目したいとアートポイントは水中描写。
制作には特に水の中で揺れ動く髪の動きに力を入れたそうです。
さらに今までのように俳優にキャラクターを演じてもらう映像に加えて、自然界での魚やタコの動きの映像も見ながらアニメーションを制作していたようで、その追求心には思わずあっぱれ!と声をかけたくなるほどでした。

 

 

次は、来年の春に実写映画が公開されるにあたって絶対注目を集めるプリンセス

映画『美女と野獣』《ベル》。

 

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©️DISNEY

 

ルミエールが晩餐会で”Be Our Guest”を歌い上げるシーンと、ポット夫人の歌声の中、ベルと野獣がダンスをするシーンの背景でCGが使われ、その映像のダイナミックさと素晴らしい楽曲が相成って、アニメーション作品として初めてアカデミー賞作品賞にノミネートされました。

魅力的な登場人物が多い映画『美女と野獣』ですが、実は原作にはポット夫人もルミエールも、悪役ガストンさえいなかったそうなのです!
しかし、物語をふくらませる登場人物のキャラクター作りを『白雪姫』から培い、ディズニーならではの技術として確立してきたおかげで、物語を進める上で欠かせない名脇役たちを生み出しました。

その中でも異色の悪役であるハンサムなのにどうしようもないダメ男のガストンは、特にベルの心の強さと知性を引き立たせる素晴らしい脇役だと私は思います。

 

(H)「美女と野獣」ベル モデルシート(1991年)
「美女と野獣」ベル モデルシート (1991年) ©️DISNEY

 

 

ベルは見てくれや周りの評価には目もくれず、イケメンで人気者ガストンの滑稽さを見抜きます。
そんな自分の価値観で物事の本質を見るベルだったから、恐ろしい野獣の中にある優しさや純粋さを見出し、彼を心から愛すことができたことによって、魔法を解けた…

ついついイケメン男子に目がいってしまい、ついついファッションやヘアメイクといった外見を磨くことに力を注ぎ気味な女性には、ベルの姿が胸に刺さり、彼女に叱咤激励してもらった気分になることでしょう!

 

次は、映画『アラジン』《ジャスミン》

 

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©️DISNEY

 

今までの紹介されていたプリンセスが登場するディズニー作品は、全てプリンセスが主人公ですが、ジャスミンだけは物語の主人公ではないのです。
なのに他のプリンセスに退けを取らず、肩を並べる魅力…それは信念を守り抜く強さ!

監督はあえて気の強い自分の将来を自分で決断できる女性にしたそうで、ディズニー作品のプリンセスの歴史上、第二世代のプリンセスであるアリエル、ベルと比べても、愛のある結婚を求めてお父さんや家臣に真っ向から反発したり、自ら王宮を抜け出しアラジンと出会ったり、過去のプリンセスの中で1番気が強いプリンセスかもしれません。

それはコンセプトアートにあるとおり、彼女の太い眉にしっかり引かれたアイラインといったお顔にも表れている気がしました。

 

美しいプリンセスというお金もルックスも妥協せず、どんな王子様も選び放題な立場なのに、愛のある結婚をしたいという自分の信念を通すため、”プリンセス”を投げ出して王宮を飛び出し、地位も名誉もないドブネズミとまで言われたアラジンの、自分に正直でまっすぐ生きるその姿に惹かれて恋におちる。
そしてその恋がきっかけとなり、野望に満ちた家臣から父と王国を守り、彼女の求めていた愛のある結婚というハッピーエンドをむかえるのです。

そんなジャスミンの良い男センサーの元となる信念を守り抜いた姿は、私だけの王子様を探す現代の迷える女の子たちのお手本なのかもしれません。

その映画『アラジン』でも1番ロマンティックなシーン、アラジンとジャスミンが魔法の絨毯で空を飛ぶ”A Whole New World”の歌のシーンは、実写で歌い演じてもらった映像を元にアニメーション化するという『白雪姫』から培ったディズニー技術をフル活用。
伝統的技術と当時最先端のCG技術の融合によって、絨毯で空を飛ぶという常識ではありえないシーンを、リアリティあるロマンティックなシーンに仕上げていったそうで、その展示映像は必見でした!

