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ARTなハーブテーブル vol.13 by 太田みお エッグベネディクト 〜 イイホシユミコの器と朝ごはん

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2015年3月3日

ARTなハーブテーブル vol.13    by 太田みお エッグベネディクト 〜 イイホシユミコの


ARTなハーブテーブル vol.13    by 太田みお

エッグベネディクト 〜 イイホシユミコの器と朝ごはん

 

 

 

日常の暮らしのなかで、ふと手にする「モノ」。

 

モノがあるということは、それをデザインした人がいて、作った人がいます。
それは、製品なのか?作品なのか?
アートとプロダクトの違いって何?

 

それはこれまで多くの場で議論されてきたことで、様々な見解が存在していることでしょう。

 

鑑賞のためのもの(=アート)か、使うものである(=プロダクト)かどうかということ。

これが、一般的な欧米の「アートの価値観」であるといわれていますが、日本には少し特別な価値観が存在しています。

「用の美」という概念です。

 

茶道の世界などでは、茶碗や茶杓などのお道具も、芸術作品としてみなされています。日本人には、用途のある道具にも、細やかな「美」と「技術」のエッセンスを加えて、高いステータスをもった作品として認識してきた歴史があるのですね。

 

そんな話を念頭におきながら、いま注目の器に焦点をあててみたいと思います。

Instagramなどで、素敵な食卓の風景をアップしている人気ユーザーたちの写真にもよく登場する、「イイホシユミコ」という陶器のブランドがあります。

2015年の2月、先日東京ドームで開催されたテーブルウェアフェスティバルにも初出展されたそのブランドのコンセプトは、「手づくりとプロダクトの境界にあるもの」。

手作りならではのぬくもりを感じさせながらも、主張しすぎない、絶妙な温度感の器たちは、どれも独特の美しさと魅力を放っています。

 

私も、イイホシユミコの器のファン。
unjourというシリーズのプレートを愛用しているのですが、

これは瀬戸の工房の職人さんの手によって作られています。

 

unjourはフランス語で「1日」を意味します。

matin, après midi, nuitと朝、昼、夜の名が付けられており、それぞれを通して使い手たちの日常の食卓の風景が見えてくるようです。

 

今日は、そのunjourシリーズのmatin(朝)プレートを使用して、朝食を作ってみました。

器の独特の美しさを活かすように、私もアート作品を作るような気持ちで、朝食を盛りつけてみました。

unjour matin

*menu*

エッグベネディクト
エディブルフラワーとラディッシュのサラダ
紫キャベツのコールスロー
ミックスビーンズのマリネ

 

■  エッグベネディクトのレシピ

材料<2つ分>
お湯 1L
塩 小さじ1
酢 70ml

イングリッシュマフィン 1個
ベーコン 2枚
全卵 2個
卵黄 1個分
マヨネーズ 大さじ1
バター 20g
レモン汁 少々
黒こしょう 適量 

*トッピング
パプリカ(赤&黄色)刻んだもの少々
ディル 少々

 

1.ポーチドエッグを作るお湯を沸かす。塩と酢を加えて混ぜる。沸騰したら弱火にする。
2.オランデーズソースを作る。

   ボウルに卵黄を混ぜ、溶かしバターを加えて分離しないように良く混ぜながら、レモン汁を加える。

3.ポーチドエッグを作る。弱火のまま、お湯を泡立て器などでぐるぐると渦を作るように回し、渦の真ん中にそっと卵を落とす。好みの堅さになるまで茹でて、湯からあげる。

   *必ず1つずつ作ること
4.ベーコンはフライパンで、イングリッシュマフィン(半分に割く)はトースターで焼く。
5.マフィン、ベーコン、ポーチドエッグ、オランデーズソース、最後にトッピングの順に乗せて、できあがり。

 

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