feature

ストリートアーティスト・TENGAone個展「盲点—blind spot—」【今週のおすすめアート】

NEWS

2018年9月10日

ストリートアーティスト・TENGAone個展「盲点—blind spot—」【今週のおすすめアート】


 

【今週のおすすめアート】
ストリートアーティスト・TENGAone個展「盲点—blind spot—」

 

 

〜girls Artalk的◆おすすめポイント〜

以前、ガールズアートークのロングインタビュに答えて下さったストリートアーティスト、TENGAoneの個展「盲点—blind spot—」開催のお知らせです。

TENGAoneは、ダンボールやコンクリートといった身近な素材をあえて「偽物」で制作し、表面だけを価値判断をする世界に疑問を投げ続けています。本展でも新作でも同シリーズの最新作を展示します。

会場はプリミティブな作家を多く取り扱うカイカイキキギャラリー。会期は2018年9月14日 (金) ~9月30日 (日)。大量生産と消費を繰り返す私たちへのTENGAoneのグラフィティーによる問いかけを感じてみてはいかがでしょう。

 

 

 

作家から本展に寄せて



今回のメインの作品はダンボールです。

そのダンボールにキャラクターを描きました。

けど、何かが違うと思うはず。近くに寄って見るだろう。

そもそも僕はグラフィティーアーティストです。グラフィティーとは

ポップでスタイリッシュなイメージですよね。けれど、街にある色々

な物と同化して、興味を持たなければ見えなくなってしまう。

見えているけど、見ていない。

そう感じたので、あえて世界で一番身近なダンボールを一から作

りました。その上に、みなさんが知っているキャラクターを描くこと

で、ダンボールの存在が曖昧になるのです。

街で見るグラフィティーと同じ状況になるのです。

客観的に見なければ、本質が見えなくなってしまう。

思い込みを少しでも払拭し、見慣れたものを新鮮に感じて欲しい。

TENGAone

 

 

 

【アーティストプロフィール】 

TENGAone(1977年生まれ)は、東京を拠点に活動するストリートアーティスト。アーティスト名は「画が天職(天画)」から。米軍基地のそばで、駐在する兵士が日本に持ち込んだ母国のアートムーヴメントである、タギングやスローアップ等のアメリカンスタイルのグラフィティを身近に見ながら育つ。生のグラフィティカルチャーに触れた経験は彼に大きな影響を与え、14歳でスプレーペイントを使ったグラフィティを自ら制作し始める。アパレルのグラフィックデザイナー、またWEBデザイン会社での勤務を経て、2007年にアーティストとして正式に活動を開始。街中のグラフィティ、商業および公共施設の巨大ミューラル、スカルプチャー、グラフィックデザインなど、制作のジャンルは多岐に渡り、ギャラリーやアートフェアでもその作品を目にすることができる。2018年5月には、ストリートアートの一大エキシビションであるBeyond The Streets(ロサンゼルス)に、村上隆、MADSAKI、Snipe 1、ONEZKERとの共作が出展された。


 

 

 

【ギャラリー情報】
カイカイキキギャラリー
開廊時間: 火~土、11:00-19:00
閉廊日: 日、月、祝
※最終日の9/30(日)のみ日曜営業
場所: 106-0046東京都港区元麻布  2-3-30元麻布クレストビルB1
ホームページ: http://gallery-kaikaikiki.com

 

 

 

【TENGAoneのインタビュー記事はこちら】
俺はあえて ”偽物” を作るから、本物を知ってほしい – ストリートアーティスト、TENGA one が仕掛ける孤独な挑発

 

 

 

【ストリートアートが好きな人はこちらもおすすめ】
ミステリアスなグラフィティの世界に接近 Himbadインタビュー
中村キース・ヘリング美術館開館10周年記念展キース・ヘリングと日本:Pop to Neo-Japanism 特集