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Art de la table vol.4 「ペール・ギュント」のノルウェー風カナッペ

NEWS

2016年4月13日

Art de la table vol.4 「ペール・ギュント」のノルウェー風カナッペ


東京フィルハーモニー交響楽団 × ARTalk

 

東京フィルハーモニーとARTalkのコラボで贈る、

コンサートの味わいを深めるレシピ集♪

 

或る音楽からインスピレーションを受けた、その名も「ハーモニーレシピ」を全8回にわたってご紹介します♪

 

「ペール・ギュント」という物語をご存知でしょうか?

「ペール・ギュント」は、ノルウェーの劇作家ヘンリック・イプセンが1867年に書いた戯曲です。

イプセンの依頼で、エドヴァルド・グリーグが、この物語に音楽をつけたのが劇付随音楽「ペール・ギュント」。

おそらく誰もが耳にした事のある、クラシックの名曲です。

 

来週から、東京フィルハーモニー交響楽団がロシアの巨匠ミハイル・プレトニョフを指揮に迎え、グリーグ/劇付

随音楽「ペール・ギュント」全曲版を演奏します。全曲演奏されることは滅多にない機会です。お聞き逃しなく!

*公演情報詳細は、下部をご覧ください

 

これはとあるノルウェー人の人生についての物語。

自由奔放に欲望のままに旅を続けた男、ペール。モロッコ、地中海、砂漠、エジプト…とあやしい商売で大金を

得ては、人に裏切られ無一文になることを繰り返す。そんな旅を続けた人生の最後に、故郷であるノルウェーに

戻り、自分の人生の無意味さを悔いながらも、深い信頼と愛で自分のことを生涯待ち続けてくれた女のもとで臨終を

迎えます。

 

今日はこの物語に思いを馳せたレシピをご紹介します。

主人公であるペールが旅でたどった国々の料理で、テーブルを彩りました。

 

ぜひコンサートに出かける前にこのレシピを再現して、気持ちを盛り上げてみてください。

もしくは演奏を聞いた後、余韻に浸りながら作るのも素敵ですね♪

 

 

★ノルウェー風カナッペ2種

ペールの故郷であるノルウェーでは、夕食の準備でしか台所に火は入れないという習慣があり、朝食や昼食は、

パンにチーズやハムをのせた北欧風カナッペで済ますことが多いそうです。2通りのおすすめの組み合わせを

ご紹介します。

 

<材料>2人分

バゲット スライス4枚

 

Aお好みのチーズ

Aスモークサーモン

Aディル

Aレモン

 

B生ハム

Bオリーブ

Bパセリ

Bミニトマト

Bコルニッション

(小さい胡瓜のピクルス)

 

1.バゲットを1cmほどの厚みにスライスして、軽くトースターで焼いておく。

   AとBの具材を、バゲットに乗せやすい大きさに切り分けておく。

2. AとBそれぞれの具材を、バゲットの上に彩りよく乗せてできあがり。

 

canappe

 

★モロッコ風 牛肉とひよこ豆のスープ(ハリラ)

ペールが旅の人生の前半で、怪しい商売で大金を成したのがモロッコの西海岸。モロッコ風のスープをご紹介します。

スパイシーなのに、さっぱりとしていて素材の味がしみじみ美味しいですよ。

 

<材料>

牛肉 100g

塩こしょう 適量

小麦粉 小さじ1

ひよこ豆(茹でたもの)1カップ

お米 大さじ1

*玉ねぎ 1/2個

*にんにく 1片分

*生姜 薄切り4枚分

オリーブオイル 大さじ1

トマトペースト 18g

水 800ml

●ターメリック小さじ1/4

●シナモンパウダー 小さじ1/2

〇トマト 1個

塩 小さじ1/2

白胡椒 適量

パセリ 適量

 

1.牛肉はあらかじめ1cm角ほどの小ささに切り分け、塩こしょうをして下味をつける。

   玉ねぎ、にんにく、生姜、パセリはみじん切りにし、トマトは1cmほどの角切りにしておく。

   お米はさっと水で洗い、水切りしてしばらくおいておく。

2.1の牛肉に、小麦粉をまぶす。鍋にオリーブオイルをひき、熱したら、まず牛肉を焼き炒める。

    表面の色が変わってまんべんなく火が通ったら、にんにく、生姜、玉ねぎの順に加えて炒め、香りを出す。

    そこにトマトペーストを加え、混ぜ合わせながら炒める。水を一気に加える。

    鍋についた旨味を木べらでこそぎながら、水に溶かしこむ。沸騰したらアクを丁寧にとる。

3.2の鍋に、ターメリックとシナモンパウダーを加え、蓋をして中弱火で30分ほど煮こむ。

4.ひよこ豆と角切りにしたトマト、お米を加えて蓋をせずにさらに30分煮込む。

    仕上げに塩こしょうで味をととのえ、パセリを散らしてできあがり。

 

soup

 

★エジプト風サラダ(サラタ・バラディー)

ペールはエジプトにも行き、メムノン像やスフィンクスも訪れました。

スフィンクスで出会った男に連れられ、彼はカイロの精神病院で皇帝として迎え入れられたりもしました。

エジプトの代表的なお国のサラダをご紹介します。

とてもシンプルなのですが、野菜本来の味と食感がシンプルなドレッシングで際立ち、とても美味しい1品です。

<材料>

 

トマト 1個

玉ねぎ 1/8個

ピーマン 1/2個

キュウリ 3本

クレソン 3本

ライム 1/2個

酢 大さじ2

塩 2つまみ

 

1.玉ねぎとピーマン、クレソンはみじん切りにする。トマト、キュウリは1cm角に切る。

2.1の野菜をボウルに合わせ、塩と酢をふりかけ、全体にまわるように混ぜ合わせる。

    最後に、いただく直前にフレッシュなライムを絞ってできあがり。

    ※ライムの果実を刻んで混ぜ込んでも美味しいです。

 

salad

 

all

 

【公演情報】

ミハイル・プレトニョフ指揮 東京フィルハーモニー交響楽団

語り:石丸幹二

グリーグ/劇付随音楽「ペール・ギュント」全曲上演 <字幕付>

ソールウェイ(ソプラノ):ベリト・ゾルセット

ペール・ギュント(バリトン):大久保光哉

アニトラ(メゾソプラノ):富岡明子

合唱:新国立劇場合唱団 他

4/24(日) 15:00- Bunkamura オーチャードホール

4/25(月) 19:00- サントリーホール

4/27(水) 19:00- 東京オペラシティコンサートホール

http://tpo.or.jp/information/detail-20160413-01.php