ARTなハーブテーブル
「UEDA-CHOアミューズ」
先日、植田正治の写真展へ行って来ました。
天才的に美しい構図や、はっとするアイディア、
プリントの陰影の美しさに衝撃を受けました。
鳥取出身の植田正治は、70年ほどの写真活動の中で故郷鳥取の
砂丘をキャンバスにたくさんの写真を撮りました。
計算された構図、プリントによって表情を調整していく技術から、
彼の作品はいわゆる演出写真とよばれて、その後の広告写真や
ファッション写真の世界にも大きな影響を与えました。
フランスでも、彼の作風はそのまま、”UEDA-CHO” 植田調と
呼ばれているほど、世界的に評価が高い写真家です。
この植田調について、私の勝手な解釈で説明を付け加えるとすると、
それはまるで、具体音楽”ミュージックコンクレート”のようなアートである
ということ。綿密に計算され尽くしたバランスで、音を配置し、奏でるような。
彼の写真作品からは、そんな音楽が聞こえくるようです。
そこで今回は、この植田調をハーブ料理に落とし込んでみました。
白黒グレーの陰影、そしてミュージックコンクレートのような音楽を
頭の中で奏でながら…バランスを計算して。
「誰がマネするの?!」との突っ込みはさておき、
おもてなしの前菜にでも、ぜひアイディアとして活用してみてくださいね。
<UEDA-CHOアミューズ6種の材料>
1~6すべて、ベースとしているのは焼いた食パンです。
1. ラディッシュ、きゅうり、クリームチーズ、ベビーリーフ、塩
2. カマンベールチーズ、くるみ、マジョラムスイート、シナモンシュガー
3. ツナ、パセリ、オリーブ
4. カッテージチーズ、マーマレード、スープセロリ
5. クリームチーズ、ミニトマト、バジル
6. クリームチーズ、スモークサーモン、レモン、フェンネルスイート
★2014年1月26日まで、東京都写真美術館にて、
「植田正治とジャック・アンリ・ラルティーグ」という展示が行われています。