 

 

(R)「アラジン」ジャスミン&アラジン アニメーション・マケット(1992年)

「アラジン」ジャスミン&アラジン アニメーション・マケット (1992 年) ©DISNEY

 

そして、このウィッシュソングをもつディズニー第二世代プリンセスが登場する3作品は
ブロードウェイでミュージカル化され、日本でも劇団四季で上演されています。

その1番初めにブロードウェイに登場した作品『美女と野獣』のベルが着用した衣装が展示されていました。

 

(S)「美女と野獣」ベル ブロードウェイミュージカル衣裳(1998年)

「美女と野獣」ベル ブロードウェイミュージカル衣裳(1998 年)©DISNEY

 

劇団四季の『美女と野獣』を幼稚園の時に見て大ファンになり、4年前の再演では感動でひたすら大号泣していた私にとって、こんなに近くで、しかも本家ブロードウェイの衣装を見れるなんて夢ようでした!!

ベルの象徴ともいえる黄色のドレスですが、ディズニーランドのショーやグリーティングで着られている衣装とも、劇団四季のドレスとも異なるデザインで、じっくり見れて嬉しかったです。

 

 

次のプリンセスは、現代のプリンセスと称される映画『塔の上のラプンツェル』《ラプンツェル》。

ディズニー第2世代プリンセスたちのように、自分が望むもののために立ち上がり、閉じ込められていた塔から飛び出しますが、想いを寄せるフリンのために自分の夢を諦めようとする献身的な心は、思いやりに溢れるディズニー第1世代プリンセスを彷彿とさせます。

その姿は、ディズニーの手書きのぬくもりを最新のCG技術で表現したそうで、歴史と伝統、そして革新的新しさを兼ね備えたプリンセスのラプンツェル。

そんな彼女が主人公の映画『塔の上のラプンツェル』は、実は『白雪姫』の次のディズニー映画として白羽の矢がたったのですが、塔にとじこめられたヒロインというベースから物語が広がらず断念。
それから月日が流れ、女性も社会に進出するのが当たり前の時代がやってきました。
そして、外に出て自分のあるべき姿に気づく女性のストーリー『塔の上のラプンツェル』が誕生。
70年の時を経て、今の時代だからこそプリンセス《ラプンツェル》がスクリーンに表れたのです。

 

(I)「塔の上のラプンツェル」ラプンツェル ビジュアル開発アート(2010年)

「塔の上のラプンツェル」ラプンツェル ビジュアル開発アート(2010 年)©DISNEY

 

こうして生まれたプリンセスは、今を生きる女の子たちの多くの共感を呼び、現代のプリンセスと称され愛されているのだと思います。

またアニメーターの「彼女の部屋の中に彼女の全てがある」という言葉を観てからの、塔の中のコンセプトアートはとても興味深かったです。
映画を思い返してみれば、ラプンツェルが本当の自分を取り戻す最後のきっかけも、塔の壁に描いた絵の中にありました。

所狭しと塔の壁全てに描き込まれた絵の中にある彼女の潜在意識を見つけ出すために、改めて作品をじっくりと見てみたくなりました。

展示映像では、やはり現代のプリンセスには現代の良い男を、とラプンツェルの王子様となるフリンの制作秘話が流れており、ディズニースタジオの女性に理想の男性像を聞いてフリンを作り上げていった様子はとても面白かったです。

「青い目はいや!」、「えくぼはあるのはちょっと…」と、どんどん出てくる彼女たちの言葉に監督もたじたじ!「僕らの意見はことごとくダメでした」と笑っていました。
プリンセスの恋の相手にも今を生きる女性の意見を取り入れる徹底さが、あの大ヒットに繋がったのかもしれません。

またディズニーランドのショーやグリーティングで着られているラプンツェルの衣装と白雪姫の衣装、プリンセスの貴重なグッズも展示されていました。

そして、アカデミー賞作品賞と歌曲賞を受賞し、社会現象を起こすほどの大ヒットとなった映画『アナと雪の女王』《アナとエルサ》。

 

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©️DISNEY

 

今作の一番の特徴は主人公がアナとエルサの2人姉妹であり、真実の愛を求める上で、王子様の存在がほとんど意味を持たなかったこと。
プリンセスに幸せや真実の愛をもたらすのは必ずしも王子様やヒーローであるとは限らないと、家族愛を描いた作品で愛の形が大きく変わった現代を表現していました。

 

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©️DISNEY

 

悪役に見られがちなエルサですが王冠式で女王になり、国を動かし自分の力もコントロール出来る強い女性になろうと葛藤する彼女の姿が、今の社会で仕事や育児を頑張る女性たちと重なって見え、もしかしたらエルサに共感を覚えた方も多かったのかなと、展示を見ながら改めてそんなことを感じました。

