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広告・グラフィック作品が大集結!『ADC展』からアートと社会がわかる?!

NEWS

2015年7月18日


広告・グラフィック作品が大集結!『ADC展』からアートと社会がわかる?!


銀座のギンザ・グラフィック・ギャラリーと、クリエイションギャラリーG82会場で、
ADC展』が7月27日(日)まで開催中です。

ADC展とは、広告、グラフィック作品の最高峰ともいえるADC賞
その審査会で選出された受賞作品優秀作品紹介している展示会です。

 

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こちらは、はじめに足を運んだADC会員による作品を展示しているギンザ・グラフィック・ギャラリー

80名の会員が在籍している東京アートディレクターズクラブ(通称:ADC)は、毎年総出で審査会を行っています。

会場では、この審査会の様子を映像で見ることができました。

浅葉克己さん、葛西薫さん、佐藤可士和さん …錚々たるメンバーが一堂に会し、
審査会に並べられた多くの作品、ひとつひとつに目を通していきます。

会員たちは、それぞれが与えられた『◯』や『◎』や『△』など(形に優劣があるわけでない!)の
プリントされたチップを作品の上に置き、よりたくさんのチップを集めた作品が受賞する。
と、いうシステムを古くから使用しています。

映像では若い森本千絵さんが、わくわくしながら参加している様子が伺えました。

これだけ多くのメンバーのスケジュールを合わせるだけでも大変そうです。

 

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今年のグランプリは、アートディレクター植原亮輔さんと渡邉良重さんのユニット「キギ」が、
滋賀県の伝統工芸の技術者たちと共同開発したプロダクトブランド「KIKOF(キコフ)」です。

ポスター、グラフィック&プロダクトデザイン、環境空間、マーク&ロゴタイプといった、
一連の作品が審査員の心を捉えました。

2人はデザインや技術開発だけでなく、仕事を生み出す環境や、続けていく仕組みつくることにも力を注いでいます

自己満足なアートで終わらない!』そんなもサスティナビリティも評価されたのかもしれません。

※サスティナビリティ:持続可能性   (英 sustainability) 

 

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作品の展示は、地下のフロアにもありました。
こちらで感じたことは写真が持つ力です。

 

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こちらの広告に使用されているポートレートは、全て上田義彦さんが手がけたものです。

魅力的な表情をした人物写真があると、それだけで人は惹きつけられてしまいます。

人生背景がよく知られている人物であれば、なおさらです。

力強い写真が一枚でもあれば、広告は成り立ってしまうのではないかと思いました。

 

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5月に発行された上田義彦さんの集大成「A Life with Camera」。
この本のアートディレクターは中島英樹さんです。

 

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もう一つの会場である、ADC会員以外の作品を展示するクリエイションギャラリーG8は、
1つ目の会場から徒歩5分ほどの距離なので、合わせて鑑賞することをオススメします。

ギンザ・グラフィック・ギャラリーで見かけたほとんどの人が、こちらにも流れてきていました。

 

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こちらの会場では、明るい未来を感じさせるような、
女性好みの楽しくポップな作品が多く集まっているように感じられました。

 

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ユカさんと由佳さん。
二人の女性アーティストによるコラボレーションが実を結びました。

こちらは、兵庫県芦屋市にある絵本作家・お菓子作家のイトウユカさんのお店のプロダクト。
アートディレクターは、白本由佳さん。

人を喜ばせたい」という気持ちがこめられた、手元にあるだけであたたかく、楽しくなるような作品です。

 

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個人的に吸い寄せられたのは、かみの工作所「空気の器」グラフィックデザインです。

アートディレクターは、髙谷廉さん。

トラフ建築設計事務所が手がけたプロダクトデザインは、素材が織りなす曲線美と、繊細な加工で変化していくグラフィックデザインの面白さ共存していました。

 

ADC展』の取材を通して感じました。

 

アートディレクター』というと、「広告のディレクションをする人」というイメージを持ってしまいがちでしたが…グラフィックや写真、タイポグラフィなどの二次元だけでなく、
プロダクトデザインや建築、空間設計といった三次元も制作します。

加えて、『作って、終わり。』ではなく…グランプリ作品のように、
ビジネスとしての仕組みづくりにも関与するなど、仕事の幅は無限に存在するということです。

ポスターや映像をつくるだけがアートディレクターの仕事ではありません!

素材、最新技術、流行…たくさんのことを知っておかなければ、
アートディレクターの第一線で輝き続けることはできないと思いました。

 

 

【展覧会情報】

ギンザ・グラフィック・ギャラリー(ggg)[会員作品]

2015年7月2日(木)−27日(月)

〒104-0061 中央区銀座7-7-2 DNP銀座ビル

11:00a.m.−7:00p.m.(土曜日は6:00p.m.まで) 日曜・祝日休館 入場無料

http://www.dnp.co.jp/gallery/ggg/

 

クリエイションギャラリーG8(G8)[一般作品]

2015年7月2日(木)−27日(月)

〒104-8001 中央区銀座8-4-17 リクルートGINZA8ビル1F

11:00a.m.−7:00p.m. 日・祝日休館 入場無料

http://rcc.recruit.co.jp/

 

 

文・写真 / はな

 








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