art de la table (アール・ド・ラ・ターブル)という言葉をご存知ですか?
「食卓の芸術」という意味の、フランスの言葉です。
お気に入りの食器に、おいしい手料理を盛り付けて、美しいテーブルを創り上げること。
朝、昼、晩と、1日3度囲む食卓は、人生を形づくる大切なエッセンスです。
日々の食卓が素敵だったら、人生も豊かになる気がしますよね。
これは、私、料理研究家/ライフスタイルデザイナーの太田みおが、
1つの食卓をアート作品のように創り上げる連載です♪
太陽が照りつけ、夏を感じる季節になりました。
この季節は、美味しいフルーツや色鮮やかな野菜がたくさん!
スーパーに行くと、旬の食材たちがイキイキと並んでいますね。
特にこの季節、魅力的なのが、桃!
品種によって、初夏~初秋ごろまで出回ります。
今回は、この時季しか楽しめない桃を、お料理にふんだんに使ったテーブルです。
ご紹介するレシピは、桃の冷製スープと、桃のサラダ。
桃のスープの味の決め手は、オリーブオイルと、はちみつ。
オリーブオイルは、必ず新鮮なエキストラバージンオリーブオイルを使ってくださいね。
フレッシュな青い香りが大切なベースの一つになります。
はちみつの優しい甘さは、桃の風味を引き立ててくれ、全体的な味のバランスを整えてくれます。
桃の甘さによって、量を調整してみてもいいですね。
桃のサラダは、一時期話題になった「桃モッツァレラ」のアイディアをベースに、彩りよくアレンジしました。
桃もモッツァレラチーズも白っぽいので、そこに葉野菜のグリーンと、
ピンクペッパーの赤みが加わると綺麗で、おもてなしにも映える1皿に。
このサラダのポイントは、檸檬の皮と、白ワインビネガー。
このサラダの美味しさを再現するには、欠かせないものですので、必ず手に入れて使ってくださいね。
テーブルコーディネートは、「南フランスのお宅のテラスで食べる、気軽なランチ会」をイメージして、
白い太陽の光と、吹き抜ける初夏のさわやかな風を感じるような、爽やかなものにしました。
ポルトガル製のCOSTA NOVAの白い陶製の器は、職人の手によって多くの工程から作られているもの。
完全な円形ではない優しい曲線が、気に入っています。
イタリア製のArte Legnoのオリーブのカッティングボードも、ありのままの木目の風合いが素敵で、お気に入り。
使い込むほどに味わいが出てきます。
<桃の冷製スープ> 4人分
桃 2個
プレーンヨーグルト 60g
牛乳 450ml
にんにく 1/4片
はちみつ 大さじ1
EXVオリーブオイル 大さじ1
塩 2つまみ
1. 桃は皮をむき、種をとり、3cm角ほどに切っておく。
2.すべての材料をミキサーにいれ(桃はトッピング用にいくつか取っておく)、なめらかになるまで混ぜ合わせる。
3.よく冷やしてスープを器に注ぎ入れ、トッピングに取っておいた桃をいくつか浮かべてできあがり。
<桃のサラダ> 1皿分
桃 1個
モッツァレラチーズ 100g
ベビーリーフ 1パック
おろした檸檬の皮 適量
白ワインビネガー 適量
塩 適量
黒胡椒 適量
ピンクペッパー 適量
1.桃は皮をむいて種をとり、食べやすい大きさに切っておく。
2.器にベビーリーフを盛り、1の桃と、モッツァレラチーズを手でちぎりながら盛りつける。そこに、白ワインヴィネガーをまわしかけ、塩、胡椒、ピンクペッパーをちらし、最後にレモンの皮をおろしながらふりかけてできあがり。