 

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©️DISNEY

 

ディズニーランドのショーやグリーティングの時に着られているエルサとアナの衣装や、制作秘話の映像、コンセプトアートも数多く展示されていました。

中でも、エルサの妖艶な雪の女王姿を描いたコンセプトアートはあまりに美して目が離せなくなりました♪

 

妖艶な雪の女王から目が離せず、その姿をもっと見たくて思わず図録を購入しました♪

 

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そして、私が今展覧会で1番衝撃を受けた最後の展示。

巨大スクリーンに流れる、世界25ヶ国のエルサが歌い繋いだ「Let’s It Go」の映像に合わせ、光と氷で270度エルサの魔法の世界に包まれる特別シアター!

エルサが手を振れば魔法が映像を飛び出して輝き、まるで一緒に氷の城の中にいるようで、初めて映画館で「Let’s It Go」を見たときのあの衝撃が蘇り、感動で鳥肌が立ちました。

その特別シアターの展示室だけ、なんだかひんやりする感覚を覚えたのですが、学芸員の方にお話を聞いても、特に空調は変えていないとのこと…不思議!!

このエルサの魔法の世界に入ったような感覚をぜひ体感してもらいたいです!

 

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「アナと雪の女王」特別映像シアター ©️DISNEY

 

展示はここまでですが、今回の展覧会の目玉はまだあるのです!

それはここでしかゲット出来ない限定品や先行販売品のグッズ。

 

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©️DISNEY

 

和紙にプリンセスが描かれたポストカードといった日本伝統を活かしたグッズから、最近流行りのまるで紙のようなバッグ”タイベック”とのコラボなど。
本展示会でしか手に入らないオリジナルグッズだけでも600点以上、先行販売品を含めると1000点ものグッズが並んでいます。

 

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©️DISNEY

 

スタッフの話によると、アリエルとラプンツェルがとても人気で、もう品切れも出てきているそうです。

そんな女の子たちの絶大な人気を集めているプリンセス2人を、展覧会を通し見てみると、ある共通点に気がつきました!
それは2人ともディズニー作品のプリンセスの歴史の中で⇨ディズニー作品が培ってきたプリンセスの歴史で、新しいプリンセスとしての第一人者であるということ。

アリエルは、ディズニー映画史の歴代プリンセスたちが持つ、夢を信じる力に加えて、自分で夢を掴み取りに行く強さを持った革新的なプリンセスでした。

ラプンツェルは、アリエルからの第2世代のプリンセスたちの心の強さに加えて、第1世代のプリンセスが持つ献身さをも兼ね備えた、まさしく現代のプリンセス。

ディズニー作品のプリンセスの中でも、歴史に新しい風を吹かせたプリンセス2人に人気が集まるのは、現代の女の子たちがファッションやムーブメントの最先端を担う女性に憧れるの時と同じ輝きを、この2人のプリンセスに見出しているからなのかもしれません!

 

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本展覧会を見に来た方は、きっとそれぞれ1人は共感したり、共通点のあるプリンセスに出会い、そして1人の女性としての生き方が描かれた物語の名言に、今の自分の背中をそっと押してくれたり、忘れてた気持ちをはっと気づかせてくれたり…必ず今のあなたの心に響く一言に出会えると思います。

私は、彼女たちがどんな逆境にも屈せず、自分らしく望む未来へ向かっていく姿に、自分を重ね勇気と夢を与えてもらいました!

プリンセスたちが、あんなに輝いていて、そしてハッピーエンドを迎えられたのは、

外見が美しいから…

魔法が助けてくれたから…
王子様が現れるから…

…ではなかったということ。

 

プリンセスたちが持っている輝くパワーは、私たちもひとりひとり必ず持っているものだということを気づかせてくれる素敵な展覧会でした!

ゴールデンウィークに、ぜひ今展覧会を通してプリンセスたちからあなたの輝く力を見つけてみてください!!

 

文:鈴木恵梨佳

 

【情報】

 

POWER OF PRINCESS 「ディズニープリンセスとアナと雪の女王展」

 

会期: 2016年4月13日(水)~5月8日(日) 26日間 会期中無休

時間:10:00~20:00(最終日は 17:00 閉場。入場は閉場の 30 分前まで)

会場:松屋銀座 8 階イベントスクエア

入場料金: 一般 1,500 円、高大生 1,200 円、中学生から 3 歳まで 800 円、3 歳未満無料

 








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