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全て見せます。日本画を創った男、横山大観! [企画展]生誕150年記念 横山大観 ー東京画壇の精鋭ー

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2018年1月25日


全て見せます。日本画を創った男、横山大観! [企画展]生誕150年記念 横山大観 ー東京画壇の精鋭ー


 

 

全て見せます。日本画を創った男、横山大観! [企画展]生誕150年記念 横山大観 ー東京画壇の精鋭ー

 

 

 


横山大観 《心神》 1952(昭和27)年 絹本・墨画淡彩 山種美術館

 

 

 

今なら、山種美術館所蔵の横山大観作品が一気に見られる!

 

 

 

現在、恵比寿にある山種美術館では、横山大観の生誕150年を記念して、山種美術館が所蔵する作品

 

41点(資料除く)を全て公開しています。

 

所蔵された全ての横山大観作品を一度に展示するのは、1966年の開館以来初めてのことです。

 

横山大観は、山種美術館の創設者である山﨑種二と親しかった日本画家の一人。

 

美術館を設置することを条件に、横山大観から購入を許可された《心神》も今回展示されています。

 

 

 

そもそも、横山大観ってどんな画家?

 

 

 

明治時代、日本独自の絵画を創ろうとした画家たちがいました。

 

その中の一人が、日本画家・横山大観(1868〜1958)です。

 

横山大観は、日本画の創成から発展まで関わった、日本画を語る上で欠かすことのできない人物です。

 

 

 

横山大観といえば…なんといっても富士山!

 

 

 


横山大観 《霊峰不二》 1937(昭和12)年 絹本・彩色 山種美術館

 

 

 

横山大観は、特に昭和時代、富士山を数多く描きました。

 

彼が手がけた富士山の作品は、今でも大変人気があります。

 

今回の展覧会でも、もちろん富士山の作品が何点も出品されています。

 

展示室に入ってすぐ目に飛び込んでくる《霊峰不二》は、太陽と富士山が一緒に描かれたおめでたい作品です。

 

今年、寝坊して初日の出を見逃した人は、ここで太陽を拝めます。

 

堂々とした富士山に対して、太陽は明るく軽やかですね。

 

 

 

山種美術館で、横山大観をもっと知ろう

 

 

 

現在開催中の展覧会「[企画展]生誕150年記念 横山大観 ー東京画壇の精鋭ー」では、

 

デビュー期から晩年まで、横山大観が制作した作品を一覧できます。

 

横山大観は、富士山だけでなく、多様なテーマや描法の作品を残しました。

 

展示された作品を見ると、狩野派、琳派、水墨画、南画など様々な様式の絵画を勉強して、自分の作品に生かしたことがよく分かります。

 

 

 


左:横山大観 《喜撰山》 1919(大正8)年 紙本・彩色 山種美術館
右:横山大観 《竹》 1918(大正7)年 絹本裏箔・墨画 山種美術館

 

 

 

《喜撰山》に描かれた木の葉の部分は、鮮やかな緑青の絵の具がぽたりぽたりと置かれ、

 

素朴で温かい雰囲気を醸し出しています。一人、踊るように木の間から現れる男性がなんともチャーミング。

 

隣の《竹》は、打って変わってモノクロの水墨画。支持体である絹地の裏側に金箔を貼ることで、柔らかな光が生まれています。

 

 

 


横山大観 《春朝》 1939(昭和14)年頃 絹本・彩色 山種美術館

 

 

 

朝日と山桜を描いた春らしい作品も。一足早くお花見気分が味わえます。

 

横山大観は、富士山、桜、太陽という近現代の日本を表すモチーフを繰り返し描きました。

 

 

 


横山大観 《陶淵明》 1913(大正2)年頃 紙本金地・彩色 山種美術館

 

 

 

《陶淵明》は、金の屏風。中国の詩人・陶淵明による「帰去来辞」を元にしたと言われています。

 

山(のような色のかたまり)へ飛び立つ鳥たちや、松に手を置いて遠くを眺める男性が描かれています。

 

ストーリーを読解するためのヒントがさりげなく隠れているのが楽しい作品です。

 

 

 


横山大観 《作右衛門の家》 1916(大正5)年 絹本裏箔・彩色 山種美術館

 

 

 

《作右衛門の家》は、元にした物語は不明ですが、

 

色々な形の木々が生い茂り、アーティスティックな植物図鑑のような作品です。

 

この作品のみ写真撮影ができます。来館の記念に是非、いかがでしょうか?

 

 

 


横山大観 《波に叭呵鳥》 20世紀(昭和時代) 紙本・墨画 山種美術館

 

 

 

見逃してしまいそうなこちらの小品は、修復されて初公開となります。

 

水辺にたたずむ一羽の叭呵鳥が小さな画面に描かれています。

 

この鳥の表情を見て、夕方、電車の窓に映る疲れた自分の顔をふと思い出しました。

 

 

 

横山大観の同輩、後輩たちによる作品も紹介

 

 

 

「生誕150年記念 横山大観 ー東京画壇の精鋭ー」は、横山大観以外の日本画家たちの作品も鑑賞できます。

 

山﨑種二が交流して支援した、今日では有名な日本画家たちの作品が展示されています。

 

川合玉堂、奥村土牛、山口蓬春など、こんなに多くの有名画家と親しく関わっていたとは!と、改めて驚かされます。

 

 

 

横山大観ファンはもちろん、初めての方にもおすすめ

 

 

 

なかなか見ることのできなかった作品を含め、横山大観の作品が一度に公開される

 

「生誕150年記念 横山大観 ー東京画壇の精鋭ー」は、横山大観の作品が好きな方や、

 

横山大観について知りたい方におすすめの展覧会です。

 

 

 

展覧会のあとは、日本画を和菓子で楽しめちゃう!

 

 

 

「C a f e 椿」では、「生誕150年記念 横山大観 ー東京画壇の精鋭ー」に展示された

 

作品をイメージした和菓子が食べられます。

 

 

 

 

 

 

色とりどりの可愛らしいデザインと優しい甘さでお気に入りの作品を味わえ、視覚も味覚も大満足

 

鑑賞後は、ミュージアムショップでお買い物をするだけでなく、スイーツも楽しみましょう。

 

通も楽しめる渋めの小作品から初心者も楽しめる展示。会期は2月25日(日)まで。

 

是非、山種美術館を訪れてみて下さいね。

 

 

 

文:耳塚里沙
写真:新井まる

 

 

 

【展覧会概要】
展覧会名:[企画展]生誕150年記念 横山大観 ー東京画壇の精鋭ー
会期:2018年1月3日(水)〜2月25日(日)
会場:山種美術館
住所:東京都渋谷区広尾3-12-36
開館時間:午前10時〜午後5時(入館は午後4時30分まで)
休館日:月曜日 *2/12(月)は開館、2/13(火)は休館
入館料:一般1000円(800円)・大高生800円(700円)・中学生以下無料
      *( )内は20名以上の団体料金
      *障がい者手帳、被爆者健康手帳を提示した方とその介助者1名は無料
      *会期中、きもので来館すると団体割引料金に
      *本展使用済み入場券(有料)を提出すると、会期中の入館料が団体割引料金に
公式サイト:http://www.yamatane-museum.jp/

 

 

 

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Writer

耳塚 里沙

耳塚 里沙 - mimizuka risa -

学生ライター。

大学では日本美術史を専攻中。

明治時代の洋画について勉強している。

美術館に行くことが好き。

将来は学芸員として美術館で働きたいと考えている。

 






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