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美術館で編集会議! 〜girls Artalk新春会議 & 山種美術館特別鑑賞会レポート〜

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2017年2月4日


美術館で編集会議! 〜girls Artalk新春会議 & 山種美術館特別鑑賞会レポート〜


美術館で編集会議!

〜girls Artalk新春会議 & 山種美術館特別鑑賞会レポート〜

 

 

 新春の晴れやかな空気が残る1月14日、恵比寿にある山種美術館でgirls Artalkの編集会議&特別鑑賞会が開催されました! 

学芸員さんと、アートテラーとに〜さんのお二人に解説頂きながら美術鑑賞し、たっぷりアートを堪能してから、美術館併設のおしゃれカフェ「Cafe 椿」で今後の方針を話し合うというもの。女子の気持ちをくすぐる内容ですね。

 

 

この日は全国的に寒波に見舞われ、とっても冷え込む日でしたが、美術館に集まったgirls Artalkのメンバーたちは、建物の床にプリントされた猫の絵に、早速テンションが上がり気味に♪

 

 


まずは山種美術館の学芸員・櫛淵さんより、山種美術館の成り立ちや今の展示についてご説明いただきました。山種美術館は、日本初の日本画専門美術館として開館し、2016年になんと50周年を迎えたそうです。そこで50周年を記念して、美術館のコレクションを代表する日本画を選りすぐり、京都画壇・東京画壇の2回に分けて展示を行うことになりました。

 

 

 

 

 

編集会議の時に開催されていた展示は「【開館50周年記念特別展】山種コレクション名品選Ⅲ 日本画の教科書 京都編 ―栖鳳、松園から竹喬、平八郎へ―」。

 

 


会場に入るとすぐ、今回展示のチラシにも記載されている《班猫》に出会えます。この絵を描いた竹内栖鳳は、八百屋さんに飼われていたモデルの猫に惚れ込むあまり、絵一枚と猫を交換してもらったそうです。エメラルドグリーンの瞳が印象的なこの猫は、画家が惚れ込むだけの高貴な雰囲気をまとっていました。

 

 

〈竹内栖鳳《班猫》【重要文化財】1924(大正13)年 絹本・彩色 山種美術館〉

 

 

進んでいくと目に飛び込んでくるのは、土田麦僊の屏風絵《大原女》。こちらは1915年の第9回文展の三等賞に輝いた作品です。

 

 

〈土田麦僊《大原女》1915(大正4)年 紗本金地・彩色 山種美術館〉

 

 

柔らかな色調で描かれた花々と、繊細な線で描かれた三人の女性たちが魅力的で、鑑賞しているこちら側も、絵の中の情景に取り囲まれ、自然の息吹を味わっているような気持ちになりました。

……でも、よく見ると脚の草履の部分が描きかけ?!だったり、未完成感もあるこちらの作品。本人は自信満々で大賞を逃したことをとても残念がっていたそうですが、未完成なら仕方ないよね…と、皆んなで笑いあいました(笑)。

 

 

 

 

また今回は、福田平八郎の作品が複数点紹介されています。福田平八郎の若かりし頃の作品である《牡丹》は、中国の花鳥画の影響を受けた作品。華麗な牡丹の花たちは、ガラスケースの薄明りの中で、怪しくも美しく咲き誇っていました。

奥行きのある花弁の表現は、若冲で一躍有名になった、裏彩色の技術が取り入れられているそうです。

 

 

 

そして福田平八郎は、キャリアを積むにつれ、優れたデザイン感覚を発揮していきます。対象の本質を、色やかたちで一瞬のうちに捉えたような数々の作品は、現代に生きる私たちの目から見ても、とてもモダンでスタイリッシュ。洗練された作風に痺れます。

 

他にも、小野竹喬の《冬樹》など、日本画の優雅で華麗な世界に浸ることができる絵がたくさん。

晩年に描かれたと思えないほど、素敵な色づかいで今見てもとてもモダンでおしゃれ!と、girls Artalk代表の新井まるも小野竹喬の作品がお気に入りのようです。

 

 

〈小野竹喬 《沖の灯》1977(昭和52)年 紙本・彩色〉

 

 

 

 

 

girls Artalkのメンバーたちは、やはりアート好きの集まり。みんな真剣で熱のこもったまなざしで絵を見つめていました。

 

 

 

 

作品鑑賞が終わると編集会議に。「Cafe 椿」は、毎回企画展に合わせたメニューを展開しているので楽しみのひとつ。絵をモチーフにした和菓子の愛らしさは、食べるのがもったいないほど。小野竹喬の《冬樹》など、会場で見た絵が、鮮やかな色彩もそのままにお菓子になっているのです。鑑賞時の感動を再び味わうことができますね。

 

 

〈特製和菓子《そらいろ》〉

 

 

 

会議の議題について真剣に話し合っていたメンバーも、頼んだメニューが来ると歓声を上げ、和気あいあいとお菓子をつつきます。特別メニュー「抹茶とオリジナル和菓子のセット」は、茶碗は一人一人異なり、器も愛でることができるお得な内容でした。

 

 


この日の議題は、今後やっていきたいイベントやワークショップの企画や、2017年にgirls Artalkが注目する展示、今後の連載の企画など。年度初めの計画は、想像するだけでワクワクしちゃいます。

 

 

 

 

 

 

会議は順調に進み、あっという間に閉店時間に。議題は一通り形になり、充実した編集会議は終了。皆さんお疲れ様でした! 今年もどうぞよろしくお願いします!

 

 

 

 

 

 

 

協力:山種美術館

文:中野昭子

写真:新井まる

 

 

【情報】

展覧会:「【開館50周年記念特別展】山種コレクション名品選Ⅲ 日本画の教科書 京都編 ―栖鳳、松園から竹喬、平八郎へ―」

会期:2016(平成28)年12月10日(土)~2017(平成29)年2月5日(日)

会場:山種美術館

住所:〒150-0012 東京都渋谷区広尾3-12-36 TEL:03-5777-8600 (ハローダイヤル)

URL:http://www.yamatane-museum.jp/



Writer

中野 昭子

中野 昭子 - Akiko Nakano -

美術・ITライター兼エンジニア。

アートの中でも特に現代アート、写真、建築が好き。

休日は古書店か図書館か美術館か映画館にいます。

面白そうなものをどんどん発信していく予定。

 

 






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